フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

カテゴリーの説明

カテゴリーは居住地によって分けています

抜群の着物効果

2012年10月27日 | ミディ・ピレネー

さて、翌日、彼女たちはレンタサイクルで奈良を観光することになった。

私が勧めたのだが、借りてからファニーは「自転車に乗るのは子供の時以来」と言い、最初はふらふらしていた。 

反対にセブリーヌはスイスイと漕いでいた。

今年彼女から聞いたことだが、彼女は「子供のころ、縄跳びでいつもチャンピオンだった!」そうで、運動には自信があることが分かった。

この日は同行しなかったので、帰ってから話を聞くと、ファニーも徐々に調子を取り戻し、「自転車は快適だった」と言う感想だったのでほっとした。

夜は着物の着付けをした。

今まではカップルだったので、一人に着せるだけだったが、今回は二人。ピンクの着物は一枚しかなくて、それをセブリーヌが「私はこっち」とすぐに選んだ。ファニーは最初紺色の紬をみていたのだが、やっぱりとオレンジ色の小紋に決めた。

セブリーヌは「着物を着るのが夢だった」と言い、「着物を脱ぎたくないので、このまま眠りたいくらい」というほど気にいってくれた。

良く似合った。 パソコンの不具合で、その時の写真を失ってしまったのは残念だ。

ファニーも早速、お母さんと恋人にメールで写真を送り、恋人からはすぐに「今すぐプロポーズするよ」と返事があったとか。着物効果は抜群である。

せっかくなので、着物のままお茶を点てることにした。

本当に可愛くて素直ないい子たちだったので、本来は観光に同行はしないのだが、遷都祭も行われていることだからと次の日は一緒に行く約束をした。

そして次の日、一緒に遷都祭が行われていた平城京旧跡へと向かった。

ここでは、外国人はパスポートの提示で、無料で万葉の装束を貸してもらえた。

彼女等が早速その衣装を纏い散策をすると、「写真を撮らせてもらってもいい?」と何人もの日本人観光客に言われた。

そのくらい二人とも笑顔もよく、可愛かった。

お昼は近くで簡単に済ませ、夕方には東京に向かうと言う彼女たちと、最後の時間を惜しむためカラオケに行くことになった。

これも大喜びで、二人ともたくさんの歌を歌っていた。東京に一泊した後は、草津温泉に泊ると言うので、草津温泉の歌を教えるとセブリーヌは、合いの手が気に入り、上手に「チョイナ、チョイナ」と日本語で歌っていた。 

このセブリーヌは、この一年後、恋人のフレッドと一緒に九州旅行をし、今年は私がフランスで彼らの素晴らしいもてなしを受けたのである。

もちろんファニーともアルビで彼女の家族とともに会ったのだが、その話はまた別の機会に譲るとする。

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僕は「モナ・リザ」より「虎」が好き。

2012年10月15日 | パリ17区

エトルタのヴィルジニに送られてル・アーヴルを出発し、TGVでパリに帰った。 

パリが凱旋門近くのカトリーヌたちのアパルトマンに荷物を置いて、ルーヴルに出かけた。

美術品を見るのが目的ではなく、バカンスで今回は会えないマリーエメの代わりに?留守番の息子のルイ君がそこでアルバイトをしていると言うので、彼に会うことが目的で、次に彼の案内でルーヴルを見学すると言うことになっていたからだ。

待ち合わせの時間に彼は待っていてくれて、彼の案内であちこち見学した。数年前にも来たことがあり大事なものは見ていたが、実は「逆さピラミッド」を見落としていたので、先にそれを見に行った。

あとは説明より写真の方がいいだろう。

この美術館のすごさは、フラッシュさえ焚かなければ、いくら写真を撮ってもいいことだ。

すぐ横で本物そっくりに、模写している人もいる。

 

