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花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆11月19日 映画「お嬢さん」を見た

2017年11月19日 | この映画見ました

花椿です。

DVDを買ったのは2か月前であるが、昨日、初めて見た。 封切りは1961

年(総天然色)だ。 俺がピカピカの小学1年生の時だから、もう無茶苦茶に古

い。 しかし、その古さを全く感じなかった。 はっきり言えばテレビの2時間

ドラマでリメイクして欲しいくらいの大傑作!の出現だ。(俺の脳内では) 


映画は三島由紀夫が原作書いた軽いタッチのラブ・コメディである。 女子大生

の若尾宅(かなり豪邸)に何人かのボーイフレンドが出入りするが、親が薦める

田宮二郎ではなくて川口浩と交際してやがて結婚する。


ところが川口が相当なプレイボーイだった。 若尾は結婚後もあっちこっちに女

がいるんじゃないかと妄想しては悩む。 現に川口の元の恋人が自宅にまで現れ

て大騒動を巻き起こした事件も起きた。 で、ある日、大学の親友の野添ひとみ

から川口と若尾の義姉(中田康子)が男女関係にあるんじゃない?と言われてか

らは2人の浮気シーンを妄想してはドギマギ、悶々と過ごすようになった。


これが頂点に達したころ、あらゆる謎が一気に解決した、 川口の言動を疑った

のは全て若尾の誤解、妄想であり、川口と中田も全くの無関係とわかる。 最後

はめでたし、めでたしの大円団。 ハッピーエンドだった。


思うに、若尾が夫の浮気を妄想してしだいにエスカレートしていく様はサスペン

ス映画さながらだし、軽いタッチとはいえどんどん引き込まれてしまった。 は

っきり言って三島由紀夫の原作が凄いんだろうなと思う。


なお、俺の世代では川口浩ってのはあくまで80年代の水曜スペシャル「川口探

検隊」の隊長なんだが、大映時代は堂々たるスターだった。 俺が買ったDVD

でも大映作品は川口浩がやたら出るのにびっくり。

(あの大スターの田宮二郎よりも多い)


この映画について俺の評価は断トツだ! めちゃオモロい。 アマゾンで198

0円だ。 ぜひ見て欲しい映画だね。 見なかったら殺すぞ!!

じゃね、

2017年11月19日、19時25分記。 

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☆11月19日 映画「砂糖菓子が壊れるとき」を見た

2017年11月19日 | この映画見ました

花椿です。

1ヶ月くらい前にDVDで映画「砂糖菓子が壊れるとき」を見た。 主演は若尾

文子。 1967年制作だったと思う。 総天然色だ。 俺が中1で「ウルトラ

セブン」や「宇宙家族ロビンソン」を必死で見ていた頃に大映がこんな映画作っ

ていたのかと当時の世相を思い出しながら見た。


古い映画の良いところは、その当時の世相、庶民の生活、都市の情景などを楽し

める。 映画を見ながら、さすがに昭和40年代になるとあまり古さは感じず、

この時代にPC、スマホ、大型テレビ、録画装置、デジカメ、PS4があれば

今とそんなに変らんなと思いながら見た。

(逆に言えばこの50年間で大きく変化したのはそれくらいだ)


ま、それはともかく、「砂糖菓子が壊れるとき」という映画である。 一口で

言えばハリウッドのセクシー女優、マリリン・モンローの生涯を日本の女優に

置き換えたドラマだ。 で、日本版のマリリンを演じるのが若尾文子。 


無名のヌードモデルをしていた若尾を映画監督が見つけて映画女優として起用

する。 これがバカ当たり。 セクシー女優として大人気スターになるが、そ

の過程でプロデューサー(志村喬)、プロ野球の打撃王(藤巻潤)、有名作家

(田村高広)、大学教授(船越英二)らを遍歴した。 最後はストレスから睡

眠薬を常用するようになり、ある朝、睡眠薬の飲み過ぎからベッドで死んでい

るのが発見された。 事故なのか、自殺なのかは最後まで謎のまま。 若尾の

良き相談相手の新聞記者は津川雅彦が演じていて、彼だけが真相を知っている。


個人的には面白いというよりも、相当な怪作である。 なにしろマリリン・モ

ンローがデビューしてから死ぬまでの15年間をたったの96分で描くわけだ

から場面がどんどん切り替わる。 マリリンの有名なエピソードを細かく継ぎ

足したような出来映えだ。


若尾はいつものような濃いめのメイクではなく自然体に近い。 撮影時34才

の年相応といった感じ。 場面によってオバサン風に見えるのは演出なのか、

女優の限界なのか。

(これでも一般人と比較すれば濃いメイクかも知れないが)


