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フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

夏に観光する時の問題

2012年09月12日 | プロヴァンス

クリスチャンの弟のウーグの話の続きである。

まず奈良を案内したがとにかく猛暑、温度は京都と変わりないのだが、奈良に来てから気温がさらに上昇したので、彼は「京都より暑い」と、暑さにまいったようだった。 

東大寺まではバスを使ったがその後はずっと歩いて、二月堂・春日大社、興福寺を廻った。いろいろ見せたくても猛暑の夏は思うようには廻れない。

翌日は、奈良町を歩いた。熱射病になりそうな暑さで、長くは歩けない。涼をとるため、室内見学がいいかなとめったに案内しない阿修羅像も見せたが、特に印象に残る感想は聞かれなかった。 

食べ物に関して言えば、クリスチャンはフランス人が苦手とする青菜の茎のようなもの、日本独特の香味野菜なども大好きだった。

しかし、ウーグはそれらを残し、お豆腐も手をつけなかった。 

とにかく、あまりの暑さに参っていたようだったので、奈良の後は高野山へ行ってはどうかと勧めた。

 しかしもしかしたら高野山も、それほど彼の心に響くものはなかったのかもしれない。

もし感動して兄に伝えていたら、クリスチャンも行きたいと言うのではないかと思ったのだが、そのようなことはなかった。 

その後も写真を送ってくれたり、メールを交換したりしているし、いい人であることは確かだ。

でも何かが違う。

だから彼が日本を再訪することは、残念ながら当分なさそうに思える。

一番の原因は夏のうだるような暑さである。そのピーク時が奈良滞在になってしまったのだ。

彼の長期バカンスは夏にしか取れないと言う。

クリスチャンも初めて来たのは夏だったが、それ以後彼は夏には絶対来ない。

しかし夏にしか長期バカンスをとれないフランス人も多いので、暑さで日本の滞在の印象が決められてしまうことは、何とも残念なことである。

別のこのカップルも夏にやってきて、再来日を希望するご主人と違い、奥さんは全くその気がないのだ。

そういうカップルはもうひと組いる。ご主人はこの春、日本企業に転職したほどの日本好きで、毎年来日している。奥さんや息子も春や秋の日本のバカンスを楽しんでいた。しかし奥さんは二年前初めて夏の日本を訪れたとき、体を壊してしまった。以来、来日するのはご主人だけだ。

迎える方も暑さには参るが、来てくれる以上は少しでもいい思い出をと、がんばってみる。が、こればっかりはどうしようもない。

もうひとつ、気になったのは、アルジョナとクリスチャンの関係だ。

この数か月後、クリスチャンは一人でやってくる。アルジョナのことは一言も触れない。

ウーグにアルジョナとクリスチャンが来日した時の写真を見せた時、彼の顔が一瞬曇ったのが

気になっている。

 

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