京都・環境ウォッチ

いま京都で起こっている環境問題、自然環境の変化などにかかわって、皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。

大飯原発「再稼動、妥協は禁物」ー双葉町長が京滋に提言(京都新聞)

2012年05月22日 | 原発ゼロ
今朝の京都新聞22面は出色
福島原発事故で被災、町民全員が避難を強いられ、町役場も埼玉県に避難を強いられている双葉町の井戸川克隆町長が
大飯原発再稼動問題で京都・滋賀に「提言」している。
これは、私たち市民への「提言」となっている。
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ー再稼動をめぐる動きをどう見るか
「野田首相に安全が確認できるだろうか。首相は福島第一原発事故は収束したと言ったが、収束と言うのは私たちが双葉町に戻り、生活が出来る事。再稼動は首相が何をチェックし、どう結論に至ったかのプロセスを全部国民に示してからではないか」

ー自治体として求めるべき事は
「防潮堤のかさ上げを終えないまま再稼動に突き進むなら、私たちの今につながる。関西電力の財産的な担保の提供も不可欠だ。事故を踏まえ、1兆円でも5兆円でも自治体に供託させるべきだ」

ー財政面の備えが不可欠ということか
「双葉町民が賠償も生活も中途半端で放置されているのは、東電に補償能力もその気もないからだ。責任能力のない会社に原発を運転する資格はない。住民は事故に学び、事故後の担保をしっかりとうるべきだ。それがなければ住民は安心できないだろう。大飯原発を再稼動する次元ではないということだ」

ー具体的には
「被害を受けるのは住民。原発を人任せにせず、自分たちもプロになって住民検査組織をつくり、安全をダブルチェックする。末端の行政機関の市町は災害対応特別基金をつくり、年限を限らず、予算を積んでいく事。事故はないと信じ込まされてきたので、私たちにその備えはなかった。そうすれば国や電力会社に頼らず、動くことができる」

最後に井戸川町長は、京都府と滋賀県知事への「提言」として
「住民の生命財産を守るのは、首長の責務。不安、不信に思ったら絶対に譲ってはいけない」「私たちのようになったら、全部置いて来なければならない。安全に勝るものは何もない。決して妥協してはいけない」と締めくくっている。

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