一応、最後まで退屈せずに見ていられた。 その意味では悪くない。 せめ

て2時間の映画にしたらもっと人間関係を深く描けたかも知れない。 偉大な

る失敗作というか珍品、怪作、しかし若尾ファン(例えば俺)にはセクシーな

演技がたまらない。 なお、若尾文子が登場するシーンごとにファッションが

違う。 突飛な感じのファッションが多くてそれも楽しめる。 ヘアスタイル

は典型的な60年代チックである。 これもまた楽しからずやだ。


じゃね、

2017年11月19日、16時40分記。
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☆10月29日 映画「処女が見た」を見た

2017年10月29日 | この映画見ました

花椿です。

9月~10月に映画のDVD20枚くらいGETした。 その中の1枚「処女が

見た」をようやく見た。 「処女が見た」という題名はちょっとなんかアレな気

がするが、はっきり言って題名の由来はよくわからん。


1980年代に2時間ドラマでリメイクされているが、テレ朝の土曜ワイドなら

ともかくTBSの2時間ドラマなので見てないと思う。 ただリメイク版の方は

松尾嘉代が演じているので、それも見たい気がする。


制作年は1966年だ。 主演は若尾文子。 これに当時新人の安田道代と城健

三朗(若山富三郎)が絡む。 セリフのある役はせいぜい6~7人。 しかもモ

ノクロ映像だ。 大がかりなセットもなく相当な低予算で作ったんじゃないかと

思う。 


モノクロ映像に関しては映画監督の美意識の問題もあるので一概に低予算とは決

めつけられないが(世界のクロサワでさえモノクロが多い)、個人的には女優が

綺麗な作品は総天然色で見たかった。


ま、それはともかく簡単にストーリーを要約しておく。 尼僧の若尾文子が住職

を務める尼寺が不良女子高生の安田道代を預かる事になった。 初めは対立もあ

ったが段々と安田が若尾の優しい性格に惹かれて落ち着いた生活をするようにな

る。


ところが、ある日、たまたま尼寺を訪問したドスケベ坊主の城健三朗(若山富三

郎)に若尾がレイプされてしまうのだ。 普通なら憎んでも憎みきれない相手で

あるが、若尾は違った。 今まで処女であった肉体が急にドスケベ坊主によって

スイッチオンさせられたらしく逆に女に目覚めてしまったのだ。


それから愛欲を抑えきれない若尾と城の密会が続くんだが、そのうちに若尾が妊

娠してしまう。 で、若尾は城に結婚を迫るが世間体を優先する城に冷たくされ、

悲観した若尾は琵琶湖で入水自殺した。 一方、安田は若尾が残した遺書によっ

て真相を知り若尾の復讐を誓う。 最後は安田がお色気作戦でドスケベ坊主の城

を誘い出し、琵琶湖へ突き落とす。 その翌日、安田が若尾の墓の前で涙ぐむと

ころで映画は終わった。 


罪を知りながら罪を重ねる尼僧姿の若尾文子が美しい。 しかし、本当の主役は

安田道代じゃないかと思う。 単なる不良女子高生と尼僧との更生映画ではなく

て、その先があるのがミソ。 好色坊主を演じる城健三朗(若山富三郎)のドス

ケベェぶりもなかなかだったぜ。 


じゃね、

2017年10月29日、朝7時20分記。

コメント (1)
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☆10月22日 映画「十代の性典」を見た

