goo blog サービス終了のお知らせ 

花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆4月14日 映画「かくて夢あり」を見た

2019年04月14日 | この映画見ました

花椿です。

「かくて夢あり」、なんかワクワクするような題名だけども、島崎雪子が主要な

役を演じているというので、つい最近になって女流大御所マニアが俺に提供して

くれた。 昭和29年制作(モノクロ)。 上のポスター写真に出ているように

日活の制作再開第一弾の作品だ。


で、さっそく見たけど青年弁護士(小林桂樹)と人妻(宮城野由美子)が演じる

ズブズブ、ドロドロの悲恋ストーリーは確かに面白い。 ところが、ところが、

これは誰が見てもわかる大失敗作だった。 その理由は何か?はっきり言って男

も女も華がない。 メロは美男美女が演じてこそ観客を感動させると俺は思う。


しかし、どう見ても小林桂樹なんか若い時でもメロを演じるような男前じゃない

し、人妻を演じる宮城野由美子など上の写真のとおりで女優王国の松竹大船映画

ならば、せいぜいお手伝いさんを演じる程度のレベルである。


こんな華のない役者同士がメロを演じたのでは失礼ながら誰も感動しないと思う。

失敗して当然だ。 したがって俺も驚いたのだが、最後に「終・第一部」と出る

るが、これ永遠の第一部になってしまった。 第二部が制作されなかったのだ。 

だから面白いというのは途中までの話であって、続きはどうなるのか誰も知らな

い。


唯一の収穫は島崎雪子の存在だろう。 小林桂樹の友人の妹という役であるが出

番は結構多かった。 ただ主役があれじゃぁ、偉大なる失敗作と言われても仕方

ないと思うね、この映画。


ストーリーは小林桂樹の幼なじみで愛し合っていた宮城野由美子がわけあって小

林の兄と結婚する。 しかし兄は大地主でありながらロクに仕事もせず芸者遊び

ばかりで、ついに切れた宮城野は家を飛び出すわけだ。 それから小林を求めて

東京へ出るが小林とはすれ違いばかり。 ようやく意を決して離婚を求めに兄の

家に戻ると、そこで小林とばったり出会ったわけ。 いざこれから盛り上がると

いう場面で「終・第一部」である。 そして永久に第二部は制作されなかった。

何じゃこりゃあああ!だよ。(苦笑)


ただ、まあ、俺としては途中までのストーリーは確かに面白かった。 これを日

活ではなくて松竹が佐田やんと淡路恵子のコンビで作っていたら、めちゃめちゃ

大人気で第五部くらいまで続いたんじゃないかと思う。 それを考えたら惜しい。

「この世の花」をしのぐ純愛メロの名作になったかも知れないのだ。


■写真上

映画ファン誌のS29年7月号に掲載の広告。

■写真中

小林桂樹と宮城野由美子。 宮城野はこの時が28才で俺の母親よりも年上であ

る。 華のないおばさんがヒロインじゃ人気は出ない。

■写真下

島崎雪子と小林桂樹。


じゃまたね、

2019年4月14日、午前2時30分記。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆3月10日 映画「青い夜霧の港町」を見た

2019年03月10日 | この映画見ました

花椿です。

少し前に新東宝が配給した「花真珠」を見てこのブログの「この映画見ました」

のカテゴリーに出したけど、その中でも書いたように準ヒロインの役を演じた島

崎雪子の美人でムンムンするようなエロスにぶっ倒された。


それから島崎雪子がヒロイン役を演じるメロ映画はないかと探したら、俺の強力

な支援者のリスト中に島崎雪子と大木実が主演した「青い夜霧の港町」を発見!

すぐにメール書いてクラウドにぶち込んでもらった。


早速見たら、これが結構いい。 もちろん昭和30年代に大量生産したプログラ

ム・ピクチャーの一つにすぎないけれども(しかもB級の)、むしろ有名監督の

大作とか芸術祭参加作品とか文部省推薦映画にロクなのがなくてB級こそ面白い

というのが俺の考えだ。


ストーリーは実に簡単。 かつてボクシングの試合で大木実の対戦相手がアクシ

デントから死んでしまう。 大木はボクサーをやめて船員になるが、たまたま墓

参した日に事故死した相手の未亡人(島崎雪子)と偶然会うわけ。


島崎の方は大木を憎んでいたが真実がわかるにつれて大木を愛するようになった。

終わりの方で島崎が愛を告白して求婚するが、大木は島崎を愛していると言いな

がらも、今までのいきさつや立場上の障害から固辞する。 


最後は絶対に私から離れないでと抱き着く島崎を振り切って大木が逃げるように

船に乗る。 後を追う島崎が船上の人となった大木を涙ながら見送るところで映

画が終わった。


はっきり言って、この最後の5分間のシーンだけで俺の評価はめちゃめちゃに高

いね。 これがハッピ-エンドだったなら俺の評価はそこそこだったかも知れな

い。


思うに愛し合いながら別れるというのが悲恋物の真骨頂だ。 最初は題名からし

て日活映画のノリを感じたけれども、最後は松竹お得意の大船調。 大木が船上

から何か言おうとする、その時に汽笛がボーと鳴り始めて船が動き出す。 


主題歌が流れる中で涙ながらたたずむ島崎雪子の姿が遠景からスルスルと顔のク

ローズアップになるところで俺なんかもう感動のあまり泣きそうになったね。

(1時間33分20秒あたり) 

