一時涼しくなったので、よけいに感じるのでしょうか、夏大好きの私も、ちょっと鬱陶しいです、この暑さ!
どこかへ逃げ出したいな~と思いつつ昼食の後片付けが終わると、目の前のソファーでゴロゴロしているお昼休み中の次男が目に入る。
ここはチャンスかなと思い、諸橋美術館にシャガールのコレクションが加わったことを話したら、予想外の素早い反応で、
「じゃあ、行ってみようか」と。
諸橋近代美術館。池には昨年から白い水連が。
サルバドール・ダリの彫刻・絵画・版画など約350点をメインに、19・20世紀のルノワールやセザンヌ、ピカソなど数多くの巨匠の作品が展示されていて、ダリの美術館として国内外に知られています。
次男は、そのダリの大ファン。
諸橋近代美術館を牢獄のようだと夫は言うけれど、お洒落でハンサムで愛すべき変人ダリの作風に合った、モダンで美しい建物だと思います。
奇人変人に思われているダリですが、妻のガラを生涯敬愛し、反核の作品を描くなどヒューマニズムにも溢れた人なんです。
今回は「ダリ 人間への眼差し」と題したテーマ展示がされていて、子どもの頃に描いた母親の肖像画も展示されています。
そして、私のお目当てはこちら。愛の画家マルク・シャガール。
彼の「テルトル広場」が新しくコレクションに加わり初お披露目ということで、一目会いたくダリ好きの息子を諸橋美術館へと誘ったのです(笑)
妻を敬愛したことではダリに勝るとも劣らないシャガール。愛妻ベラをモチーフにした作品が数多くあります。
この「テルトル広場」に描かれた花嫁も愛妻ベラ。お腹のあたりにはやがて二人の間に宿るであろう子どもが描かれています。
「愛こそが私の芸術のすべてである」と語っていたシャガール。
幻想的な色使い、花や鳥などの詩的なモチーフ。
シャガールの絵を見ていると、悲しいことや辛いことはシャボン玉のようにふんわりと包んでどこかへ飛ばし、ロマンティックで幸せな香りだけがそこに漂う。
いつもそんな心持になります。
ゆっくりしたいけど、お仕事が待っている次男。
家の近くでシュークリームとコーヒーを買って、おうちカフェでした。
マルキーズのシュークリーム。
アーモンドがのったサクサクシューが香ばしく、ホイップ?カスタードはボリュームたっぷりですが甘さ控えめで全然くどくありません。
今日も暑くなりそうです。皆様、熱中症には充分お気をつけ下さいませ。
ozさん作