2017年10月22日 | この映画見ました

花椿です。

「十代の性典」というややセンセーショナルな題名の映画が存在したのは知って

いたが、ようやく数日前に初めて見た。 何でわざわざDVD買ってまで、そん

な古い映画を見たのかと言えば桑野みゆき、若尾文子、岡田茉莉子、岩下志麻が

準主役以上で出演した映画を全部見るのが今や俺の仕事だ。 


仕事なのでレンタルはしない。 全部DVDを買う、またはアマゾンプライム・

ビデオの有料コンテンツとして永久保存するのが俺のやり方だ。 そのためには

カネは惜しまないつもりだよ。 


今さらDVDとか画質の悪いソースで喜んでいるのか?と思う人がいるかも知れ

ないが、俺んちのTVは4KだしPS4との組み合わせでブルーレイに匹敵する

画質に変換される。 しかもDVDであればVRを使った視聴が可能なのも良い。


ま、自慢話はともかくとして映画「十代の性典」である。 予想に反して主役は

若尾文子ではなくて澤村晶子という初見の女優だった。 しかも俺が腰を抜かす

ほどの長身と美貌にびっくり。 映画そのものはその澤村晶子を軸として若尾文

子、南田洋子の3人の群像劇のような形式となっている。 制作年は1953年

(昭和28年)であるから俺が生まれる前だな。 若尾文子が撮影時まだ19才、

古いはずだ。 モノクロ。


映画は高校の女子ばかりのクラスでいきなりクラス担任の女教師が「女は結婚す

るまで純潔を守らなければいけない」とあたかもそれが唯一無二の絶対的価値観

であるかのように生徒を洗脳するところから始まる。 


で、そのクラスに若尾文子がいる。 同じ高校で1学年上の澤村晶子と姉妹のよ

うに親しくしているが実は同性愛。 男子生徒には全く興味がない。 一方、同

じクラスに南田洋子もいるが、体育の授業中に若尾の財布を盗もうとしたところ

を教師に見つかって大騒動になった。 実は南田は貧乏な家庭で育ち生活に困窮

しているのだ。 事件の後は学校へ行けなくなって街を徘徊するうちに、カネに

なるのは自分の体しかないと思い詰めて、とうとう風俗店(赤線?)で面接を受

けるのだった。


先に高校を卒業した澤村晶子は大学生とつき合うようになるが「女は結婚するま

で純潔を守る」というこの時代の価値観に支配された結果、深い関係にはならな

かった。 しかし2人でスキー場へ行った時に山小屋で2人きりになる。 


つい気を許してセーターを着替えようとした時に恋人から純潔を奪われそうにな

ったわけ。 それを必死で抵抗して外へ逃げたんだが薄着のまま厳寒の中では行

く所もなく、結局、自ら死を選ぶしかなかった。 翌日、遺体が発見された。


簡単に書けばこんな感じの映画である。 思うに「女は結婚するまで純潔を守ら

なければいけない」と女生徒を洗脳する場面から始まるわけで、これが映画のテ

ーマなのだろう。 澤村が死を選んだのも、例え恋人でも結婚する前に純潔を奪

われるのはやだという意味なのだろうか。 


前に「薔薇いくたびか」(9月3日のブログで紹介済み)を見た時も純潔を失っ

た若尾文子がその事実を知った根上淳からポイ捨てにされるという場面があって、

現在とあまりに異なる価値観の差にさすがの俺も驚いたけど、今回も改めて昔の

女たちはこんな亡霊に支配されていたのかと、うなってしまった。


この映画の作品としての俺の評価はあまり高くない。 ただ南田洋子の美貌には

「薔薇いくたびか」でも腰を抜かすほどであったが、今回も若尾文子より断然上

だ。 映画を通して昭和28年頃の世相とか庶民の生活がわかるのも勉強になる。

それなりに見た価値はあったと思う。


■写真中

澤村晶子(左)と若尾文子

■写真下

南田洋子

じゃあね、

2017年、10月22日、16時45分記。

さて今から投票所へ行って山本幸三センセイと比例代表区は「維新」に投票しよ

っと。
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☆9月23日 映画「わが恋の旅路」を見た

2017年09月23日 | この映画見ました

花椿です。

DVDで「わが恋の旅路」(1961年、松竹、総天然色)をついに見た。 

あまり評価が良くないのは事前学習で知っていたが、ネット上の評価というのは

あくまで参考値に過ぎない。 


何でかいうと自分が見た映画を必ずどこかケチをつけなければ気が済まない奴。 

あるいは難解な言葉や専門用語を多用していかにも俺様は映画通の人間だぞ!と

言いたいような輩が多くいるのがこの世界であるが、この手合いは必ず作品をぶ

