フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

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カテゴリーは居住地によって分けています

食いしん坊のムッシュが料理の腕をふるった。

2012年03月07日 | パリ19区

さてその「食いしん坊の・・・」宅に向けメトロ出かけたが、駅に着いてからさてどっちへ行ったら良いのか良くわからない。

あのミッシェルさんもこの近くに住んでいるが、今回は心苦しくもミッシェルさんに内緒にしての滞在なので、出くわしたりしないかとひやひやものだった。 

誰に聞いてよいのかなと考えていると、親切そうなマダムが通りかかった。早速、目的地の住所を見せると、ついておいでと言う。ついて行くと道が縦横綺麗な区画でないからややこしい。やはり聞いてよかった。 

やがて目的の家に着いた。有難うと丁寧にお礼を言って別れた。別れてからしまったと思った。お礼に折り鶴くらいなぜ上げなかったのかと気がついた。

かなり親日的なマダムで、近くの日本の小物グッズの店の前を通った時「この店が好きでよく来るのよ」と言って教えてくれた。

メールアドレスぐらい交換すればよかった。良くこういう失敗をしてしまう。 

さて家に着いたが、門があかない。すると近くから、さっきのマダムより少し若い別のマダムが現れた。私を怪しむ様子もなく、家の暗証番号をピピピと押して開けてくれた。今訪問しようとしているカップルの、ご近所の知り合いみたいな感じだ。その世話の焼き方は、大阪のおばちゃん的だった。 

門をはいるとアパルトマンになっていて、その一階に彼等の部屋があった。案外広くて中に入ると二階もある構造になっており、二階には娘さんの部屋もあった。 

奈良で会ってから久しぶりの対面なので、お互い話が弾んだ。やがてムッシュの腕をふるった夕食となり、色々御馳走になった。お皿もきれいな模様のものだった。

 

奥さんが友達にレシピを教わって初めて作ったと言う「プリン」(クレーム・カラメル)もお代わりしたいくらいだった。

 

ひとしきり食べて美味しかったとお礼を言うと、ムッシュは日本で食べたしゃぶしゃぶの美味しかったことを本当に表情に込めて言った。気持ちのよいほど彼が食べに食べたことを思い出した。多分胡麻だれの役割が大きいのだろう。

帰りはムッシュが遅くなったからとメトロの駅まで送ってくれ、凱旋門近くのカップル宅まで無事に帰った。明日は、南仏へ出かけるのだ。

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楽しくなかった夕食

2012年02月22日 | パリ19区

「レ・ドゥー・マゴ」を体験してミッシェルさんの家に帰ってきた。

 

その夜ミッシェルさんの友人のベトナム人のお医者さん夫妻と、マルチーヌが夕食に呼ばれることになっていて、私もその夕食を一緒にすることになった。

 

ミッシェルさんの奥さんのジャンヌ・クロードの手料理である。

 

ちゃんとアペリティフから始まって、前菜、メインはブランケット・ド・ヴォー(仔牛のクリーム煮で、これはとても美味だった )サラダ、チーズ、デザートとフルコースだった。もちろん赤ワインも出た。

 

 

ベトナム人夫妻のご主人はベトナム人、奥さんはフランス人(ノルマンディー出身、金髪に青い目)である。

ご主人は麻酔の専門医だそうだ。兄弟もみな優秀だと言うことだった。

 

奥さんに「あなたも働いているの?」と聞いたら、「ノン、夫が稼いでくれるから」と言うことだった。つまり専業主婦だ。

 

 

ベトナムからやってきてフランスで麻酔の専門医をしているなんて、すごいなと思った。

 

料理は次から次と出てきて美味しかったのだが、残念ながら言葉が通じない。

ベトナム人夫妻とマルチーヌやミッシェルさん夫妻は色々会話を楽しみながら食べているが、ほとんど何を話しているのか解らない。

 

マルチーヌだけが時々、「解る?」とゆっくり説明してくれることもあったが、難しい話題にナチュラルスピードではまったく蚊帳の外だった。

 

大概は私のためにゆっくり話してくれたり、私向けの話題にしてくれるのであるが、この時ほど面白くないディナーはなかった。

つまり誰がゲストなのかわからないし、ホストの気遣いも感じられなかったのだ。

せっかくの料理であったが、食事時の会話がいかに食事のおいしさや楽しさに影響するか、いやと言うほどわかった。

 

やがて夜遅くなりベトナム人夫妻は帰り、マルチーヌもミッシェルさんに地下鉄の駅まで送ってもらって帰って行った。

 

 

マレ地区に住んでいるフランス人のマルチーヌでも、「メトロは問題ないけど、駅までが危ないから」とのことだ。メトロの駅まで5分もないのだが、それでもこのあたりは昼間の景色とは違い物騒らしい。

だから私はミッシェルさんのところに夜遅く戻るときは、いつもタクシー利用である。

 

明日はパリを去る日であるが、その前の晩の食事にしては残念なことになってしまった。

 

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パリでの中華レストラン初体験

2012年01月15日 | パリ19区

ミッシェル・夫妻とのイタリアレストランでのランチの後、隣接するスーパーに行った。

巨大なスーパーである。置いてある一つの品のロットが大きいから余計スペースが要るようだ。

 

一つの品のロットが大きいのは理由がある。フランス人がこのようなスーパーで買い物をする時一度に大量に買うからであり、手押しのカート自体も日本のより相当大きい。

 

レジでは小さいベルトコンベアがあり、前後の人の品物の境に写真のような四角い長い棒のようなものを置いて区切る。

 

 

客はこのように大量に購入するので、日本のようにかごから品物をレジの人が一つ一つ取り上げて、またかごに戻すやり方ではレジの人に過重な負担がかかるだろう。

 