やっぱり映画は愛がなければだめ。


なお上の写真は全て大木実と島崎雪子。 4番目の写真はファッションモデルを

している島崎が水着ショーに登場した場面。 昭和31年6月、松竹大船が配給

した作品だ。


じゃ、またね

2019年3月10日、18時5分記。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆3月4日 映画「花真珠」を見た

2019年03月04日 | この映画見ました

花椿です。

悲恋映画を見た。 新東宝が昭和30年8月に封切った「花真珠」だね。 出ど

ころはスカパーの有料映画チャンネルだ。 かなり期待したので珍しく録画では

なくてリアルタイムで見た。(録画しながら)


思うに、少し前に見た川島雄三監督の「飢える魂」も重厚なメロ映画ではあった

けどヒロイン役の南田洋子が最後の最後まで不幸な境遇のままで終わった。 悲

恋物映画はこんな終わり方もあるよ、と教えられた感じもするが、あと味的に多

少やりきれなさが残ったのは事実。


その点では「花真珠」は同じ悲恋物であっても別の意味でややシラけた。

(男女関係としてこんなのあり?という疑問が消えない・・・)

主演は宇津井健。 これはいい。 一方のヒロイン役は日比野恵子という女優な

んだがミス日本にしてはあまりエロス感がなくてガッカリ。 この人が出た映画、

何本か見てるはずやけど印象に残ってないのはそのためだろうかね。


個人的には日比野恵子よりも準ヒロイン役を演じた島崎雪子の方が断然いい。

男によっては好みの差はあるだろうが、俺なんかはこの映画を見てから島崎雪子

の評価が赤マル急上昇だ。 とにかく美人でムンムンするようなエロス感。 た

まらんね。


ストーリーは戦時中にさかのぼる。 皇室の香川宮の令嬢(日比野恵子)が病気

療養のため縁のある農場にやって来る。 そこで技師をしていた宇津井健と両思

いとなってしまうが、相手は皇女。 深い関係とはならず宇津井は外地へ出征し

た。


日比野は体調が回復せず宇津井と再会を望みながらも仏門へ入ることになった。

その後、宇津井が復員して農場へ戻って来たものの、日比野は去ったあと。 結

局、宇津井は船で知り合った女(島崎雪子)に誘われて密輸団で犯罪に手を染め

る。 それで得た金を日比野のお寺に寄進するわけである。


最後は警察に逮捕されながらも刑の執行を猶予された宇津井は断髪式の日に日比

野と今生の別れをするんだが、実は宇津井はとっくに島崎と男女関係になってい

た。 だからお寺を出たら島崎と二人で日比野を見送ったあと、これが僕たちの

運命なんだとか言いながら手をつないで帰るところで映画が終わった。


これがよくわからん。 とっくに好きな女がいて深い関係になっているのに、わ

ざわざ昔の女と今生の別れをしに行ったのか? 上の方でも書いたように、男女

関係としてこんなのあり?という疑問は消えないのである。 ただ途中までは確

かにメロ映画として盛り上がったのは事実。 最後の最後に落とし穴に落ちた気

分だよ。 ヒロインが心の恋人を別の女に取られたも同然の終わり方だもんね。


□写真1

「花真珠」封切前の雑誌広告。 宇津井健と日比野恵子。

□写真2

宇津井健と日比野恵子。

□写真3

島崎雪子。

□写真4

宇津井健と島崎雪子。 最後の場面。 どちらが本当のヒロインなのかよくわか

らん。


じゃ、またね

2019年3月4日、朝4時35分記。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆2月17日 映画「恋や恋なすな恋」を見た