った切らなければいけないと勘違いしている奴が多い。 こんなのは適当かつ参

考程度に斜め読みしておけばいいと思う。


で、俺がこの映画のDVDを買ってまで見たかった最大の理由はメロ映画で若い

時の岩下志麻サマが見たい。 ただそれだけである。 その意味では結構な満足

感が得られたけども、作品としていまいち物足りないのは事実だ。


記憶喪失になって恋人の存在が思い出せない、好きでもない男との結婚を余儀な

くされる、、など古いネタが使い回される上にストーリーが予想した通りに展開

する陳腐さだ。 


しかし、その陳腐さも偉大なるワンパターンだと言えなくもない。 桑野みゆき、

または岡田茉莉子の主演でリメイクしたら、やはり俺の事だから大喜びして20

回くらい見るに違いない。 要するに女優が良ければストーリーどうでもいいの

よ。


この映画のキモは記憶喪失であるが、俺が見た映画ではハリウッドの有名なメロ

映画で「心の旅路」(Random Harvest)ってのがある。 「キューリー夫人」で

有名なインテリ女優のグリア・ガースンが主演した映画やけど、かつての恋人(

ロナルド・コールマン)が記憶喪失になって自分(グリア・ガースン)の存在を

全く覚えていない。 女は踊り子をやめて本人の秘書として働くが、ある時、思

い出の場所で記憶を取り戻す。 その時、コールマンは秘書として働く目の前の

女が前に踊り子をしていたかつての恋人だったと思い出すわけ。


「わが恋の旅路」もそのキモの部分が「心の旅路」と全く同じである。 そう言

えば題名も似ているし、スタッフが「心の旅路」を意識して作った作品であるの

は間違いないと思う。


ストーリーを簡単に要約すると、新聞記者の川津祐介が喫茶店で働く岩下志麻と

知り合って交際を始めるんだが、岩下の父親がどうしようもないバクチ好きでめ

ちゃめちゃな借金を背負っている。 当然、生活は貧乏だ。 そこへ富豪の息子

(渡辺文雄)が岩下に求婚するが、父親の借金の事もあって仕方なく川津と別れ

好きでもない渡辺と結婚した。


ところが交通事故に遭って記憶を失うわけ。 渡辺は嫁として役に立たない岩下

に手切れ金を差し出して別れるが、川津が必死で看病して退院。 一緒に生活を

始めたものの、かつて川津が恋人だったのは思い出せないでいる。


最後は岩下が記憶を取り戻せない苦しさから入水自殺を図るも一命をとりとめる。 

しかしその時の衝撃からか思い出の地が横浜の港が見える丘の公園だと記憶を取

り戻してその地へ行くと、そこへ川津も来ていた。 そしてかつての恋人が川津

その人だったのだと思い出して抱擁するのだった。


映画を見ながら俺が考えた事。

(1)川津祐介はTVドラマの「ザ・ガードマン」のレギュラーしていたので小

学生のころから知っているが、メロを見たのは初めてだ。 しかしあの野獣系の

顔はどう考えてもメロには似合わない。 

(2)渡辺文雄が何とも若い。 俺のイメージでは70年代はヤクザ映画の悪役、

80年代は2時間ドラマで白髪の中年紳士みたいな役が多かった。 それしか知

らない世代である、俺。

(3)穂積隆信の医師役にびっくりだ。 いつも悪役だろうがコイツは。(苦笑)

(4)岩下志麻サマの美貌にうっとり。 165センチの長身もカッコいい。

なお、DVDはアマゾンで1800円くらいで売っている。 それくらいの価値

はあった。


じゃあね、

23日、朝9時26分記。
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☆9月3日 映画「薔薇いくたびか」を見た

2017年09月03日 | この映画見ました

花椿です。

「薔薇いくたびか」、1955年(昭和30年)大映制作(モノクロ)。 主演

は若尾文子と根上淳であるが京マチ子、長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、船越

英二、菅原健二、山本富士子、南田洋子など新進気鋭の大映オールスターが全員

参加といった感じ。


個人的には22才(撮影時は21才)の若尾文子に興味があって見たけど、歯並

びが悪い上に眉毛が太かったり(これは昭和30年頃の流行かもわからんけど)、

全盛時のお色気感とか美女感はまったく感じられなかった。 だいたい当時の若

手スターはみんな歯並びが悪くて石原裕次郎なんかめちゃくちゃな歯並びやけど、

食糧事情が悪い時代に育ったのが影響したんじゃないかと思う。 

(ある時点から急にスターの歯並びが良くなったのは、全部差し歯にしたのか総

入れ歯にしたのか、いずれかじゃないだろうか?)


