2004
「世界規模の経済バブルを『しぼませる』」
2004年の「Enviro-NewsNo.1008」が積み上げた資料の下から出てきた。
アースポリシー研究所レスター・ブラウン氏の「プランB」が紹介されていた。氏は「地球に対する私たちの需要が増大するにつれ、バブルも年毎に大きくなっている。世界規模の経済バブルがはじける前にしぼませること、それが私たちの世代が取り組むべき課題だ」と語っている。
いま大不況の真っ只中、すでに「バブル」がはじけた現状で、「しぼませる」ことの意味を考える。
氏が使っている『バブル』は、昨年の「金融危機」やそれ以前の様々な「経済的バブル」以上の大きな意味を持つ。
昨年は「食料危機」と言われた。それは、1972年当時とは異なる新しい特徴を持ち、その原因を「『需要の加速』と『供給の伸びの減速』が重なり発生」によると、難しい言い方で書いた人がいたが、要するに、需要がどんどん増えるのに、供給は思うようには増えなくなった、この21世紀の「食料生産と消費」の、土台の変化が危機を生み出している。(地球環境「危機」報告:石弘之)
1950年以降、世界の穀物生産量は「3倍化」した。「緑の革命」と言われ、灌漑事業の進展(灌漑面積は3倍)や肥料の生産使用の増大(9倍)、農薬の使用、高収量品種の開発が、それを支えたが、今、世界の食料生産は同様の拡大を無し得ない状態となっている。拡大し続けた灌漑用水が各地で減少し、人口増加のもとで、結局、人類一人あたりの耕地面積は大幅に減少してきている。
このような中でも、引き続き世界人口は年間7000万人も増加、「もっと肉を」と求める人間が増え、その分、人間食に回る穀物は減少、さらに昨年は、穀物からバイオエタノールをという動きも広がった。地球温暖化も各地で影響を与えている。食を例に挙げたが、ブラウン氏は、こうした状況の中でも、これまでと同じ「生産」や「社会」「政治」で進もうとするあり方を、しっかりした土台のない「バブル」と指摘し、その抜本的転換を求めている。(プランB:レスター・ブラウン)
世界規模で起こっている「資本の利潤拡大を最優先に置いた経済(生産と社会)&政治」は、今回のように「経済的な破綻」をあらわにしただけでなく、人類の持続的生存と直接的に結びついた「地球社会的破綻」を予兆している。この『バブル』は、さらに今、はじけつつあるのかも知れないし、日本では、さらに本格的な「『バブル』による社会崩壊」へ進むかもしれない。
『バブル』の対極にあるのは、「自然と土と命の保全」を土台とした社会だ。現状へのソフトランディングは、さらなる「競争力(のある産業)」づくりに汲々とするのではなく、この自然と土と命に立脚した「興産」に徹してこそ、逆に「時代的競争力」を確保することになるのかもしれない。それは、農家が十分に食べていける「農業起こし」であり、エネルギー生産を石油や石炭から太陽光や自然エネルギーに転換させることでもあるだろう。兵器の生産や購入を止め、そのお金を新しい「興産」に使うことも強く求められる。レスター・ブラウン氏の言う『しぼませる』ことは、一方で『膨らませる』ことだ。大地の上で、自然の中で、労働し、暮らし続けられるということ、その方向への転換と拡張が求められている。(09.1.5)
「世界規模の経済バブルを『しぼませる』」
2004年の「Enviro-NewsNo.1008」が積み上げた資料の下から出てきた。
アースポリシー研究所レスター・ブラウン氏の「プランB」が紹介されていた。氏は「地球に対する私たちの需要が増大するにつれ、バブルも年毎に大きくなっている。世界規模の経済バブルがはじける前にしぼませること、それが私たちの世代が取り組むべき課題だ」と語っている。
いま大不況の真っ只中、すでに「バブル」がはじけた現状で、「しぼませる」ことの意味を考える。
氏が使っている『バブル』は、昨年の「金融危機」やそれ以前の様々な「経済的バブル」以上の大きな意味を持つ。
昨年は「食料危機」と言われた。それは、1972年当時とは異なる新しい特徴を持ち、その原因を「『需要の加速』と『供給の伸びの減速』が重なり発生」によると、難しい言い方で書いた人がいたが、要するに、需要がどんどん増えるのに、供給は思うようには増えなくなった、この21世紀の「食料生産と消費」の、土台の変化が危機を生み出している。(地球環境「危機」報告:石弘之)
1950年以降、世界の穀物生産量は「3倍化」した。「緑の革命」と言われ、灌漑事業の進展(灌漑面積は3倍)や肥料の生産使用の増大(9倍)、農薬の使用、高収量品種の開発が、それを支えたが、今、世界の食料生産は同様の拡大を無し得ない状態となっている。拡大し続けた灌漑用水が各地で減少し、人口増加のもとで、結局、人類一人あたりの耕地面積は大幅に減少してきている。
このような中でも、引き続き世界人口は年間7000万人も増加、「もっと肉を」と求める人間が増え、その分、人間食に回る穀物は減少、さらに昨年は、穀物からバイオエタノールをという動きも広がった。地球温暖化も各地で影響を与えている。食を例に挙げたが、ブラウン氏は、こうした状況の中でも、これまでと同じ「生産」や「社会」「政治」で進もうとするあり方を、しっかりした土台のない「バブル」と指摘し、その抜本的転換を求めている。(プランB:レスター・ブラウン)
世界規模で起こっている「資本の利潤拡大を最優先に置いた経済(生産と社会)&政治」は、今回のように「経済的な破綻」をあらわにしただけでなく、人類の持続的生存と直接的に結びついた「地球社会的破綻」を予兆している。この『バブル』は、さらに今、はじけつつあるのかも知れないし、日本では、さらに本格的な「『バブル』による社会崩壊」へ進むかもしれない。
『バブル』の対極にあるのは、「自然と土と命の保全」を土台とした社会だ。現状へのソフトランディングは、さらなる「競争力(のある産業)」づくりに汲々とするのではなく、この自然と土と命に立脚した「興産」に徹してこそ、逆に「時代的競争力」を確保することになるのかもしれない。それは、農家が十分に食べていける「農業起こし」であり、エネルギー生産を石油や石炭から太陽光や自然エネルギーに転換させることでもあるだろう。兵器の生産や購入を止め、そのお金を新しい「興産」に使うことも強く求められる。レスター・ブラウン氏の言う『しぼませる』ことは、一方で『膨らませる』ことだ。大地の上で、自然の中で、労働し、暮らし続けられるということ、その方向への転換と拡張が求められている。(09.1.5)
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