祥泉暦

日常の出来事の記録

書を見る 文字を聞く 橋本麻里さんの記事

2016-08-07 15:35:54 | 
昨日の日経新聞の夕刊に、美術ライターの橋本麻里さんが、
面白いことを書いていました。

日本はいま美術ブームと言われているが、
絵画 彫刻 工芸 書 を隈なく堪能しているのか疑問である。
絵画や彫刻工芸は、自分なりに好きか嫌いかを眺めることができるが、
書は、変体仮名や見慣れない漢字など、自分で読めないと鑑賞する段階に至らない。
絵のように「わかる部分だけで楽しむ」ことができずに、
書は読めないと鑑賞することを諦めてしまうと。

確かにそうかもしれません。
私も絵画展にお友達を誘うことができても
書道展には誘えません。

橋本麻里さんは、五島美術館の「高野切1種」を見て、
「かなの連綿を見ていたら和歌の音が聴こえた」
そうです。
「読み書きがわからない外国語でも、それが音楽となると
胸に迫るような感動を覚えるのと似ている」
「ただ眺めるだけでもかなり濃厚に書を味わえる」とし、
「食わず嫌いはもったいないので、書にも箸を伸ばしてほしい」と。


私も親しい友達や家族には、絵を見るように観てほしいと言います。
漢字ばっかりの漢詩の書にも
墨の濃淡 字形の大小、余白の取り方で、
観る人に退屈させない工夫をして作品を作っています。

しかしながらそうは言っても漢字そのものが堅いので
敬遠されがちです。
普段生活の空間にも 字 の芸術が融合でくるようなものを
書いて行きたいと思いました。

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