花椿です。
1959年(昭和34年)の日活作品「密会」(中平康監督)を見た。
最近は中平監督の昭和30年代前半の日活作品を見る機会が多い。 例えば「あの壁を砕
け」「四季の愛欲」「街燈」「牛乳屋フランキー」などは今年初めて見たけど、特に「街
燈」のハイカラな雰囲気とスピーディーなストーリー展開には圧倒された。 そして「四
季の愛欲」は俺が今までに見た全ての映画作品の中で最高の1本と断言しても良いレベル
だ。(これはオススメ)
で、俺の場合はあまり監督の名前で見る方じゃないのだが、中平監督に限っては「凄ぇな」
という印象を持ったわけ。 そこに登場したのが「密会」だ。 伊藤孝雄のデビュー作ら
しいけど、まあ、俺の場合は主演女優が桂木洋子だから録画しながら即刻見た。 この人、
「四季の愛欲」でも堂々と不倫妻を演じていたし、今度は伊藤孝雄演じる若い学生との不
倫じゃん。
ストーリーを簡単に書くと、大学教授(宮口精二 )の妻である桂木洋子がふとしたきっか
けから宮口の教え子である若い学生(伊藤孝雄)と不倫関係に陥る。 たまたま夜中に野
外で密会中に殺人事件を目撃する事になるが、二人は不倫がバレるのを恐れて警察には通
報しなかった。
しかし、しだいに伊藤が罪悪感に悩まされて警察へ行く覚悟を決めて桂木に告白するが、
桂木は「警察だけは堪忍して」とすがりつき絶対に許さない。 結局、桂木が伊藤を駅の
ホームから突き落として口封じに殺してしまうわけだが、それを目撃した人物がいて・・
・・という話。
まあ、今現在の視点ではとっくに使い古されたテーマかも知れないが、めちゃめちゃ面白
かった。 吉村昭の原作だし、すでに2時間ドラマでリメイクされた可能性もある。
あえて難を言えば、冒頭の桂木と伊藤の愛欲シーンが長すぎた。 10分間くらい続いた
と思うが、まあ愛欲中のセリフからこの二人がどういう関係なのか視聴者に説明する意味
があるにせよ、ちょっと長すぎたな。
資料的な価値としては昭和34年の小田急線梅ヶ丘駅とその周辺が登場する。 今現在と
比較したら面白いかもね。
俺の評価はランクA(かなり面白い)だわね。 他の出演者としては中平作品によく登場
する峯品子が今回も伊藤孝雄の妹役で出ていた。
□写真上
不倫した直後に殺人事件を目撃した伊藤孝雄(左)と桂木洋子。
□写真2番目
「四季の愛欲」に続いて人妻役の桂木洋子。 実年齢は29才と思うがちょっと老けて見
える。(役作りの結果かも知れないが)
□写真3番目
小田急線梅ヶ丘駅のホーム。 桂木が伊藤を突き落とす場面。
□写真下
中平監督のお気に入り?女優なのか峯品子。
じゃ、またね。
2021年6月17日、午前0時20分記。
1959年(昭和34年)の日活作品「密会」(中平康監督)を見た。
最近は中平監督の昭和30年代前半の日活作品を見る機会が多い。 例えば「あの壁を砕
け」「四季の愛欲」「街燈」「牛乳屋フランキー」などは今年初めて見たけど、特に「街
燈」のハイカラな雰囲気とスピーディーなストーリー展開には圧倒された。 そして「四
季の愛欲」は俺が今までに見た全ての映画作品の中で最高の1本と断言しても良いレベル
だ。(これはオススメ)
で、俺の場合はあまり監督の名前で見る方じゃないのだが、中平監督に限っては「凄ぇな」
という印象を持ったわけ。 そこに登場したのが「密会」だ。 伊藤孝雄のデビュー作ら
しいけど、まあ、俺の場合は主演女優が桂木洋子だから録画しながら即刻見た。 この人、
「四季の愛欲」でも堂々と不倫妻を演じていたし、今度は伊藤孝雄演じる若い学生との不
倫じゃん。
ストーリーを簡単に書くと、大学教授(宮口精二 )の妻である桂木洋子がふとしたきっか
けから宮口の教え子である若い学生(伊藤孝雄)と不倫関係に陥る。 たまたま夜中に野
外で密会中に殺人事件を目撃する事になるが、二人は不倫がバレるのを恐れて警察には通
報しなかった。
しかし、しだいに伊藤が罪悪感に悩まされて警察へ行く覚悟を決めて桂木に告白するが、
桂木は「警察だけは堪忍して」とすがりつき絶対に許さない。 結局、桂木が伊藤を駅の
ホームから突き落として口封じに殺してしまうわけだが、それを目撃した人物がいて・・
・・という話。
まあ、今現在の視点ではとっくに使い古されたテーマかも知れないが、めちゃめちゃ面白
かった。 吉村昭の原作だし、すでに2時間ドラマでリメイクされた可能性もある。
あえて難を言えば、冒頭の桂木と伊藤の愛欲シーンが長すぎた。 10分間くらい続いた
と思うが、まあ愛欲中のセリフからこの二人がどういう関係なのか視聴者に説明する意味
があるにせよ、ちょっと長すぎたな。
資料的な価値としては昭和34年の小田急線梅ヶ丘駅とその周辺が登場する。 今現在と
比較したら面白いかもね。
俺の評価はランクA(かなり面白い)だわね。 他の出演者としては中平作品によく登場
する峯品子が今回も伊藤孝雄の妹役で出ていた。
□写真上
不倫した直後に殺人事件を目撃した伊藤孝雄(左)と桂木洋子。
□写真2番目
「四季の愛欲」に続いて人妻役の桂木洋子。 実年齢は29才と思うがちょっと老けて見
える。(役作りの結果かも知れないが)
□写真3番目
小田急線梅ヶ丘駅のホーム。 桂木が伊藤を突き落とす場面。
□写真下
中平監督のお気に入り?女優なのか峯品子。
じゃ、またね。
2021年6月17日、午前0時20分記。