花椿夕月の『雪*星*さざれ石』

日本映画ネタ、雑ネタなど

☆9月1日 映画「君恋し(1962)」を見た

2021年09月01日 | この映画見ました
花椿です。

1962年(昭和37年)の日活作品「君恋し」(森永健次郎監督)を見た。

フランク永井が昭和初期にヒットした名曲「君恋し」を昭和36年にリバイバルヒットさ

せたのを映画化した作品だと思う。


日活の森永健次郎監督はこのブログでも書いた「学生心中」の監督だし、ヒロイン役の

清水まゆみは俺好みの女優である。 しかもメロドラマの主演じゃん!で大いに興味があ

ってアマゾンが配信したのを画面録画しながら一回目を見た。


しかし予想した以上にこれが大当たり! 一回だけじゃ我慢できずに録画を終えた映像を

今度はクロームキャスト機能を使って75型の大画面でもう一回見たけど、主演の小高雄

二はいつもの一本調子の演技じゃあるが、とにかくヒロインの清水まゆみが全然いい!


個人的には昭和30年代中頃の日活映画全盛期の清水まゆみは赤木圭一郎や和田浩治の

相手役といった程度のイメージであったけど、悲恋メロドラマの単独ヒロインも演じてた

のだと思うと何となく嬉しくなったぜ。


ストーリーを簡単に書くと、グライダーの事故を起こした小高雄二が入院中に看護婦をし

ていた清水まゆみとラブラブになった。 やがて上京した清水は小高に許嫁(いいなず

け)がいると知ってショック受けた。


しかしこれには深いわけがあって小高本人の意思で決めた許嫁ではなかったが、色々と

誤解が生じてすれ違いになった。 一方、小高の許嫁の明石佳子 は逆に小高に他の女が

いると知って大ショック。 思い悩んだ挙句に自殺したのだ。


清水は自分が原因で小高の許嫁が自殺したのを大いに悩んで小高と別れる決心をする。

最後は永代橋で待っている小高の元へ清水がタクシーで行きながら結局、声はかけずに

そのままタクシーを走らせてその場を去った。


まさに悲恋物。 別れの場面でフランク永井の「君恋し」の曲がBGMになって気分盛り上

げてくれた。 愛し合いながらの別れに何となく松竹大船調の雰囲気を感じたけど、まあ、

千篇一律の悲恋物と言ってしまえばそれまでやけど、俺個人にとっては偉大なるワンパター

ンだよ。 むちゃくちゃに感動したね。


俺の評価はランクAA(最上級)だわね。 1962年(昭和37年)2月封切の日活作品、

モノクロでワイドスコープだ。 1時間7分。 2本立ての添え物作品だった可能性があ

る。


□写真上

ヒロインを演じた清水まゆみ。

□写真2番目

清水まゆみと小高雄二。 この二人、プライベートでは結婚していたらしい。

□写真3番目

自分が原因で小高の許嫁が自殺したと知って悩む清水まゆみ。

□写真4番目

銀座のバーで再会した清水と小高のシーン。

□写真下

「君恋し」の映画ポスター。


じゃ、またね。

2021年9月1日、午前0時40分記。
コメント
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