物語を簡単に書くと、東京芸大ピアノ科を若尾文子が受験する。 その時に隣席

にいた南田洋子と親しくなるんだが、たまたま迎えに来た南田の兄(根上淳)が

若尾を上野駅まで車で送った。 しかし受験の結果がはっきりするまで名前は言

わないという約束があって、結局、受験に失敗した若尾とは相手の名前も知らな

いまま別れてそれっきりになってしまった。


しかし、相手を愛してしまった2人はそれぞれ相手を探しまくるんだが、お決ま

りのすれ違いや誤解が重なってわからない。 そんなある日、若尾の親が世話に

なっている大金持ちの息子(船越英二)の求婚を断ることが出来ずに、若尾は全く

好きでもない船越と結婚する事になった。


ところが、これも若尾が根上の存在を忘れられない事に気が付いた船越から別の

男がいると疑われて、たった3日間で家を追い出されて離婚する羽目になったの

だ。 やがて若尾を探すことに必死の根上が新聞に人捜しの広告を出したのがき

っかけで、ようやく2人はめぐり逢ったわけ。 


これでハッピーエンドかと思ったのが大間違い。 若尾が正直に3日間だけ好き

でもない相手と結婚していたと告げたのが悪かった。 根上は若尾が純潔(処女)

の女ではなかったと知ってショックを受けて急に別れ話を持ち出した。 失意の

若尾は根上と別れ新潟へ旅発つ事になる。 


最後は根上家に若尾のピアノ教師をしていた京マチ子が訪問して「女の純潔は肉

体ではない、心なのですよ」と説得された根上が家を飛び出して上野駅へ行く。

そこで列車を待つ若尾を探し出して強く抱きしめるところで終わった。


はっきり言ってむちゃくちゃだ、この映画。 1年間も探しまくった相手の女が

純潔じゃなかったと知った瞬間にポイ捨てはない。 明らかにルール違反だ。

それとも昭和30年頃までは純潔でない女は結婚できない決まりでもあったの

か? とにかく今とは価値観が全く違う。 それをズブズブに感じた映画であ

った。 まあ、その時代の価値観を知るには参考になったくらいかね。


あと、まあ、俺が知っている根上淳は2時間ドラマで銀髪の中高年を演じる役者

ってイメージやけど、若い頃はメロ映画で2枚目してたんだな、今まで知らなか

ったよ。 大映のオールスターが楽しめるのもオモロいけど、男女の価値観がア

レじゃ見るのがやや苦しかった、この映画。 


じゃね、

3日、朝7時50分記。

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☆9月3日 映画「積木の箱」を見た

2017年09月03日 | この映画見ました

花椿です。

先月と今月だけで映画のDVD20枚くらいGETした。 その中の1枚がこれ。

1968年に大映が制作した若尾文子、緒形拳が主演する作品だ。(総天然色)

原作が「氷点」で有名な三浦綾子っていうから、どうせ家庭内の複雑な人間模様

をゴタゴタ描いた奴だろうとは容易に想像できた。 


しかし、桑野みゆきや岡田茉莉子が主演するメロ映画で愛し合いながらも別れる

男女の話ばかり見るのもどうかと思うし、アマゾンのレビューでも評価が高いの

で見る事にした。 80年代の2時間ドラマで大活躍した美熟女の松尾嘉代がキ

ャスティングしてあるのも俺の期待感を高める要因だったが、これが大当たり!

