フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

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温かい牡蠣なんてフランスにはないよ!!

2013年06月30日 | プロヴァンス

厳島神社は震災直後ということもあって、本当に観光客が少なかった。日本人はおろか、少数のアジア圏の観光客を見たくらいで、こんな宮島は珍しいのではないだろうか。

ジュリアンも真っ先にそのことを感じたようで、ゆっくり何かを心に刻むようにカメラのシャッターを切っていた。 

入口にあった木彫の大きな白馬をみて、「これは神社とどういう関係があるのか?」と尋ねられたので、神社の方に聞いてみたが答えらしい答えは返ってこなかった。

フランス人にとって馬は他の動物とは違う特別な動物であるらしいので、興味深かったようだ。

この種の質問はよくあることで、普段何気なく当たり前の風景と思っている事が、外国人から見れば不思議なのだ。そして大概の場合、説明に困ってしまい、改めてネットなんかで調べてみたりする。 

さて、お腹もすいてきたので、食事をすることにした。

彼は「温かい牡蠣なんて、フランスにはない。」と言っていたので、牡蠣が無理なら穴子にしようかと思っていたところ「牡蠣を食べてみる。」というので、牡蠣を食べることにした。

彼は牡蠣ごはん、私はカキフライを頼んだので、少しずつ交換し、焼きがきも注文した。

「どれもとてもおいしい」と、初めて食べる「温かい牡蠣」は彼をとても喜ばせ、帰国したら家族や友人に知らせたいと言っていた。またこの店には牡蠣に合うワインということで、フランスのワインリストがあることにも驚いていた。 

それからもみじまんじゅうをいくつかお土産に買い、宮島を後にした。

そして、広島駅に戻り、広島の市内観光へと向かった。広島の平和公園を訪れる観光客も震災の直後のせいからか、少なかった。

語り部と呼ばれる方が何人か、ご自身や家族の方から伝え聞いた体験談を話していた。

それとは別に何人かの人が、外国人とみては話しかけている。最初はどこの国から?とか普通の質問をしているのだが、どうやら宗教関係のようだと悟ったジュリアンは言葉少なに離れた。

爆心地のたくさんの千羽鶴を見て、資料館へと向かった。

ヴァンサンは痛ましい惨状を目の当たりにして心が痛んだと感想を述べていたが、私から見て彼は比較的淡々と見ていたように思う。

フランス海軍に属する彼は、戦争というものをまた別の視点でとらえていたのかもしれない。 

こうして山口・広島を一緒に旅をして、帰路へと着いた。 

この後奈良での数日我が家での滞在で、彼とまた距離が近くなることを感じるのだった。

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震災で三陸の牡蠣が危機になったとき、「お返し作戦」

2013年06月21日 | プロヴァンス

広島に着いて、その夜は広島焼きを食べに行き、歓楽街を抜けてホテルに戻った。

日本の歓楽街は彼の目にはどう映っただろう?

東京や大阪へも行っているので、ここが初めてというわけではないが、フランスとはまた違う看板など興味深そうに?見ていた。

 

そして明けて翌日、いよいよ広島見物である。

まず先に宮島に行くことにした。広島駅までホテルから歩いた。そして電車とフェリーを乗りついで宮島へ。

私は40年ぶりに訪れる宮島だが、大鳥居がフェリーから見えてくるとさすがに「宮島というと大鳥居」、存在感があり、どこの神社にもない荘厳な美しさも感じられる。 

外国人にとって、神道は理解しにくいというが、ここは解りやすいと言った人がいた。仏さんと違って神様は目に見えないけれど、鳥居を始めとして社殿を視覚に訴えることができ、一目見ただけでその美しさがわかるということなのかもしれない。 

キリスト教はキリスト像やマリア像を拝むことが出来、仏像を拝むことが出来る(秘仏のような例外は別にして)仏教と共通したところがある。

しかし、日本の神道では、神様は一般には見えない。わずかに神官が発する神の声「ウーォーッ」というあれしか聞けない。鳥居をくぐって本殿にたどり着くまでの、くねくねと続く長い参道も効果的で、そこに神秘性があるのだが、解りにくいと言えばそうかもしれない。 

