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祥泉暦

日常の出来事の記録

盤上の向日葵 柚木裕子著

2025-06-13 05:50:00 | 書籍


いつものように本屋さんで数冊まとめてセレクトした一冊!
「映画化決定」の文言に惹かれた。
坂口健太郎と渡辺謙の2人の顔写真が決定つけるw

さて将棋を全く知らない私だが、
わかる人には私の3倍も楽しめたであろうと思うほど、熱戦の模様を盤上の駒の動きを鮮明に描写している。本当に情け無いほど。。。しかし、今更Google先生を頼った所で解決するものではないので、その部分は飛ばすしかない。

それでも充分楽しめた!私は普段この類の小説は選ばないけれど、この小説は楽しめたので、勿論映画を観に行くつもりです。

結末は、人の生い立ちについて考えさせる部分があり、何を期待していたのか分かりませんが、主人公が憐れに思えました。


 やっぱり食べに行こう 原田マハ著

2025-05-31 16:31:00 | 書籍


久しぶりの原田マハ著です。
ちょっとご無沙汰していると、知らない新刊が出ていて
すぐ手に取ります。
この本は、マハさん自身の体験が出版された本との関わりが
随所に出てくるので、懐かしく思ったり
忘れているところありで、
まるでそれを問われている様ですw
そしてこれから旅行に出る時は、
ガイドブック的にこの本を是非参照したい!

誰でも美味しいものが好き、特に旅先で美味しいものに出会うと
旅の記録に絶対残します。
旅先ではなく日常生活でも美味しいお店に出会うと
本当に嬉しく、友達との会食会 家族とのイベント食事会など
「ここ使える!!」と、グルメ手帳(実際にはないけれど)に
書き留めて、そういう機会にはちょっと誇らしく披露してしまいます。

そしてこの本を読み終えて思ったのは、
こういう美味しいものを食べるぞ! という思いは、
私にとっては 家での夕飯 かも。
当然特別感のない日もあるけれど、
夫と買い物に出た時は、決まって特別感の夕飯が多い。
それは、私と夫の共通の趣味の様です。
旬の食材に出会った時は、特にそれを使った料理を思い出し
思わずニッコリ😄

この間私が帰宅したら、あら良い匂い!!
私が留守にしている時に買い物に行ったら
アサリが安かったからクラムチャウダーが食べたくなって作ったよ!と。
夫の作ったクラムチャウダーは、どこでも食べれない絶品です。
何気に朝のテレビで見たメニューを夕飯に再現してみたら 美味しいー!!と。
最近ハマったのは、ホタルイカの炊き込みご飯。
ホームベーカリーで作った生地から作るピザ🍕
この歳でもレシピはどんどん更新されるのです。

マハさんのこの本のスタイルはとても読みやすい。
そのスタイルで、いつか我が家の夕飯歳時記の本でも
出そうかしらと思いました。



赤と青のガウン 彬子女王

2025-05-20 17:15:00 | 書籍


 皇室の彬子女王については全く知らなくて、
あの「ヒゲの殿下」のご長女と後で知りました。
本中 学習院大学学長も知らなかったとあり、
日本人ながら、今は普通なのかとも思いました。

興味本位で手にしたのですが、
内容はとても興味深い物で、
面白かった!!
由緒ある大英博物館でのこと、
巷で噂されている英国料理や
日本人のアイデンティティとは
余りにも違いすぎる英国人気質、習慣。
一留学体験談として読み応えがありました。

そして彬子女王は皇族ながらとても謙虚で
思慮深い方なのだと感動しました。
さすがこの私でさえ存じ上げている「ヒゲの殿下の
ご長女」です。

そして読後 
「日本美術が英国美術にもたらした歴史的影響」
は、とても興味深く、これから少し探求したい。
そういう意味でも、かねてから行ってみたい国イギリスが
再燃してしまいました。



華岡青洲の妻 有吉佐和子著

2025-04-26 17:35:00 | 書籍



有吉佐和子作品は2作目です。

今回のこの本との出会いは 大竹しのぶ さんのSNS。
今度この物語が舞台作品となるらしく、
彼女が主役となるそうです。
そのために華岡家のお墓参りに行かれたと言う内容のSNSでした。

私は小説が映画化されると聞くと
先に小説を読み、どんな風に映画化されるのかを
知るのが好きです。
最近はすっかりそう言う楽しみから遠ざかってしまいましたが。。。

このSNSを見て、そっか本と舞台!良いね👍と気づきました。
この4月から時間が増えた事だし。

さて、本題の読後感想に。
壮絶な、献身的な母と妻対決にのめり込みました。
余りにも想像する場面がリアル過ぎて、
目を逸らしたくなったところもありますが、
それがこの小説の軸になっています。

医者である青洲が犬や猫を大量に家に飼って、
薬物や施術の実験台になっている場面。
そしてそれがついには青洲の母と妻がそれになると言う。。。
ただの献身的な感情に嫁と姑の闘争と嫉妬が加わって、
本当に実現する。

今生きる私たちには想像ができないし、
ここまでの嫁姑の格闘もあり得ない。
しかし日本で初めて全身麻酔を成功させた偉業と
その影には献身的すぎる二人の女性の偉業があったと言う。

ぜひ 大竹しのぶ の偉業を期待します。



青い壺 有吉佐和子著

2025-04-15 15:18:00 | 書籍


 
「最近売れてる」の文言に誘われて購入しました。
有吉佐和子は初です。
読書傾向はかなり偏っている事は認識していますが。。。

青磁はとてもすきです。
台北の故宮博物館では、青磁コーナーを何度も見ました。
そして普段つかいにと、青磁器風に手軽に使えるモノまで買いました。

この青磁器を巡っての短編ストーリーは、場面や時期を巡る思いなどは全く違っていて、
最後の場面では残念な思いがしました。
自称日本で1、2の有力な美術鑑定士と言う初老が、
この時期に及んで、全く見当違いを言い切るとは、、、笑

こう言うお値打ちモノと言うのは、本当に違っていて、
今まさに遺品整理をしているところなので、
手に取るようにわかります。

そして第10、11話には、修道院のシスターが登場し、
かつて私が通っていた学校の敷地内にある修道会も、
スペインを母体にしていたので懐かしく思い出しました。

久しぶりに読んだ小説は、思いのほか面白かった!!