(もちろん美熟女になる前の25才の松尾嘉代だぜ)


ストーリーを簡単に書くと、大富豪の大きな邸宅に夫婦と長女、次女、長男の5

人家族が住んでいる。 ところが、ところが、ところが、ところがだ。 長女の

松尾嘉代は実は子供ではなくて父親の若い愛人なのである。 つまり妻と愛人が

同居しているわけだ。 


物語は中学生の長男が姉と信じていた松尾と父親(内田朝雄)が激しくSEXし

ている場面を偶然に目撃する所から始まる。 やがて真相を知った長男も松尾の

誘惑で関係を持ってしまうわけ。 一方、長男がよく買い物に行く学校近くの雑

貨屋を若尾文子が経営しているんだが、実は内田の会社で秘書をしていた時に内

田からレイプされて、その時に出来た子供がいた。 そして買い物に来る中学生の

父親がその社長だと知って動揺する立場である。


これに若尾に思慕の情を持つ熱血教師の緒形拳が絡んで話が進む。 映画はあく

までもスターの若尾文子、緒形拳の主演となっているが、出番は割に少なくてサ

ブストーリーを演じているのみだ。 事実上の主役はどう考えても松尾嘉代。


アマゾンの批評でも「松尾嘉代の色気がヤバイ」「松尾嘉代の肉感と、ねちっこ

い色気は絶品」「松尾嘉代の肉欲魔女ぶりに多くの役者が喰われて」などと書か

れていて絶賛している。


俺なんかはもう80年代の2時間ドラマで主演していた頃の美熟女のイメージと

重なって、超絶魔性美女の大逆襲!!と表現したい。 本来は主演であるはずの

若尾文子が完全に食われている。 逆に言えばキャスティングが松尾嘉代でなか

ったら何の事もない平凡な映画だったかも知れない。 それくらいに松尾嘉代の

美女ぶりと男を食い殺す魔性ぶり、そしてスイカップにも俺は見事にやられた。 

(苦笑)

アマゾンで買えば1854円なんぞ安いもの。 断然オススメ映画でございまし

たね。


じゃね、

3日、朝6時10分記。

CDアルバムの『サイモンとガーファンクル・ヒッツ・コレクション』を聴きな

がら。
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☆7月31日 [暇ネタ]東映お子様時代劇「海竜大決戦」を見た!

2017年07月31日 | この映画見ました

花椿です。

前から見たかった映画をようやく見た。 何で見たかったのかを説明すると以下

の2点に集約できる。

□理由その1

俺が小学校4~5年生の頃に必死で見ていた人気TV時代劇「忍びの者」で主役

の品川隆二の恋人役(後半は妻役)を演じて俺をワクワクさせるほどの美貌を発

揮した鈴村由美が出演している。 当時の俺は鈴村由美の存在を知った瞬間にそ

れまで好きだった本間千代子はどうでも良くなった。(苦笑)

□理由その2

中学2~3年当時の俺をその美貌でワクワクさせた小川知子が出演している。

ちなみに小川知子が歌手デビューして「夕べの秘密」を大ヒットさせる1年半く

らい前の作品だと思う。 ついでに言うと、俺は今でも全曲集のCDを持ってい

るほど小川知子が好きである。


以上、二つの理由でようやくアマゾン・プライムの無料ネット配信で見た。 

鈴村由美については、やはり好きな人がいるらしくてYouTube に映像がアップさ

れたのをずっと前に確認しているけど、総天然色の映像を見るのは初めてだ。


やはり俺好みの女であるのは間違いない。 俺の好みは小学生の頃から変化して

いないと自信を持った。 小川知子は今でも民放BSのショッピング番組なんか

に出ていて「BBAになったなぁ」と俺をあきれさせているが(苦笑)、若い頃

はやっぱり中学生の俺が必死になっただけの美貌だなとの思いで、うっとりしな

がら見た。 


しかし、まあ、お子様ランチの怪獣時代劇じゃあるけど、なかなかいい映画だっ

たね。 主役の松方弘樹も悪くない。 東映時代劇の丹下左膳で有名な大友柳太

朗が悪役を演じるのも見所か。


■写真(上)

中央が松方弘樹、右端が鈴村由美。 鈴村は百姓の娘役でヒロイン役とは違うか

ら一人だけ顔がアップで映るシーンがなかった。

■写真(中)

ヒロイン役の小川知子サマ。

■写真(下)

悪役の大友柳太郎を倒した松方弘樹と小川知子が巨大な海竜の背中に乗って近江

国を離れて飛騨国に戻る場面。 小川知子の美貌に感動した。 同時に桑野みゆ

きの存在がどうでも良くなったぜ。


じゃあね、

31日、15時40分記。

コメント (3)
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