フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

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狛犬と鬼がわらが大好きなマダム

2011年10月16日 | パリ郊外

彼女は、今では貴重な友人の一人だが、知り合ったのはネットである。

その初めての出会いについて記したい。

 

私の二度目の来仏前に、ちょうど京都に来るとのことを知り、案内をかってでたのだった。

会う前に、犬と一緒に写した写真を送られてきた。

奈良を案内する約束だが、京都駅まで迎えに行った。

メールには、赤いコートを着て京都タワーの見える正面で待っていると書かれていた。

思えばこれが面識のないフランス人と会う初めての約束であったが、赤いコートが目を引き、すぐに見つかった。

                                               

フランス人のこととて、約束の時間に多少は遅れてくるだろうと思っていたが、早く来て待っていてくれたようだ。

それ以降も他のフランス人と待ち合わせすることがあるが、時間に正確な日本人との約束だからか、ほとんどはこのように早めに着いて待っていてくれるのである

 

彼女は京都では妙心寺の近くの家に部屋を借りて、そこを常宿にしていた。

一週間単位なので、料金もかなりリーズナブルらしい。

朝の食事はテイクアウトで簡単に済ませていると言っていた。

 

奈良までの列車で、お土産をいただき、そのお菓子についての説明をしてくれた。

私に会うまでも他の日本人の友人に会っていたらしいが、フランス語を話す機会は多くなかったようで、早口でフランス語を話しだして止まらなくなる時があった。

  

案内をしていて気付いたことは、写真の対象である。

「狛犬」や「鬼がわら」が好きだと言って、カメラに収めていた。

                                   

                                    

                                  

灯篭の下に鹿が彫刻されている「寝鹿」の写真を撮ったりしていた。釣り灯籠を見た時は「これは私が子供のころに本で見たことを思い出す」と嬉しそうにまたシャッターを切っていた。

                                   

                                  

そして忘れられないのが、一緒にお抹茶を飲み、飲み終わった後のしずくというか、 お茶碗の内側に残ったものをまた写真に撮っていたのだ。

                                 

こういうものにも関心を示すということが、とても新鮮に映った。

そして翌日は、京都案内であったが、そこでもまた彼女の日本に対する美意識を感じる。

  

桜の時期であったが、まだ寒く、早く見られるであろうと思った平野神社も一部のみの開花であった。

桜湯をいただいたときもこの桜湯を喜び、写真を撮っていた。

                                    

舞妓さんを見たときは、うなじがきれいだと言って、私をびっくりさせたのだった。

                                     

何気ないものにも美を見出す、それは普段からよほど感覚を研ぎ澄ませているに違いないと感心した。 

この数週間後にパリで会うのだが、この年の秋にも再来日し、紅葉狩りに饗することになる。

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ここは「ピンクの館」だった!?

2011年10月15日 | ブルゴーニュ

お腹が一杯いただいた御馳走の夕食の後ぐっすり眠った翌朝、日本人の内でも私はしっかり朝食を食べると言うことに気を使ったのか、これまた沢山の朝ごはんが待っていた。

 

と言っても勿論ご飯とおみそ汁と言うことではなく、あちらの物ばかりだがこれがまたおいしい。奥さんご自慢の数種の手作りジャムや絞ったオレンジジュース、ヨーグルト、そしてやはり奥さん手作りのブリオッシュもいただいた。

 

           

 

             

 

           

 

          

そこでうっかりしていたが、コーヒーを飲まなかった。あれだけ昨日ムッシュが「苦労して??」買ってくれたのに、他の飲み物も沢山出たから、そっちの方が良かったからだと思う。

 

気がつけば三日間の滞在中一度もコーヒーを飲まなかったので、後で彼から、「せっかく買ったのに、飲まない。」とぼやきか、皮肉か、苦笑いされてしまった。

 

