フランス人観察記録

日本人から見て解ってきたフランス人の考え方、行動についての覚書

ん!?ミッシェルさん大丈夫!?

2011年09月13日 | パリ19区

シャルトルからの帰り、渋滞に巻き込まれたことは、前述の通りで、彼らの家に到着したのは19時過ぎだった。 

20時の約束なんだけど」と恐る恐る言ってみたが、「それは間に合わないね。メトロで一時間近くかかるよ」と言う答えしか返ってこない。 

 

友人の家は7区と15区の境界あたりで、同じパリ市内であるがほとんど対角線上で、乗り換えを含めるとそのくらいになるらしい。 

もしかして「送ってくれる」かもしれないと、淡い(甘い?)期待があったことは事実であるが、そうはいかない。

シャルトル往復でお疲れであるし、そんな無理はとても言えなくて、「タクシーを呼んでもらえる?」と言うのが精いっぱいだった。

 

タクシーでも結局約束の時間には大幅に遅刻してしまった。

ミッシェルさんが二年前のようなプライベート運転手ではもはやないことを、この時はまだ知る由もない。

 

 

数日後、三泊の予定でブルゴーニュへ行くとき、スーツケースがあるため、

二年前と同じようにまたパリ・リヨン駅まで「送ってくれた」。

「広い駅の駐車場」に車を停めて、出てきた。

 

                            

 

ここで一つ問題があった。

パリ・リヨン駅でフランスレイルパスにバリデート(使用開始日のスタンプをもらう)してもらう窓口を探した。ミッシェルさんはこっちだろうとウロウロし、階段を上がろうとした。

その時私の目にすぐ近くの「窓口」が目に入った。

「スーツケースを見ていて。私一人で行ってくるから」とお願いをして、階段を上がらず、すぐ近くの窓口でバリデードは完了できた。

こういう時、一人の方が問題は早く解決するのだ。

 

さて乗り場は?

 

このリヨン駅、乗り場に注意が必要である。

青と黄色の乗り場があるのだ。

どうやら私の列車のホームは反対の乗り場だ。

どうやっていけばいいのか?

時間も差し迫ってきた。

ミッシェルさんは何人かの人に尋ねてくれた。この時困るのが知らなくても「知らない」と言わず「答えてあげたくなる」人がいることだ。

結構フランス人にこういう人がいる。

彼女もそうだった。どうやら「こっちだ」とか指をさしている。

「そうなのかな?」と歩き始めたところで、柱の地図が私の目に入った。

「ミッシェルさん、違うみたいだよ」と、一緒に見て納得させたが、ここから結構距離がある。

間に合うか、はらはらしてきた私とは違い、おっとりした彼は「すごいね。よく地図がわかったね」とかのんきに笑っている。         

 

                    

 

やっと黄色の乗り場に到着した。

ホームはどこか?一番端だ。

そして何両編成か知らないが、とても長い列車で私の車両は一番前だった。つまり一番遠い。さすがにミッシェルさんも慌てた。そして車両の前に着いて

急いで「ビズ」でお礼とお別れし、飛び乗ったら直ぐに列車は出発した。

時間に余裕を見て出てきたはずなのに、結果はこれである。

 

                        

 

ともあれほっとした私とは別に、彼にはこの後大変なことが待っていたのである。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