山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ようやく出会えた幻の花カイコバイモ 思親山

2011年04月19日 | 御坂・毛無・天子山系
 平成23年4月9日

 2週間前にもこの山を訪れたが、まだ花は咲いていなかった。4月に入ってから急に気温が上がり、あっという間に武田神社界隈の桜が満開になった。きっと今なら咲いている、そんな気がして再び思親山を訪れた。

    カイコバイモ ようやく出会えた。

 あいにくの曇り空だったが、時折青空が見えていた。しかし身延線内船駅の脇から林道に入って登って行くと、途中から深い霧に突入、さらに駐車場のある佐野峠に到着すると、小雨が降っていた。富士山は見えそうも無い。しかし、花は・・・。天候悪く、引き返すことも考えたが、ひとまずは教えてもらった場所まで行ってみると、草むらの中に一株だけぽつりと咲いているその花を見つけた。カイコバイモ・・・ようやく見つけた。もっと保護色で茶色っぽい花かと思っていたが、茶色がかった薄紫色の人差指ほどのその花は意外と目立った。

    並んで咲いていたカイコバイモ



 さて、他のところには無いものか。あたりを目を凝らして探してみると、少し離れた場所に3~4株並んで咲いていた。さらにその周辺にもポツポツと咲いている。地味ながらも上品な出で立ちのその花は、苦労して見つけたこともあるが胸の空く思いがした。

    蕾をつけたカタクリ


    ミスミソウ(だと思う) 雨に濡れ、花は開いていなかった。


    林の中のカタクリ群落

 思親山に登り、山頂周辺の同じような条件の場所を探したが、こちらでは発見することができなかった。2週間前は葉っぱすら出ていなかったカタクリがたくさん葉を出し、つぼみをつけ始めているものもあった。山頂の桜(フジザクラ)はまだ咲いていなかった。

    山頂は霧と小雨。桜はまだ蕾も見えない。


    山頂直下の階段脇に葉を広げるカタクリ


    花咲いた小さなフモトスミレ

 翌週、この花の咲く場所の情報提供をしてくださった久保島さんから電話があった。今年はたくさん咲いているとの情報だ。10年来この場所に通っている久保島さんですら、3~4株見つければ良いほうだというが、今年は私が探しただけでも12株見つけることができた。おそらくはホテイランよりも探すのが難しいであろうこのカイコバイモ、こらからもずっと咲き続けて欲しいと願う。

    薄日射す霧の森


    恥ずかしがり屋のところをごめんなさい。ちょっとだけお顔を拝見。
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荒川桜並木 昼と夜

2011年04月19日 | 番外編
 平成23年4月5日

 昨年も桜のシーズンに歩いた甲府市荒川沿いの桜並木だが、今年は夜間歩いてみようとずっと思っていた。月の位置を計算し、この日は月齢2の細い月がちょうど甲斐駒ケ岳あたりに沈んで行くはずだ。撮影には絶好の日、しかも天気が良い。

    南アルプスと甲府市荒川沿いの桜


    桜と富士山


    桜と富士山 ここは電線が邪魔になる。


    桜と甲斐駒ケ岳 月と桜を撮るにはここが良さそうだが・・・

 まず、昼休みを利用して甲斐駒ケ岳と桜を入れて撮影できる場所を下見しておく。車ならば10分ほどで到着するが、ここはあえて職場から歩いて行き、30分ほどで目的地に到着。満開のところもあれば7分咲のものもある。南アルプス、富士山などと桜の画角を確認しつつ下流に向かって移動し、県民文化ホールのあたりから北上して職場に戻った。時間にして1時間20分ほどの散策だった。

    夕暮れの貢川桜並木 ここの桜は主に彼岸桜でピンク色の花が咲く。


    夕焼けの桜と富士


    夕暮れの南アルプス
    
 さて、仕事を終えて夕方5時過ぎ、今度は昼休みと逆のコースをたどり、ついでに彼岸桜満開の貢川桜並木にも立ち寄った。テレビの取材か、大きなビデオカメラと三脚で撮影している人の姿も見られたが、ここは1カット撮るのみで通過し、荒川桜並木に向かう。6時頃に予定地に到着、南アルプスにちょうど夕陽が沈んだ頃で、富士山が夕陽に染まっていた。

    夕暮れの南アルプスと月齢2の月


    夕暮れの南アルプスと地球昭の月


    甲斐駒ケ岳と月 風と車のライトのためなかなかうまく撮影できず。


    桜と月と甲斐駒ケ岳 フラッシュを焚いて撮影

 月齢2の細い月が昇ってくるはずなのだが全く見えず、位置計算を間違えたのかと思っていたら、6時半になってようやく鳳凰山の上に昇っている月が見え始めた。狙っていた桜の木の下で月と甲斐駒ヶ岳を入れつつ、不自然な発色にならないようにフラッシュ光量をハンカチやティッシュペーパーで覆いつつ何度も撮影するが、なかなかうまく写ってくれない。最後に移動した大きな桜の木の場所は、三脚を立てる場所が道路の横で、夕方になると交通量が多く落ち着いて撮影できない。車のライトに照らされるのを避けて撮りたいのだがそれも難しく、止む無く思い切りフラッシュ発光させて撮影した。イメージしていた映像とはだいぶ違うものが出来上がった。

    夜の荒川遊歩道 道沿いの電灯で川沿いのススキが浮かび上がる。向こうに富士山がみえるはずなのだが、春霞と町の明りに隠れてしまう。
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