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美味しいものがあれば幸せ♪

からむし織の里~奥会津 昭和村

2011-08-12 21:03:45 | 外ご飯

7月の下旬、思い立って出かけた、奥会津。
(時差がありすぎですね ゴメンナサイ)

             


ぴかーっ!と晴れ渡った空に、私の背丈より高く茂る草。
何かわかりますか?

これは、からむしというイラクサ科の植物で、苧麻(ちょま)とも呼ばれる、上布用の原料です。
ここ奥会津の昭和村では、600年もの昔から、高品質の原麻を育ているのです。

夏にこのからむしを刈り取り、皮を剥ぎ繊維を取ります。
繊維は青苧(あおそ)と呼ばれ、「からむし織」になるほか、越後上布や小千谷縮布の原料にも使われているそうです。


            

からむし引きをしているところ。お話をしながら慣れた手つきです。


手作業で1本ずつからむしを刈り取り、選別や葉落とし、きれいな清水に浸すなどの過程を経てから、丁寧に皮を剥ぎ取ります。

剥いだ皮は再び冷たい清水に浸けおいた後、苧引き具を使って一枚ずつ表皮と繊維に分けられます。
上質な繊維を取りだすために最も熟練を要する、からむし引きという作業です(写真↑)

取り出した繊維は陰干しで乾燥させ、苧績み(おうみ)という糸作りの作業に移ります。
帯1本分の糸を績むのに、縦糸で約40~50日、横糸で約25~30日を要するとても根気のいる手仕事だそうです。

紡がれた糸は、昔ながらの地機や高機にかけられ着尺や帯に仕上げられます。


          


昭和村のからむし生産とからむし引きの技術は、国選定保存技術に認定され、からむし織は福島県指定重要無形文化財になっています。


村には、からむし織に興味のある若者を全国から募集し、村内で共同生活をしながらからむし織の技術を学ぶ「織姫制度」があり、からむし織技術を受け継ぐ人材育成をしています。

今では、昭和村の人と土地に魅了され、からむし織の伝統と技を自らも伝える人になりたいと、研修を終えた後も村に留まる織姫たちもいます。


からむしで織られた布は、素朴な風合いながらも凛として上品な居ずまいを感じさせます。
軽く涼やかなその着心地は、一度経験するとほかの織物では満足できなくなるとか・・・

まさに、高温多湿の、日本の夏のための素材!(^_^)v


私も織姫になって、からむし織を体験してみたい気持ちになっていたのに、
夫 もう姫じゃないから無理だよ」
私 ×××××・・・<`ヘ´>



昼食は、郷土食伝承館「苧麻庵」で。

        

        

どれもあっさりと炊いたり焼いたりしたもので、体内が浄化されるような優しいメニューでした。




              


記念に、是非ともからむし織の着尺が欲しかったのですけどね~。予算が足りなくて・・・(^_^;)

コースターと栞(笑)




                                   


          


からむし織の里にたくさん咲いていたネジバナ。





                             
                                  ozさん


Comments (14)
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