2019年02月17日 | この映画見ました

花椿です。

いや、まったくの驚き。 こんな凄い映画があったとは。 「たそがれ酒場」「

花の吉原百人斬り」なんかで有名な巨匠の内田吐夢監督に「恋や恋なすな恋」とい

う意味の分かりにくい題名の映画あるのは知っていたが、昭和30~40年代に

絶大な人気を誇ったトミーこと大川橋蔵はともかく(個人的に「若さま侍捕物帖」

のファンでもあるが)、スキャンダル女優の瑳峨三智子が苦手でDVDを買って

まで見ようとは思わなかった。


それが今回、スカパーから4Kレストア版の「恋や恋なすな恋」がオンエアされ

たので見た。 題名は「なすな恋」が「恋をするな」くらいの意味であるのは俺

も常識としてわかっちゃいるけど、前段の「恋や恋」とどうつながっているのか

謎だった。 


しかしそれは映画の最後に「恋や恋われ中空になすな恋」と出たのでようやく解

決。 一言で言えば「中途半端な恋ではなくて真剣な恋をせよ」まあ、そう意味

に解釈した。 平安時代には「恋死」という概念があって、これぞまさに「恋や

恋なすな恋」の世界だと思う。


で、映画を見始めたけど前半は何かダラダラしてスピード感に欠けた。 巨匠が

作った映画、大したことないじゃん!との思いが脳内をムラムラと支配し始めた

頃、突然のように面白くなった。 しかもファンタジックな場面あり、宝塚の回

転舞台のような仕掛けありで、めちゃめちゃに凝った場面の連発である。 はっ

きり言って圧倒された。


ストーリーは無実の罪を着せられた天文学者の大川橋蔵が逃げる途中にある農民

を助ける。 実はこの農民はキツネだったわけ。 その後、橋蔵が追っ手に斬ら

れて瀕死の重傷を負うのだが、キツネから美女、葛の葉に化けた嵯峨三智子に救

われる。


それからこの二人に子供まで生まれて幸せな生活が続くのであるが、ある日、嵯

峨三智子がキツネだったと知る事になる。 それを苦にした嵯峨三智子はキツネ

の姿に戻って信太(しのだ)の森へ帰ってしまった。 「恋しくばたずね来て見

よ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉」という歌を障子紙に書き残して。


むちゃくちゃに感動したね。 命を助けてくれたお礼に仕えてきましたが、もは

や人間の姿を続けるわけにはいきません、と言ってキツネの姿に戻って別れを惜

しみつつ森へ帰ったわけよ。 何となく「鶴の恩返し」みたいなストーリー。
 

久しぶりに骨太な凄い映画を見た気がした。 この映画を見て感動しない奴がい

たらぶっ殺してやる!そう思うくらいに俺様の評価は高いね。(苦笑)


じゃ、またね

2019年2月17日、13時25分記。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆12月2日 映画「わたしを深く埋めて」を見た

2018年12月02日 | この映画見ました

花椿です。

アマゾンに発注していた映画DVD「わたしを深く埋めて」と「女が愛して憎む

とき」が発売日の29日に届いた。 両方とも初のDVD化作品で主演が若尾文

子と田宮二郎とあらば死んでも見なければいけない。


ところが楽天のブラック・フライデー祭りで買ったパナソニックの新型DVD/

BDレコーダーの「おうちクラウドディーガ」を設置した日と重なったのがあっ

て忙しく(投資関連のブログも書かなければいけないし)、ようやく1日にアマゾ

ンのレビューで高評価だった「わたしを深く埋めて」を先に鑑賞した。


なお「埋めて」は俺は「うめて」と読んでいたんだが、俺が持っている大映ポス

ター集を見たら「うずめて」とわざわざ振り仮名が書いてある。 「私を埋めて

(うめて)」とはいったい何だ?と考えていたら「埋めて(うずめて)」なら、

まあ理解出来なくはないが最後のシーンを見て本当の意味がわかった。


しかし結論を先に書くと大駄作である。(笑) エンターテインメントの大御所

と言われる井上梅次カントクの悪い面が全部出た。 80年代の超人気2時間ド

ラマの「江戸川乱歩~美女シリーズ」も井上梅次やけど、この作品であればそも

そも天知茂が演じる明智小五郎が他人に扮装しても誰も気が付かず、最後に顔の

ゴムをはがして「明智小五郎だ!」とやっても不自然ではない。 


何でか言うと視聴者はその非現実性を承知の上で見ているから多少ストーリーが

不自然でも、ありえない偶然が重なっても見ている側にとっては面白ければいい

となる。 ただそれをリアルに描くべきミステリ映画でやってしまっては見る側

のテンションは落ちる一方だ。


映画の冒頭からして弁護士の田宮が自宅マンションに戻ったら知らない若い女が

下着1枚で田宮を待っていたってのが大不自然。 それは知人に鍵を貸していて、

その知人が女をマンションに匿ったという説明がなされていたが、田宮自身は女

を帰した後で鍵もかけずにシャワーを浴びるもんだから暴漢が侵入する、そして

再び鍵をかけずに寝たから目が覚めたら目の前に警官が立っているなど、およそ

ありえない不自然なシーンの連続だ。


だいたい鍵を貸した知人(川崎敬三)の妻である若尾文子が田宮に「今日は自宅

に泊まったら」と言うのも言語道断なら、田宮が「ああ、そうですか」とばかり

に人妻の家に勝手に泊まるなど言語道断×2そのものじゃん。

(お手伝いさんのいる豪邸ではあったが、たいして用もないのに知人の妻の家に

一人で泊まるなど俺でもそんな事はしない)


江波杏子とも知り合ったばかりで早くも江波が勝手に田宮を好きになって田宮の

マンションに入り込むってのもなんだかねぇ。


しかも誰が飲むかもわからない酒に事前に毒を入れるトリックも乱暴だし、田宮

がその毒入り酒を飲む1秒前に電話がかかるのも不自然。 遺産を独り占めしたい

若尾ちゃんが真犯人?てのも、見る側の想定内であってあまりどんでん返しとは

言えない。 


思うに不自然、偶然をつなぎ合わせただけのご都合主義が丸出しの大駄作である。

同じ若尾ちゃん主演のミステリ作品でも松本清張原作の「花実のない森」とは比

較にもならない。 DVDが1375円(=俺の買い値)まで値下がりするはず

だ。


あえて良い部分を探せば若尾文子、田宮二郎、江波杏子が楽しめた。 若尾ちゃん

は初めは変なヘアスタイル(ポスターの写真)で登場するけど、これは「しとやか

な獣」に出た時のヘアスタイルに似ている。 奇異やけど悪くはないと思う。


若尾ちゃんがちょうど30才の時と思うが(撮影時は29才)、人妻役をすると妙

にエロっぽいと思いながら見た。 詳細なストーリーはそこら辺の映画情報サイト

に出ていると思う。 ここではあまりにバカバカしくて書く気になれない。 


写真上のポスターは俺が持っている大映映画のポスター集から俺自身が撮影した。 

ポスターでは名前の最初が若尾文子となっているから主役はあくまで若尾ちゃんで

あるが、出番とか台詞の数は圧倒的に田宮二郎が多い。 実質的な主役は田宮二郎

だろう。 封切りは1963年(昭和38年)だ。


じゃあね、

2018年12月2日、21時20分記。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆11月4日 映画「この世の花」を見た#3 最終シーン