ところで、到着早々このムッシュの家の装飾にちょっと特徴がある事に気がついた。

私に提供してくれた寝室の壁にかけてある絵画や、ダイニングの暖炉の上にある彫刻のミニチュアが裸の女性像ばかりなのである。

 

           

 

           

 

           

 

           

 

           

 

           

 

いずれも有名な絵画や彫刻のコピーであるから、芸術作品には違いないので決して下品ではないが、こう多くてはどうも「ピンク」っぽい。

要するにこれらはこのムッシュの好みであるから、70歳を超えている彼だが、まだまだ色気があると言うことかなと思ったが、滞在中このことに触れることはなかった。

 

庭には飛んでくる小鳥のためのえさ場があり、白い鳥がやってきていた。彼等は、心優しいのである。

           

 

           

          

             

  

朝、ゴミ収集車がやってきたが、日本のよりかなり大きな自動車だった。

 

               

 

その日、彼等は私を「スミュール・アン・オーソワ」と言う14世紀建造の要塞の一部が残る、こじんまりとした街へ連れていってくれた。それは次回に書こう。

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私のフォアグラは特別なんだから

2011年10月14日 | パリ郊外

では、夕食の続きの話、彼の仕事について話したい。

 

 

彼はサラリーマンではなく仕事は、自営のビジネスをしていると言う。詳しいことは忘れてしまったが、アラブの国と新しくビジネスを始める会社などの相談役として、貴重な存在なんだそうだ。

 

アラブの国に仕事で住んでいたことがあったので、アラブ人と商売をするためのノウハウを知っているのだ。

世界のいろいろな国と商売をしているが、アラブの国とするにはちょっとした秘訣が必要らしい。

 

弟さんはRATPというパリのメトロを経営する会社で勤めるいわば公務員だから、ずいぶん兄弟で違う印象だ。

こちらは初来日の東京での娘さんのコンサートでドキドキしてちゃんと聴けなかったくらいとてもシャイだった。

 

 

さて、お兄さんは積極的にいろんな話をしてくれて、お刺身も「おいしい」と喜んだが、娘さんは日本食がちょっと慣れないようで、グラタンのようなものを頼んでいた。

 

彼は料理をするのが得意だし、大きな家に住んでいるので、是非今度は家に来てほしいと言う。

「食べられないものはあるか?」と聞かれ、「フォアグラが苦手」だと答えた時の残念そうな顔を忘れられない。

「何と言うことだ!!」と。

それでも彼は言った。「でも私のフォアグラは特別なんだ。是非それを食べに来てほしい」と。

 

もちろん「次はいつフランスに来る?」と聞かれたが、「三日後」とは答えられず、「そのうち」と心苦しい返答だった。

 

最後にまた折りヅルを教え、娘さんとともに楽しんだ。

                 

二人とも大喜びだった。短い夕べだったが、辞書を持っていくのを忘れた不安もどこかへ飛んでしまう嬉しいひとときだった。

 

 

この半年後、弟さん家族が娘のピアノの賞に選ばれ、東京でのコンサートに来日することになることは前に書いたが、この時は想像もしなかった。

 

同じ年に兄弟家族の来日、偶然とは思えない出来事だった。

どちらも再来日希望である。

 

私がパリで彼らに会うのが早いか、それとも彼らの来日か、どちらにしても楽しみな再会になるだろう。

 

もしパリなら、フォアグラを頑張って一口いただいてみよう。

 

 

 

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もう待てん!!!(スーパーのレジ事件)

2011年10月13日 | ブルゴーニュ

それでは、ブルゴーニュはディジョンでの、スーパーでのある出来事の話に入ります。

 

どうやらこのブルゴーニュのカップルの家では、朝食にコーヒーを飲まないらしい。

ところが私が朝にコーヒーを飲むと言ったので、ムッシュはディジョン見物の後、駅近くの小さいスーパーに寄って、コーヒーを買ってくれると言う。

 

そこでスーパーに付いて行った。スーパーには日本とはちがった珍しい物もあり、見ていても楽しかったが、狭い店内は結構混雑していた。    

 

ムッシュはコーヒーの瓶を持ちレジの行列に並んでいたので、私も近くでその辺の商品を見ていた。

レジでは若い女の子が懸命に客さばきをしていたが、日本のように手早いとは言えない。

 

すると突然、全く突然だった!!ムッシュが、コーヒーの瓶をその辺の棚ににポイとおいてさっさと出て行ってしまった!!!