この天井が地上に見えるピラミッド

あのエトルタの怪盗ルパンの家で見たモナ・リザの本物(どっちが?)が厳重に守られていた。

でもルイ君は近くに有る「虎」の絵を指して「僕はこっちの絵の方がいいと思います」と日本語で、フランス人らしい皮肉を言って笑わせた。 

そして、日本人が必ず見る、「ミロのヴィーナス」についても、「これを綺麗だと言う人が沢山いますが、僕は綺麗だとは思いません」と言い、別の彫刻を指して「こっちの方がずっといいと思います」と日本語で言っていたことも記憶に残っている。 

自分の目で見て評価する彼と、教科書に載っていたし、皆がいいと言うから良いに違いない程度の私とはずいぶん違う。 

彼は日本語の勉強をして、かなりしゃべれるようになっていた。何でも学校で日本語を教えることになるかもしれないとのことだった。(現在は少し日本語を教えているようだ) 

また博物館の説明員なので、お客さんに声を掛けられ、英語での質問に、流暢な英語でも答えていた。 

館内のカフェで休憩したが、終りに支払おうとすると何やらカフェの人と話していた。勘定をするとちゃんと、「従業員割引」にしてくれていた。 

ルーヴルはオルセー美術館とは異なり、外国から持ち込んだ美術品が多い。武力を背景にした収集品もあるがその点は別にして、今や国境を越えた世界的な宝物であるから、良く第二次大戦で失われなかったものだ。 

ルイ君も「本当にそうです。」と言っていた。

ルイ君は一度我が家に泊まったことがある。私も彼の家に泊まったことがある。その時彼はベルギー人の彼女がいて、夢中だった。 

聞くと、もうそれはとっくの昔に「セ・フィニ(終わった)」そうな。新しい彼女は詳しくは聞いていないが、どうやらいるらしい。

お父さんはエールフランス関係のお医者さん(ジェネラリスト)だが、彼は法律の道を進んでいる

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とびきりの二人!!

2012年10月09日 | ミディ・ピレネー

サーカスのステファンが帰った後は、可愛い二人の女の子がやってきた。 

アヴィニョンに住む夫妻(実はこの二人は最近大変な事態になりましたが、それまた別の機会に)からの紹介で、ムッシュの息子の恋人ファニーとその友人のセブリーヌである。 

夕方駅に迎えに行き、会った時から可愛い二人にテンションが上がる!?笑顔がいい。

大きな荷物を持っているので、タクシーで我が家へ。

まずそのタクシーの中で、ファニーが言った。「三年間日本に来るために貯金をして、やっと実現出来て、本当に嬉しい」 

セブリーヌは日本語を習っていると言うことで、時々日本語を話す。それもとても大きな声ではっきりと言うので、面白くもある。

ファニーとセブリーヌは生まれも育ちもアルビで、中学や高校で二人は同級生だったと言う。 

ファニーは現在もアルビに住んでいて、セブリーヌはそこから車で二時間ほどの小さな町に住んでいる。 

二人とも日本に来て日本食も気に入り、何と朝食も和食を希望だった。

女性で朝和食をと言ったのは、ピアニストの姪くらいだ。そのくらい和食が好きなフランス人でも朝ご飯は特別なものである。 

高野山から奈良へ来たと言うことで、その高野山で買ったと言うおまんじゅうをお土産に持ってきてくれた気遣いも嬉しかった。

高野山での食事も二人は気に入ったと言うことだ。こう言う人達への食事の用意はとても楽だ。 

夕食のあと、習字の体験をさせることにした。

最後に「好きな文字を言って。書いてプレゼントするから」というと、まずセブリーヌが、「平和」と言い、それを書いた。

次のファニーは「音楽と愛」、そして恋人と自分の名前を書いてほしいと希望した。 

私が書き終わると、セブリーヌが恥ずかしそうに「実は私も恋人の名前を書いてほしいの。」と言うことで、もちろん書いたのだが、明るく天真爛漫なセブリーヌが本当におそるおそるこの申し出をしたのは、今思い出しても微笑ましい。

翌日は、二人は奈良散策に出かけた。

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