基準値を超えた野菜については出荷停止命令が出ているのだから、市場に出回っているお野菜は安心して食べてもいいはずなのに、軒並み買われなくなっているというのは本当なの?
だとしたら、悲しい。
正確な情報が欲しいと言いながら、情報を発信すればヒステリックに買いあさり、あるいは買い控え。
福島県のほうれん草を食べてくださいとは言いませんが、せめて市場に出回っているものをそんなに怖がらなくてもいいのでは?と思ってしまいます。
妹の旦那さんは、屋内退避指示が出ている南相馬区にある県庁の出先機関に単身赴任中です。11日の地震以来休日もありません。
地区の殆どの人は自主避難をされて、残っている人は2万人弱だそうですが、放射能汚染の風評被害で流通がストップし、物資が届かず生活に窮して余儀なく避難をされた方も多いと聞きます。
そんな中、農業を営む人たちは、先祖から受け継いだ土地を放り出して避難はできないと留まっている人が多くいます。
特に畜産農家は深刻です。
妹の旦那さんは獣医なので、現在畜産農家の訪問&ケアに奔走中です。
基準を上回る放射性ヨウ素が検出され、酪農家では毎日牛のお乳を大量に捨てているそうです。2次汚染を防ぐため廃棄する場所の確保も間に合わないほど。
お乳が汚染されて使えなくても、牛のお乳は毎日搾らないといけないそうです。
もちろん餌も毎日あげなければいけません。
生乳検査をしながら酪農家の厳しい現実を目の当たりにして、彼もさぞ辛い思いをしているに違いありません。
出荷規制がかかっていないお野菜まで、風評被害に遭うのは、農家の方があまりにもお気の毒。
義援金や、頑張って!の言葉も大切ですが、普通の暮らしを心がけることも復興の手助けの一つだと思います。