2018年11月04日 | この映画見ました

「この世の花」の最終シーンです。 淡路恵子が「愛してます、あなたを」のあ

と無言で抱擁。 めっちゃ感動した。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆11月4日 映画「この世の花」を見た#2

2018年11月04日 | この映画見ました

写真のみです。 本文は「この世の花」を見た#1にあります。

■写真1

好きでもない政略結婚の相手(片山明彦)と淡路恵子。

■写真2

好きでもない政略結婚の相手(片山明彦)と淡路恵子。 見るからに嫌な顔して

いる。

■写真3

伊豆大島へ渡る船中にて。

■写真4

心の恋人である喜多川雄二と信州の別れ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆11月4日 映画「この世の花」を見た#1

2018年11月04日 | この映画見ました

花椿です。

まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさか、まさかの展開によ

って死ぬまでに絶対見なければいけないと考えていた映画「この世の花」第1部

~第10部まで延べ9時間を全部見た。


思うに、この映画の導入部は明らかに「嵐が丘」のパクリである。 戦災孤児

を富豪が引き取って育てるんだが、その家には美貌の娘(淡路恵子)がいて大学

を卒業する頃には2人の間は明らかに両思いで結ばれていた。 ところが親が金

儲けのために娘を好きでもない男と政略結婚させたのが悲劇の始まりだ。


やがて富豪は政界疑獄事件に連座して自殺。 没落する。 結婚した夫の会社も

倒産して貧乏のどん底へ突き落されて夫は病死する羽目になった。 子供を抱え

た淡路は水商売や看護婦をして懸命に生きるんだが、その一方、富豪から追い出

された恋人の男(川喜多雄二)は別の女と結婚しながらも心の底では淡路の存在

が忘れられないでいる。


で、仕事で地方へ行くとそこに淡路がホステスをしていたり、すれ違いの連続。

伊豆大島へ行った時は交通事故で目が見えなくなって入院するんだが、その病院

で看護婦をしていたのが淡路なのである。 川喜多は淡路に看病されているのに

目が見えなくてその事実を知らない。 しかもその病院の医者が美貌の淡路に一

目ぼれして結婚を申し込んだのだ。

(最終的にはこの医者は別の看護婦と結ばれたけど)


川喜多の方は芸者が川喜多を好きになったかと思うと、勤務先の社長の娘が川喜

多に一目ぼれ。 もうむちゃくちゃ女にモテる。 それを淡路が川喜多に新しい

女が出来たと誤解して悲しんだり、一口では書ききれないほどのサブストーリー

がいっぱい詰め込んである。 


結局、最初は淡路が子供を連れて信州の実家に戻る第1話で映画が終わるはずだ

ったのが、爆発的に人気が出たために続編、さらにその続編と作り続けて最終的

に9時間の大作になったと思う。 だからストーリーを引き延ばすためにおよそ

あり得ない偶然やご都合主義を詰め込み過ぎて、なんかもう漫然とした印象を与

えるせいか映画専門誌的な評価いまいちだ。


しかし個人的には長ければ長いほど淡路恵子の美貌が楽しめる。 総天然色で制

作していればもっと良かったに違いない。 川喜多雄二も初めはムッツリど助平

な印象もあったが、眉間にシワを寄せて沈痛な表情をするところはそんなに悪く

ない。 だんだん見慣れて来ると長身だし、結構いい男である。


最後は川喜多の妻(水原真知子)も淡路の子供も(実は川喜多の子である)死ん

で2人だけが残った。 淡路が川喜多を見ながら「愛してます、あなたを・・」

といったところで抱擁。 なんかそこで映画が終わったような気がする。 感動

した。 ところどころで島倉千代子が歌う「この世の花」「おもいでの花」など

の名曲が流れて感動的なシーンを盛り上げるのもグッド! 


淡路恵子が1人とぼとぼ歩くシーンで♪♪散るは乙女の初恋の花♪♪とメロディ

が流れる場面では当時の観客はみんなハンカチで目頭を押さえて泣いていたんじ

ゃないかと想像する。(苦笑)

昭和30年~31年に松竹系で封切りである。


■写真1

大学生の喜多川雄二と淡路恵子。

■写真2

どん底生活に突き落とされて職探しをする淡路。

■写真3

看護婦の資格を取った淡路が伊豆大島の病院で就職した。

■写真4

信州の実家に戻った淡路。


じゃああああね、

2018年11月4日、19時35分記。 NHKの『ダーウィンが来た!』を

見ながら。
コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆10月31日 映画「チャタレー夫人は日本にもいた」を見た

2018年10月30日 | この映画見ました

花椿です。

カドカワが発売したDVD「チャタレー夫人は日本にもいた」を見た。 事前学

習はほとんどせず、何となく若尾文子が主演する不倫モノという印象だけが先行

していたが、これは見事に裏切られた。


だいたい1953年(昭和28年)封切りの映画である。 まだ20才そこそこ

の若尾ちゃんが人妻役するわけないじゃん!との思いもあったが、DVDのジャ

ケットは若尾ちゃんの全身像がド~ンと大きく出ている。 もしや若妻の不倫物

語か?そういえば「十代の性典」や「十代の誘惑」は同じ頃の作品だ。 今度は

女子高生から若妻に変身して不倫を演じるんじゃないか?


