山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

やはりこれはクゲヌマランであろう  令和5年5月2日

2023年05月05日 | 里に咲く花
 ヒロハハナヤスリが生育する北杜市の公園にクゲヌマランと思わしきラン科の植物が生育しているのであるが、公園の管理のために草刈りが行われ、たいていの場合が刈られてしまって花が残っていなかった。ところが昨年訪問した時には草が刈られずにしっかりと残っていたが、訪問時期が遅く既に花が散った後だった。今年は4月下旬に一度訪問して様子を見てきたが、その時にはしっかりと生えていて2株を確認している。さて、今年は咲いてくれているだろうか?八ヶ岳の渓谷の帰りに立ち寄ってみる。


    スミレはもう終盤である。背の高い園芸種のようなスミレが咲いている。


    ヒロハハナヤスリは刈られずにしっかりと胞子穂を伸ばしていた。


    群生するヒロハハナヤスリ


    日当たりの悪い場所の個体は2倍くらい大きい。


    草刈りが行われないと思ったよりもたくさん生育していた。


    咲き残りのジュウニキランソウ


    キランソウがそのまま立ち上がったような感じの花。


    これはギンラン。結構たくさん生育している。


    花を拡大して見ると、しっかりと距がある。


    こちらは背高ノッボの大き目のギンラン。葉の幅が広い。


    花は上部に密接して付いている。もちろんしっかりとした距がある。


    こちらがクゲヌマランと思わしきラン科の植物。


    この花には距が無い。花の付き方もやや間隔が広い。また、大きさが背高ノッポのギンランの倍くらい大きい。


    小さな株もあった。


    生えていたのは全部で4株だが、そのうちの1株は花を咲かせずに立ち枯れしていた。


    この花にも距が無い。


    葉の幅もギンランほど広くはない。

 おそらくこのランはクゲヌマランと見て間違いないのではないかと思う。昨年までは2株しか確認出来ていなかったが今年は4株確認出来た。周辺を探したがこの場所でしか見つからなかった。本物ならば、山梨県では初物になるのかも知れない。

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クモイコザクラ咲く八ヶ岳の渓谷を探索  令和5年5月2日

2023年05月05日 | 渓谷
 クモイコザクラがたくさん咲く八ヶ岳の渓谷であるが、その他にも珍しいシダやまだあまり調査されていないカヤツリグサ科の植物が潜んでいる可能性が高い。また、10年くらい前に歩いた時の画像を見ていたところ、山梨県ではあまり知られていないセキショウの仲間らしき葉が写り込んでいた。さて、どんな植物に出会えるだろうか?


    台風でだいぶ荒れてしまっていると聞いていたので渡渉が心配だったが、水量が少なく比較的容易に渡ることが出来た。


    これはツルネコノメソウであろう。イワネコノメソウもたくさん見かけた。


    ヒゲネワチガイソウがちらほらと咲いている。


    さっそく現れたこのスゲはこれでもかというくらいにたくさん生育している。


    雌鱗片が幅広い。ツクバスゲか、あるいはショウジョウスゲか?それとも八ヶ岳なのでナガミノショウジョウスゲになるのか?まだ分からない。


    カンスゲの仲間であろうが、この段階ではまだ何だか全く分からない。


    探していたシダのひとつ、ヒメイワトラノオ。


    数ヶ所で生育しているのを発見した。


    これはナヨシダと思われるが、まだ幼弱で確定は出来ない。


    このシダに出会えたのはラッキーだった。


    ヒメスギラン。見つかったのはこの1株のみだった。


    まだ満開には至っていないが、クモイコザクラはたくさん咲いている。


    岩壁に生育するクモイコザクラ


    鮮やかな濃いピンク色の可愛らしい花。葉は毛が少なくて切れ込みが深く、葉先が尖っていていかにもクモイコザクラらしい葉の形をしている。


    谷の奥深い岩壁に生育していたセキショウの仲間と思わしき葉。


    イワゼキショウになるのか、それともチャボゼキショウか?花が咲くのは7月下旬か8月ごろであろう。

 カヤツリグサ科の仲間もシダ類もまだ時期が早くて発見出来なかったものが多かった。セキショウの仲間と思わしき植物の葉は確認出来たので、花が咲く頃に再訪してみたいと思っている。その頃にはおそらく全く違う渓谷の姿を見ることが出来るであろうと期待している。

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