客は大きいカートから懸命にこのベルトコンベアに品物を載せる。

レジの人はベルトコンベアを動かし、レジを次々に打つ。

客はレジが終わると再び品物を懸命にカートに乗せる。

おばさんが懸命にやっている姿は少しおかしかった。

 

その後一度夫妻の家に戻った。

 

夕食はイタリア広場近くにある中国人街の、中華レストランに連れて行ってくれた。

中華のバイキングだそうだ。

 

目指すレストランの周りに駐車しようとするが、なかなか空きスペースが見つからず、ぐるぐる周辺を回った。

ようやく一台分の空きスペースが見つかり、ミッシェルさんは、神業的な縦列駐車に成功した。

 

 

中華バイキングだけれど、人気のある日本料理の巻き寿司もあった。

 

 

お皿が二重になっているのはフランス料理風だ。

上のお皿に食べ物を取ってきて食べ終わると、店の人が上の皿を持って行ってくれる。

そこでまた新しい上のお皿を取って、次の料理を盛ってきて、そして食べる。

 

 

これを3回繰り返したら、もうお腹は一杯になった。

 

店の中国人の客扱いは悪くはなかった。なかなか商売上手な感じがした。

 

帰途、遅い時刻にもかかわらず、案外まだ明るかった。

建物には明りが点灯され、次第に暮れゆく様を見とれながら帰ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

明日は「お登りさん」としてセーヌ川の遊覧である。

 

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お礼のキス!?、やっぱりねぇ。

2012年01月10日 | パリ19区

ピアニストと会った翌日、ミッシェル、ジャンヌクロード夫妻はパリ近郊にある複合商業施設、巨大なスーパー(Hypermarche)とアウトレットモールがあるところへ連れて行ってくれた。

大きなスーパーの横に専門店の並ぶアーケードがあり、そのまた横に有名ブランドのアウトレットショップが並んでいた。

 

 

 

巨大な郊外型の店だ。

専門店で、ミッシェルさんは奥さんのためにネックレスを買った。

すると店を出てすぐに、奥さんはご主人にお礼のキスをした。

ここらはやはりフランスである。

 

有名ブランドのアウトレットショップの方は、フランスのほとんどのブランドがそろっていた。

要するにシーズンが済んだものや昨年のデザインのものとかが、ディスカウントされて売られているようだった。別に不良品やわけあり品ではないようだ。

確かに安いらしい。

 

お昼近くになり、スーパー近くのレストラン街へ行った。

イタリア料理あり日本料理ありであるが、日本料理店は明らかに中国人の経営のようだ。

 

看板などを見ると日本人ならすぐ見破れる。店の名は「KYOTO」などと書いてあるが、描かれた鳥居らしきものの形はへんてこだ。

 

 

 

 

「平常心是道」とか「日日是好日」とか書いてあるものがある。書いてある内容はともかく立てに看板のように書いてあり中華レストランでよくみるタイプだ。その二枚の看板の間にいかにも中国風の丸窓があったりする。

 

 

メニューを見ると舟に乗った寿司などが書かれていてそんなに高くはない。しかし、味は保証の限りではないだろう。

でも近ごろの健康食ブームに乗り、日本食レストランは評判がいい。ただこのようにその多くは中国人やベトナム人の経営で、まだ試してみたことはないが、出てくるものは日本人向きではないだろう。

 

 

本当に日本人が経営しているところはもっと高い。

中国人は利に聡い。日本食ブームに乗って、ちゃっかり儲けているのだ。

私達は、その店の反対側のイタリアレストランにした。

 

 

どれもおいしかったが、最後のデザートの大きいのには感心する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日の後のことは、次回にする。

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この料理はいつ終わるの?

2011年11月20日 | パリ19区

そして、夕方、二組の夫婦は、奈良観光を終えて帰ってきた。

扉をあけると、花束を持った、四人組がいた。

 

そう、フランスでは、食事に招待されると、花束、もしくはワインを手にやってくることが多いのだ

知ってはいても、花束を持っての訪問はもちろん初めてで、とても感激した。

 

この日はしゃぶしゃぶにした。

四人も一度に来客とあって、テーブルも一杯だ。

 

赤ワインも用意していたが、正直言うと、フランスワインとは言え、フランス人に出すには気が引けるようなテーブルワインだった。

それでも彼らは本当に喜んでくれた。

「まあ!!赤ワイン♪フランスを思い出させるわ!!」と、嬉しそうに空けた。

 

しゃぶしゃぶのたれは、ごまだれとポン酢だ。

「食べ方を教えて」と言うので、「好きなたれでいいのだけど、お肉はごまだれ、野菜はポン酢が合う」と説明する。

ごまだれは手作りのせいか、「美味しいソースだ。ベースは何?」と聞く。

 

特に太っちょのムッシュ、この人も実はクリスチャンと言う。

このクリスチャン、「おいしい!!おいしい!!」と、食べる!!食べる!!

こちらが少し控えないといけないかと心配になるくらいパクパク食べ、ご飯も御代わりだ。

 

私がお肉や野菜を次々足しているのを見て、精神科医のムッシュ・ジルが「あなたはいつ食べるの?」と気遣ってくれた。

フランスではもうきちんと出来上がったものをテーブルに出すものが多いせいか、このように食べながら炊いたり焼いたりと言うのは珍しいようだ。

 

 

私のお腹にも入り、皆満足そうになった時、またジルが「この料理はいつ終わるの?」と笑いながら尋ねた。

「皆が満腹になったらおしまい」と答えたのは言うまでもない。

当たり前と思っていることでも、彼らにとっては、素朴な疑問なのである。

 

 

 

 

 

そして、これだけでは終わらせるわけにはいかない。

観光同行しない代わりと言うわけではないけれど、もっと楽しんでもらいたいのだ

 

 

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