そんな予想もしていた。(期待ではなくて予想) これが見事な裏切りだ。 

あくまで主演は轟夕起子であって断じて若尾文子じゃあない。 若尾ちゃんは轟

夕起子の(不倫の結果、生まれた)娘を演じているに過ぎない。 それと俺にと

っては世代的にエマニエル夫人なら知っているけど、チャタレー夫人ってのはよ

く知らない。 したがって題名から来るイメージがいまいちなんだが、その当時

はゲゲっとなるような意味深な題名だったのかもね。

(さすがに俺も自分が生まれる前の時代は想像するしかないので)


まあ、轟夕起子については俺のイメージは石原裕次郎が主演した「あいつと私」

(原作:石坂洋次郎)で石原裕次郎の母親役を演じた太ったオバサンであるが、

若い頃は宮本武蔵の恋人であるお通の役を演じるほどの美人女優だったらしい。

キャラはいつ見ても同じ。 今回もセリフの喋り方なんか轟夕起子のキャラその

まんま。


ストーリーは実に単純だ。 轟の夫である陸軍将校(岡譲二)が演習中の事故で

不能になる。 やがて夫が出世した時に画家(字野重吉)を呼んで肖像画を描い

て貰う事になった。 それが縁で轟と宇野が親しくなる。 ところが轟は何年も

SEXしていないと欲求不満になるのか、宇野とつい深い関係になってしまった。 

しかも妊娠したから大変だ。


結局、生まれた子は轟夫妻の子として育てる事になった。 やがて戦争が終わっ

て夫も宇野も死んで母娘だけになった時にその事実を打ち明ける。 若尾ちゃん

がその事実を受け入れたお陰で轟は娘の花嫁姿を見て心から祝福するのであった。


そんな話だね。 はっきり言えば2000円も出してDVD買って見るほどの

内容じゃないと思う。 若尾ちゃんのファンにとっては多少のお宝映像に喜ぶく

らい。 妙に期待すると裏切られるョ。


じゃああね、

2018年10月30日、19時45分記。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆3月19日 映画「思い出月夜」を見た

2018年03月19日 | この映画見ました

花椿です。

さきほどブログにアップした「北上川悲歌」と同時にヤフオクでDVDをGET

した。 新品で価格は800円。 自分では安くGETしたつもりじゃあったけ

ど、あとでアマゾン価格を見たら600円だ。(苦笑) やはりよく調べて買わ

なくてはいけない。


制作は富士映画となっているが配給元は新東宝だ。 役者も新東宝の専属である

し、たまたま富士映画に下請けで作らせたのかも知れない。 作品そのものは

当時流行していた歌謡映画である。 近江俊郎の「思い出月夜」がヒットしたの

でそれを題材にシナリオを書いたのだろう。 俺が小学生の時に橋幸夫や舟木一

夫の曲がヒットしたらたちまち同じ題名の映画が登場していたが、それと同じだ

と思う。


主演は高島忠夫と池内淳子。 高島忠夫は今は息子の高島兄弟の方が有名になっ

ているが昔は大スターだった。 池内淳子はその後、テレビドラマに転身して大

活躍した大女優。 制作年は1956年(昭和31年)だから相当に古い。 モ

ノクロ。


個人的には高島、池内のご両人が演じるメロ映画ってどうなんだ? そういう期

待感だけで見た。 池内淳子は若い時からなかなかの美人だけども身長が低い(

推定152センチ)のがやや難。 もちろん女の平均身長が153センチくらい

の時代であるから、当時の感覚としてはそんなに低いわけじゃないけどね。 ず

いぶん前に天知茂主演の「女吸血鬼」(新東宝)をスカパーで見た時に池内が凄

く美人でそれ以来のファンだね、俺は。


ストーリーを簡単に書く。 静岡県の伊東市。 温泉旅館の経営者の娘(池内)

と流しの歌手(高島)が愛し合っている。 ところが旅館は経営が悪くてヤミ金

融からもカネを借りる始末。 当然、カネが返せないとその代わりに美貌の娘を

愛人にさせろと暴力団の組長から脅されるようになった。


それで暴力団が押しかけて娘を出せ!ともめている時に高島が実際は正当防衛な

のだが、池内を守るために結果的に組長を刺し殺してしまうわけ。 しかし裁判

では正当防衛が認められず懲役刑に処せられた。


3年後、池内は高島への愛を失っていなかったが旅館経営を続けるために意に反

して番頭と結婚する決心をする。 一方、高島は模範囚として仮釈放されたけれ

ども、そのいきさつを知って自ら身を引くのだった。 


悲恋ものである。 結構オモロい。 池内淳子が23才の時やけど俺が今まで見

た中で一番若い。 着物姿もなかなかである。 俺の母親がかつてはミス広島と

周囲の人達から言われたくらいの美貌の人だったけど、45才の頃までは着物で

過ごす日が多かった。 だから池内を見ながら俺の母親も若い時はこんな感じだ

ったのかなぁ、、なんて思いながら見たぜ。(苦笑) 


