祥泉暦

日常の出来事の記録

父の祥月命日

2015-10-31 23:33:50 | 日記
今日は父の祥月命日でした。
きっと天国から、日本がハロウィーンで賑わっているのにびっくりしてるでしょうw

父は10年ほど患っていましたが、家族や兄弟に別れを告げ、
お医者さんや看護婦さんに感謝を述べ旅立ちました。
年齢的には早かったのですが、父としては精一杯生きて、
安心して生涯を閉じた様でした。

父は戦後シベリヤ抑留後帰還しました。
訓練中に落馬して、野戦病院に意識不明の重体で入院している時に終戦を迎えました。
同じ部隊の人たちは全員戦死したそうで、生き残ってしまった後ろめたさを
引きずっての帰還だった様でした。
確か左の耳タブが無くなり、肩には大きな痣がありました。
その事はお風呂に入った時に、父から聞かされたのですが、
私は事の重大さを全く理解できませんでした。

たまたま靖国神社に立ち寄った後、
長年の願いが叶って良かったとつぶやいた父の心境をも
私はちゃんとわかっていませんでした。

寝ている時に悪夢にうなされた事もしばしばだったと
母が言っていました。


子育てが一段落した頃、小説や歴史本を通して
シベリヤ抑留の過酷さを知り、かなりショックを受けました。
戦争体験談をあまり話さなかかった父を想いました。

父はあの時代の父親としては珍しい「褒める子育て」でした。
進路についても親の考えを押し付ける事は全くありませんでした。
その当時は、わかっていなかったのですが、
今思えば過酷な苦しい体験がそうさせたのでしょう。

いつか天国で父と再会した時は、
ちゃんと感謝を述べたいと思います。









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