フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

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私のフォアグラは特別なんだから

2011年10月14日 | パリ郊外

では、夕食の続きの話、彼の仕事について話したい。

 

 

彼はサラリーマンではなく仕事は、自営のビジネスをしていると言う。詳しいことは忘れてしまったが、アラブの国と新しくビジネスを始める会社などの相談役として、貴重な存在なんだそうだ。

 

アラブの国に仕事で住んでいたことがあったので、アラブ人と商売をするためのノウハウを知っているのだ。

世界のいろいろな国と商売をしているが、アラブの国とするにはちょっとした秘訣が必要らしい。

 

弟さんはRATPというパリのメトロを経営する会社で勤めるいわば公務員だから、ずいぶん兄弟で違う印象だ。

こちらは初来日の東京での娘さんのコンサートでドキドキしてちゃんと聴けなかったくらいとてもシャイだった。

 

 

さて、お兄さんは積極的にいろんな話をしてくれて、お刺身も「おいしい」と喜んだが、娘さんは日本食がちょっと慣れないようで、グラタンのようなものを頼んでいた。

 

彼は料理をするのが得意だし、大きな家に住んでいるので、是非今度は家に来てほしいと言う。

「食べられないものはあるか?」と聞かれ、「フォアグラが苦手」だと答えた時の残念そうな顔を忘れられない。

「何と言うことだ!!」と。

それでも彼は言った。「でも私のフォアグラは特別なんだ。是非それを食べに来てほしい」と。

 

もちろん「次はいつフランスに来る?」と聞かれたが、「三日後」とは答えられず、「そのうち」と心苦しい返答だった。

 

最後にまた折りヅルを教え、娘さんとともに楽しんだ。

                 

二人とも大喜びだった。短い夕べだったが、辞書を持っていくのを忘れた不安もどこかへ飛んでしまう嬉しいひとときだった。

 

 

この半年後、弟さん家族が娘のピアノの賞に選ばれ、東京でのコンサートに来日することになることは前に書いたが、この時は想像もしなかった。

 

同じ年に兄弟家族の来日、偶然とは思えない出来事だった。

どちらも再来日希望である。

 

私がパリで彼らに会うのが早いか、それとも彼らの来日か、どちらにしても楽しみな再会になるだろう。

 

もしパリなら、フォアグラを頑張って一口いただいてみよう。

 

 

 

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