 

慌てて私もそのスーパーを出たのだった。要するにムッシュは痺れを切らしたわけだ。この件で、ムッシュのちょっと気が短いという性格を垣間見た。

 

ムッシュは私に、帰り道にある別の郊外型のスーパーへ行こうと言った。そして意味不明のことを言う。曰く「恐竜がいるんだよ」

スーパーと恐竜なんてどうも結びつかない???

 

やがて巨大なスーパーに付いた。

そして解った。

スーパーでロビーと言うのもおかしいが、レジの外側の広い通路に恐竜の大きな化石がいくつか展示してあったのだ。

 

               

 

              

 

               

 

               

 

               

 

あちこち巡回の展示みたいで、今日がそこでの展示の最終日だったとか。珍しい物に意外なところで出会ったのだった。

 

ここではスムースにコーヒーを買ってくれ、私が恐竜の化石との出会いにびっくりしたことを話すと、ムッシュは上機嫌であった。

 

そして、その夜はまたマダムの素晴らしい手料理が待っていた。この解説は省略し、写真のみご覧いただきたい。私はとにかく美味しくお腹一杯頂きました。

 

               

 

               

 

      

 

              

 

                 

 

        

 

         

 

         

 

         

 

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お兄さんが先にやってきた!!

2011年10月12日 | パリ郊外

パリにいるこのムッシュのお兄さんが、来日するというメールをもらった。

日本が大好きだと言う高校生の娘さんと一緒だそうだ。

 

直接その本人とメールをやり取りし、今回は東京と京都のみと言うことだったが、どうやら弟である私の友人からは、私が京都在住と聞いていたらしい。

時々京都に出かけた写真を送ったりしていたから、間違えても無理もない。

まして弟さんは来日したこともないのだから。

 

しかし、縁とは不思議だ。

こうしてまだ会ったことのないお兄さんの方が、先に来日の機会を持ったのだ。

 

私はこの年、渡仏の予定があり、その直前の来日だった。

実はパリ在住の友人が多く、弟さんには残念ながら会う時間がないので、その計画は伝えていなかった。

パリに行って会えないと分かれば残念がるので、やはりここは黙ったまま、お兄さんに会うことにした。

 

京都で夕食を一緒するだけの短い時間だった。

宿泊されているホテルのロビーで待ち合わせをした。

どんな人かと想像をして待つのはなかなか楽しい。

弟さんから何度かクリスマスに集まった家族の写真をメールで送って来ていたので見たことがあったのだが、すっかり忘れていた。

 

そして現れた。

すぐに分かった。

笑顔がいい明るい印象のムッシュに、おとなしい感じの娘さんだ。

弟さんは静かなタイプで穏やかな印象だが、この人はタイプが違った。

でもやはり兄弟、どことなく表情が似ている。

 

不思議なことに娘さんの雰囲気はお兄さんの方の娘さんがおっとり静かな感じがして、弟さんのところの娘さんは少しおてんばな元気な女の子であった。

 

生魚が大好きと言うので、ホテルで教えてもらった居酒屋に案内することにした。

話を聞いていると、彼はパリ郊外のベルサイユの近くに住んでいると言う。

サラリーマンでないという彼の仕事の話を聞いて、タイプが違うのはその仕事のせいなのか、性格の違いが仕事の違いになっているのかはわからないが、この続きは次に回すことにしよう。

 

                 

 

 

 

 

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