じゃあね、

2018年、3月19日、0時25分記。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆3月18日 映画「北上川悲歌(エレジー)」を見た

2018年03月18日 | この映画見ました

花椿です。 最近、ヤフオクでかつて新東宝が制作した「北上川悲歌」と「思い

出月夜」のDVDを買って即刻見た。 新東宝ってのは1961年に倒産したノ

リの軽いB級映画を大量に生産していた映画会社であるが、天知茂、丹波哲郎、

菅原文太、宇津井健、三ツ矢歌子、大空真弓、高倉みゆき、池内淳子らの専属ス

ターを擁していてなかなかの顔ぶれである。 三原葉子という日本映画界の伝説

的グラマー女優も新東宝の偉大なるキャラだ。


あえて説明するとB級映画専門はダメというわけではない。 昭和30年代前半

までは一般家庭にテレビが普及していなくて人々は毎週のように映画館に通って

映画を見ていた。 その中で80年代の2時間ドラマのようなサスペンスものや

戦争ものやメロドラマを低予算で制作して日本中にばらまいていたのが新東宝だ。


で、最近は新東宝の作品が再評価されていて、新東宝映画の研究本なんか多く出

版されているしスカパーでの放映やDVDの発売も少なくない。 個人的には天

知茂と丹波哲郎が好きであれこれと映画作品を探すうちに新東宝にぶち当たって

集中的に見ている。


前出の三原葉子と天知茂が主演した「女体渦巻島」とか「黄線地帯」なんかヤフ

オクで1枚6千円も出して入手したくらいだ。 一方、今回の「北上川悲歌」は

1枚800円。 発売されたばかりで廃盤じゃないから安かった。 映画の制作

年は1961年(昭和36年)だ。 俺が小学校へ入学した年。 新東宝が倒産

する直前の最後の映画である。(総天然色)


ストーリーを簡単に書けば、岩手県の北上地方に住むある若いカップルが「北上

川夜曲」という曲を作る。 しかし男(田浦正巳)は東京で音楽家を目指しなが

ら挫折した時に暴力団とのゴタゴタに巻き込まれて今さら歌手として一本立ち出

来ない事情があった。


それで女(杉田弘子)の弟が歌手を目指していたのでこの曲を贈ったわけ。 こ

の曲を高く評価した有名作曲家の手助けもあって大々的にデビューするんだが、

たまたま田浦が会場にいるのが暴力団の知るところとなって襲撃される。


田浦は杉田とその弟をかばって自分自身は銃弾を浴びて死ぬというドラマ。 なん

て事もないB級の歌謡ドラマじゃあるけど、それなりに楽しめた。 まず「北上川

夜曲」の曲がめちゃめちゃいい。 もちろん当時の大ヒット曲なので映画化された

わけやけど、俺は島倉千代子のCDに入っていたので知っていたが、あらためて聴

くとやはりいい曲なのだ。 国民的名曲だと評価して良いと思う。

(知らない人はYouTubeで「北上川夜曲」で検索すれば出てくる。 この曲を名曲

じゃないとは言わせないよ。)


