祥泉暦

日常の出来事の記録

常設展示室 原田マハ著

2019-02-15 07:19:26 | 書籍


期待を裏切らない 原田マハ、
電車の中でも読める文体が嬉しい。
家ではなかなか読書の時間が取れない。
時間はあるのだけれど、家にいると
読書の優先順位が下がってしまう。

ちょっと遠いなぁと躊躇してしまう予定でも、
本が読めると思うと、電車移動もまた良し。


今回のこのタイトル 「常設展示室」
美術館に行く目的は、大抵特別展なのですが、
入場までの待ち時間と激混みでゆっくり観れない、
ベルトコンベア如くさっさと立ち去れと言わんばかりの
監視委員の声かけ、、、
その後に常設展を覗く体力がほとんどない。
以前国立西洋美術館の常設展示室を目的に行ってビックリ、
こんな入場料で良いんですか、と思うほど充実していました。


本題に戻って、、、
最近の短編集のこの本は、
先をもっと知りたいところで終わっているような、
軽めの内容のものあり、
面白くない訳ではないけれど、少し物足りなさを感じていて、
最後の一編 「道」で、来ました!!
泣きました!
東山魁夷の「道」を題材にした小説。

ルソーを題材にした「楽園のカンヴァス」や
ピカソを題材にした「暗幕のゲルニカ」
ゴッホを題材にした「たゆたえども沈まず」など
どれも大作ですが、
「道」は短編なので作品のスケールは、ほかとは違いますが、
良かった!

昨年末読んだ作者の「一枚の絵」で、
やっぱり最後に登場する東山魁夷の「道」
これを読んだ時に 観たい! と思っていたのにまだ観ていない。
ぜひ共行かなきゃ 近代美術館の「常設展示室」へ。

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