さてジュリアンは以前フランスのテレビで宮島の特集があり、「焼きがき」に驚いたという。フランスでも牡蠣はご馳走、クリスマスのテーブルにも並ぶほどだ。

でもそれは生ガキである。私もブルターニュでフランスの生ガキを二度味わった。(実は初めて生ガキを食べたのは日本ではなく、フランスだった。)

日本と同じくぼみのある形の牡蠣は日本のものより少し小ぶりで、もう一種類平べったい牡蠣も小ぶりであるので抵抗なく食べられた。

フランスの牡蠣は二度病気のため危機に陥ったが、その度に三陸の牡蠣の養殖業者に助けられたことがあり、震災で三陸の牡蠣が危機になったとき、「お返し作戦」ということで、フランスから助けてもらったといういい話があるそうだ。

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広島焼きに「セ・ボン!」

2013年06月16日 | プロヴァンス

岩国駅からバスに乗り、錦帯橋に着きました。

 

桜はすでに散ってしまっていましたが、子供の時に見て以来のその美しい橋に改めてとても感動しました。

ジュリアンもまた同じ気持ちだったようで、カメラにその姿を収めていました。

橋を渡り、宮本武蔵ゆかりの松を説明したり、散歩をしながら、戻ってきました。

そして広島へと向かいました。

 

宮島を通った時、「明日はここに来るからね」と彼に言うと、「うん」と嬉しそうにうなづいていました。

ホテルまでは駅から徒歩で15分くらいだったと思いますが、せっかくなので、路面電車に乗ることにしました。

昔の京都の市電等が走っているイメージでしたが、私たちが乗ったのは、フランスを走っているトラムと同じモデルのものでした。

富山に行った時もこの形のトラムが走っていました。

ちなみに富山では、フランスの貸自転車(ベリブ)と同じシステムの

 

ホテルにチェックイン後、ホテルの人に教えてもらった「広島やき」のお店に行くことにしました。

何でもおいしいという彼だが、これも気に入ったようでした。

 

「戦後50年は草木も生えない。」と言われた広島の町は、彼の目にどう映るのか、それはまた次に。

 

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フランス人との旅・山口

2013年06月01日 | プロヴァンス

彼を新大阪駅で待っていて現れなかったその続きの話なのだが、予定の時間が来たし、携帯もないので、最悪?広島で待っていればと判断し、乗り込んだ。

「指定席」も追加料金なしで乗れるのだが、面倒なのか自由席に乗る外国人が多い。

指定席の説明はしてあったが、彼もまた自由席に乗っており、乗ってから自由席へ探しに行って、会うことができたのだった。

 

まず山口の防府で宿泊だ。若い彼の宿泊費の負担をできるだけ抑えようと、ビジネスホテルに泊まった。

もちろん彼は初めてだったが、部屋も意外に広く、清潔で朝食付きなので、「なかなかいい。」と言っていた。

着いたのは夜だったので、早速夕食に出かけた。彼は何でも食べるので楽だが、瀬戸内海の海の幸が食べられる炉端風のお店に行った。

彼は東京で味見したという「まっこり」という韓国のお酒を頼んだ。今の流行なのか、この時初めて知った。

 

翌朝も朝食は納豆も含め、何でも食べた。そして、防府の町を案内することにした。

と言っても私も初めてなので、一緒に天満宮・国分寺・阿弥陀寺を通り、毛利氏の庭園を訪れた。

庭園では写真をたくさん撮り、途中訪れた能面を作っている店は、興味深そうで、出た後「一人だったら、入れなかった。ありがとう」と言ってくれ、案内役の面目が?少し保てほっとした。

天満宮の茶室を訪れたとき、そこのご主人が若いころ京都におられ、私のフランス語の先生をご存知だったのには、驚いた。

そんなこともあり、ゆっくり説明もして案内してくださった。

 

お昼過ぎには、防府を出て、広島に移動するのだが、ただ移動するのはもったいないと、途中岩国に立ち寄ることにしたのだった。

私の予定はフランス人の旅にしたら、タイトなスケジュールに違いない。

 

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