それにこの時代の歌謡映画らしく音楽場面がやたら多くて踊る指揮者で有名なチャ

ーリー石黒と東京パンチョスの演奏場面は一見の価値あり。 「白鳥の湖」をジャ

ス風に編曲した奴やけどチャーリー石黒が踊りながら指揮するのを見たら、このシ

ーンと曲だけでも1枚800円でDVDを買った意味があった。 三原葉子がヒロ

インの友人役で登場したのはサプライズ。


役者については主人公の田浦正巳については全く知らない。 初めて見た役者だ。

杉田弘子は松竹のメロ映画に時々出ていたのは覚えているがヒロイン役を見るのは

初めてである。 映画出演時に27才だけども老け顔なので35才くらいに見える。


もっとも、この時代は女の平均寿命が73才くらいだし、当時の女の27才は今の

35才くらいで普通だったのかも知れない。 みんな22才前後で結婚していて

25才の独身女がオ-ルドミスと呼ばれた時代だもん。


じゃあね、

2018年、3月18日、22時半記。 録画した『そこまで言って委員会NP』

見ながら。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆2月4日 映画「千姫御殿」を見た

2018年02月04日 | この映画見ました

花椿です。

平成30年1月末に角川が発売したDVD「千姫御殿」を見た。 1960年に

大映が制作した総天然色作品だ。 主演は山本富士子と本郷功次郞。 事前調査

はしていないが大映の女性時代劇は悲恋物が多いので、たぶんこの作品も悲恋物

なのだろうなと想像しつつ見た。 で、いきなり男狂いの千姫が登場したかと思

うと謎の殺人事件。 オープニングから一気に映画の世界に引き込まれた。


簡単にストーリーを書いておくと、とにかく千姫(山本富士子)が男狂いになっ

て町人の男や浪人を御殿へ連れて来てはSEXをする。 しかし、翌日、その男

が死体となって発見されるという事件が相次いだ。 この噂は大御所(家康)の

知るところとなって、真相を探るべく公儀隠密の若侍である本郷功次郞に内偵さ

せたのだ。


ところが千姫は本郷に一目惚れして離さない。 それどころか本郷も千姫の美貌

と気高さに心を奪われてしまって、やがて二人は嵐の晩に合体して男女の関係に

なった。 言ってみればミイラ取りがミイラになったわけ。 ただ話はこれだけ

では終わらない。


実は千姫を燃える大坂城から救い出しながらも、その千姫に嫌われて自害させら

れた坂崎出羽守の一門が仇討ちするために御殿の女房達に潜んでいたのだ。 謎

の殺人事件も千姫を貶める目的で仕組んだ彼らの罠だったとわかる。 そして坂

崎出羽守の命日に彼らは千姫暗殺に立ち上がったが、本郷の活躍で千姫は九死に

一生を得た。


一方、本郷は公儀隠密でありながら千姫と男女関係になったのを咎められて切腹

して果てた。 千姫はその事実を知らなかったが、好きでもない大名へ嫁ぐのを

拒否して出家する道を選んだ。 その出家の日、かつて世話をしていた娘が本郷

の遺書を持って来た。 千姫は初めて本郷の切腹を知り泣き崩れたのである。


もう、むちゃくちゃにオモロい。 見終わった後、続けて同じ映画の2回目を最

後まで見てしまった。 まあ、大時代な台詞や山本富士子のちょっと大袈裟な演

技とか臭みのある台詞の喋り方に抵抗を感じる人がいるかも知れないが、俺なん

かは宝塚の「ベルサイユのばら」を好きで何十回も見ている男だから、大袈裟な

芝居は大歓迎だ。 むしろその方が面白いと思う。 ついでに言えば悲恋物は3

度のメシよりも好きだね。

(ブログの連載を「Jリートのばら」としたくらい)


個人的には山本富士子の超絶な美貌と気高さに圧倒された。 山本富士子が29

才の時の作品であるが(撮影時は28才だったかも)、もともと大人っぽい顔立

ち、悪く言えば老け顔の人であるから23才の頃と全然変らない。 はっきり言

って心臓がドキドキしながら見た。 着物を着て立っているだけでエロスを発散

するのは山本富士子しかいない。 大好きな女優でございますね。


映画はこの時代の豪華時代劇らしく衣装もセットもめちゃ豪華。 色々な意味で

見所のある映画であった。 俺の評価は高いね。


じゃね、

2018年2月4日、21時30分記。 録画した『そこまで言って委員会NP』

見ながら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆12月31日 映画「女は夜化粧する」を見た

2017年12月31日 | この映画見ました

花椿です。

2週間くらい前にようやく山本富士子主演の「女は夜化粧する」を見た。 一口

で言って山本富士子の、山本富士子による、山本富士子のファンために出来上が

った作品だ。 正確に計ったわけじゃないが映画の90%に山本富士子が出てい

たと思う。


制作年は1961年であり俺が小1の時だ。 だから古い作品じゃあるけど、そ

の古さは全く感じなかった。 山本富士子が30才であるが撮影時は29才だっ

たかもわからん。 もともと老け顔なので30才になったから急に老けたという

感じじゃあないけどね。 とにかく、めちゃめちゃ美貌である。


俺の母親が山本富士子によく似た美人で昔は写真屋さんの正面に俺の母親の写真

が最大限に引き延ばされて5年間くらい飾ってあった。 

(独身の頃は周囲の人からミス広島と呼ばれていた)


で、俺が中学生の時か高校生の時か覚えていないが、テレビに山本富士子が出て

いるのを母親が見て「山本富士子は唇が女性器に似ているから嫌いだ」と口走っ

たのを鮮明に覚えている。(苦笑) 正確には「女のアソコ」みたいな表現だっ

たと思うが、何で俺の前でそんな事を口走ったのかよくわからん。 ただ、それ

からずっと何十年も俺の頭の中に「山本富士子=女性器のような唇」というのが

焼き付いてしまったのは事実だね。


まあ、そんなわけでこの映画見ながら「山本富士子の唇がねぇ・・・」と考えつ

つ同時に山本富士子の美貌に興奮して見ていたせいか、映画のストーリーがよく

思い出せない。 簡単に書くと森雅之が演じる大企業のオーナーが個人マネーで

赤坂にナイトクラブを作る。 そのマダムを芸者をしていた山本富士子に任せる

んだが超美貌のマダムの店というので大繁盛。 そこへ若手音楽家の川口浩がや

って来て恋人関係になる。 


それから森雅之を交えて色々とゴタゴタがあったあと結局、山本富士子を取るの

か、それとも音楽家の道を取るのか、となって最終的に川口は音楽家の道を選ん

だわけ。 なんかそんな雰囲気の悲恋物だったと思う。 個人的にはめちゃオモ

ロかった。 最初からぐいぐいと引き込まれた。 映画ってのはオープニングが

大事でその意味では成功作である。 


監督の井上梅次は80年代の2時間ドラマで大人気だった天知茂が明智小五郎を

演じた「江戸川乱歩~美女シリーズ」や石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」の監督とし

て有名やけど大映時代にこんな作品も作っていたとはねえ。 山本富士子ファン

であれば絶対確実だろうな、この映画。


■写真上から4番目

片方が川口浩。 この男、俳優になる前は赤線から中学に登校していたというく

らいはちゃめちゃな奴だったらしい。 今だったら中学生がソープランドから学

校へ通うようなものじゃまいか。(苦笑)


