フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

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宅配便のお陰で手ぶらで来るマダム

2011年10月28日 | パリ郊外

近江路を訪ねた後、京都駅で夕食を取ることにした。

お昼は簡単なものだったので、夜は京料理をいただくことにした。

      

      

その一皿一皿に「繊細な味だ」と、喜んだ。

こんな時、フランス人は普通においしい時の「トレ・ボン」ではなく、「デリシュー」に加えて「ラフィネ」と言うのだと、分かった。

フランス人の舌が肥えているのは、折り紙つきだが、日本食においても、お出しの良さがわかる人が多いことによく驚かされる。

だから、彼女のように日本食通のフランス人を招待するとき、お店を選ぶのは気を遣うのだ。

 

ミシガンの荷物の件でも判るように、彼女は、フランスでは、身を守ることに四六時中注意しないといけないこともあって、いつもストレスがいっぱいだが、治安のよい日本に来ると気が休まると言う。こう言うフランス人は彼女だけでなくとても多い。

事実、列車に置き忘れたカメラや現金入りの財布がそのまま戻ってきたことが、日本びいきに拍車がかかることもある。

反対に日本でのんびりに慣れ過ぎて、フランスに帰国した途端、スリに遭ったという人実際いる。

さて、日本通は食事だけに留まらない。彼女は日本の便利なシステムも利用する。例えば、荷物は国際宅配便で送るので、スーツケースは無しでやってくるし、日本の携帯電話も到着の宿に届くよう手配していて、メールも日本語で、絵文字なども使いながら送信してくるのだから大したものだ。

観光でやってくる中では、彼女ほどの人は私の友人の中にはいない。

宅配便のシステムが便利だと判るのは、初めての観光では無理なことが多く、東京に二年滞在していたフランス人でさえ、知らなかったと言う人もいた。

私たちが当たり前として日常使っている「宅急便」が、意外と「日本のオリジナル文化」なんだとフランス人を通して気づいたりする。

「早く、確実に、信頼して荷物が送れる国」という日本の一つのよさが見えてきた。

 

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