じゃね、

2017年12月31日、午前5時10分記。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆12月10日 映画「美貌に罪あり」を見た

2017年12月10日 | この映画見ました

花椿です。

1ヶ月くらい前に1959年(昭和34年)の大映のお盆映画として封切られた

「美貌に罪あり」をDVDで見た。 こんな題名の映画があったのは知っていた

けど見るのは初めてだ。 しかも、むちゃくちゃオモロかった。 アマゾンで1

854円で買った価値は十分にあったと思う。


配役はさすがにお盆映画らしく豪華な陣容だ。 女優陣は山本富士子、若尾文子、

野添ひとみの3大若手女優が勢ぞろい。 男優は勝新太郎、川口浩、川崎敬三で

ある。 一人だけでも映画一本作れるほどの主役級を6人も投入した贅沢な配役

じゃないかと思う。


ストーリーはかつての大地主でありながら戦後の農地改革で没落気味になった花

作りの農家の娘2人、山本富士子と若尾文子を軸に進むが、隣家の娘である野添

ひとみを含めた3人の女とその恋人達の群像劇と思えば良い。


山本は日本舞踊を習い始めて踊りの師匠である勝新太郎と色々な障害を乗り越え

て一緒になる。 若尾は田舎で花作りするのがいやになりやがて航空乗務員とな

るが、隣家で花作りを手伝う川口との恋人関係が深まって行く。 


一方、野添は言葉がしゃべれない障害を持つが、農家で花作りをする川崎を片思

いしていたのがしだいに両思いへと変化して行くわけだ。 みんなハッピーエン

ドであるが、そこへ行くまでの過程が見ていて実に楽しい。 


個人的には山本富士子が発するエロスの怪電波に完全にやられたし、野添ひとみ

の美貌にも圧倒された。 まさに文字どおり「美貌に罪あり」であった。 まあ、

DVD買って見なければ殺すぞ!とまでは言わないが、かなりオススメでござい

ましたね、この映画。 俺の評価は高い。

■写真2番目

左から山本富士子、川崎敬三、勝新太郎

■写真3番目

川崎敬三、野添ひとみ

■写真4番目

若尾文子、川口浩

■写真5番目

勝新太郎、山本富士子

じゃね、

2017年12月10日、21時10分記。 「サンデーステーション」見なが

ら。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

☆12月10日 映画「暖流」を見た

2017年12月10日 | この映画見ました

花椿です。

数日前に「暖流」を見た。 1回目は第2次大戦前に映画化されているので、か

なり古典的なメロ映画であるが、俺の記憶では40年くらい前(1970年代後

半)に近藤正臣、松坂慶子、中田喜子の主演でテレビドラマになったのを見た記

憶がある。


まあ、要するに経営危機の病院を建て直すために若手の銀行マンがやって来る。

そのイケメン銀行マンをめぐって病院長の娘と友人の美人看護婦の二人が恋心を

持ってしまって、銀行マンの心も二人の間で揺れ動く。 一口で言えばそんなス

トーリーだけども、当然、これだけでは間が持たない。 で、病院長の娘と外科

医の関係とか、病院の経営を邪魔する勢力が現れたりとか、病院長の長男がどう

しようもない浪費家であるとかのサブストーリーで肉付けしてあるわけだ。


今回見た映画では銀行マンではなくて大企業で経理をしていた若手サラリーマン

となっているが、これを根上淳、病院長の娘は野添ひとみ、看護婦は左幸子がそ

れぞれ演じている。 はっきり言ってめちゃオモロいし、野添ひとみの美貌が凄

かった。 とにかく美容整形など存在してない時代にあれだけ目がぱっちりした

濃い顔立ちはそうザラにいないと思う。 しかも長身だから余計にいい。


それと大人数の看護婦を演じる大部屋女優の中に新人の叶順子がいた。 看護婦

のユニフォーム姿の叶順子はこれが唯一じゃないかと思う。 俺にとってはお宝

映像だ。 根上淳は俺の世代では2時間ドラマなんかで銀髪の中高年を演じるベ

テランの役者というイメージやけど、俺が知らない若き日の2枚目ぶりはなかな

かである。


制作は1957年(昭和32年)なのでかなり古いけど総天然色であるし、そん

なにストレスなく観賞できた。 そもそも愛した、別れた、傷ついた、あるいは

愛し合いながら別れたのメロ映画を見るのに古いも新しいもない。 


むしろ女は結婚するまで純潔を守るのが当然だと考えられていた時代のメロの方

が味わいがあるんじゃないか。 平成時代のように男女が知り合ってすぐ男女関

係になったんじゃ、そこで終わってしまう。 ストーリーの作りようがないもん

ね。(苦笑)


じゃね、

2017年12月10日、18時25分記。 「真相報道バンキシャ!」を見な

がら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする