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『必ず国家の利益を守る』ー中朝国境配備の秘密ー

2017年06月08日 16時04分55秒 | 日記
先月書いて雑誌社に送り、ボツッた物です。興味のある方はご覧下さい(笑)


『必ず国家の利益を守る』ー中朝国境配備の秘密ー

中国東北部に暗雲が垂れ込めている。※中国人権民運情報センターが3月16日に伝えた所によれば、解放軍北部戦区 第39軍は、13日から鉄道・公道を使って、中朝国境付近に3000名の兵士を送っている。北朝鮮の領袖金正恩は、核実験を行う事を事前に習近平主席に知らせる事は無いので、中国側は北との国境付近に四つの放射線観測施設を設置し、24時間態勢で北の核実験を観測している。

 ※中国人権民運情報センター(中国人权民运信息中心)は、香港に本部を置く人権組織。  天安門事件の時の学生リーダー 盧四清(ろしせい)が、94年に設立した組織だ。彼  は93年7月に、当局からの迫害を避けて深玔から香港に亡命した。英国政府の庇護  を受け、7年後の2000年に永住権を獲得した。現在、民運センターの情報は、 ”ラ  ジオ・フリー・アジア(Radio Free Asia、自由亚洲电台)”“ボイス・オブ・アメリカ  (Voice of America、美国之音)”“ラジオ・フランス・アンテルナショナル(Radio France   Internationale、法国国际广播电台)”"BBC中文台"の四つの放送局を通して、大陸の  聴衆に届けられている。

民運センターの情報を証明するように、3月13日、中国のウェヴ上に、瀋陽から丹東に向かう高速道路に大量のナンバー不明の戦車が出現した、と多くのユーザーが書き込んだ。※「ラジオ・フリー・アジア(Radio Free Asia、自由亚洲电台)」は、軍隊はG1113路を中朝国境付近に向かって進んでおり、そのため、瀋陽から丹東に向かうトラックは、バイパス304号を選ばねばならなかった。朝鮮の核実験と関わりがあると思われるが、ユーザーの投稿は既に削除されてしまっている、と伝えている。

 ※ラジオ・フリー・アジア(Radio Free Asia、自由亚洲电台)は、自由な報道や媒体に  触れる事の出来ないアジアの聴衆に対して、情報を提供する私営企業。米国の義会の  出資を受けて設立された放送局だが、政府機構に組み込まれているわけではない。

主に北朝鮮の暴走を止めるために、3月下旬から4月上旬にかけて米中間の交流が盛んであったが、北朝鮮も負けじと存在感を強めていた。例えば、3月19日には、米国務長官ティラーソンが習近平国家主席と会談した。会談の目的は、中国と共に北の核問題に対応し、並びに、習近平訪米の調整をする事と伝えられたが、それに合わせるように18日、北朝鮮は新型高出力ロケットエンジンの地上噴出試験を行った。金正恩総書記が指揮をした、と19日に朝鮮中央放送と朝鮮中央通信が報じた。

トランプ大統領と習近平主席の会談は、4月6日~7日の日程で行われたが、首脳会談の前日5日には、北朝鮮が日本海に向けてミサイルを発射している。

会談の終了後、トランプ氏は習氏を褒め称え、朝鮮問題解決に向けて、米中が足並みを揃えるかの如き報道が続いたが、それならば、何故、人民解放軍は鴨緑江付近の兵士を増員しているのだろう?

・38度線の意味するもの

私は大連の二百三高地を旅した事がある。遼東半島の南端に位置する丘で、海抜203mなのでこの名がある。映画にもなった「日露戦争(1904年~1905年)」の激戦地だ。2000年に訪れたが、「爾霊山」と書かれた忠魂碑は、文革時の破壊の痕跡も見られたものの、殆ど当時のままに立っていた。近くでは、地元の住民が畑から掘り出したという、軍の水筒や銃弾や金属片を、展示したり売ったりしていた。

「瓜分(かぶん)」という言葉がある。列強が中国を瓜のように切り分けるという意味だ。20世紀の幕開けと共に、列強は中国の分割統治に本腰を入れたから、中国人は、これを「瓜分」と呼んで恐れた。中国の東北三省は北から順に、ロシアと接する黒竜江省・吉林省・遼寧省で、遼東半島は遼寧省の南部に位置する、大陸で二番目に大きな半島だ。三国干渉(1895年)以降、ここはロシアによって占領されていた。しかし、二百三高地と日本海海戦の完勝によって、我が国が日露戦争に勝利し、ポーツマス講和条約で、ロシアは満州における権益と、遼東半島の租借権を日本のために放棄した。

忠魂碑を背にして旅順港を眺めると、遮る物は何も無く港全体が丸見えで、この丘を落とす事がどれ程重要であったか、どれ程の覚悟で臨んだ事かと、その苦労の丘を我々は失ってしまったのだと思った。

案内に立った中国人が、「朝鮮戦争の時には、毛主席の息子が戦地で亡くなっていますが、乃木将軍も、ここで息子を亡くしています。乃木将軍も、毛主席のように日本人から尊敬されているんでしょう?」、と聞くので、「乃木神社がというのがあって、神様になっていますよ。」、と答えた。その考え方に異論が無いわけではなかったが、彼等は乃木将軍と毛沢東を重ねて、二人ともに尊敬しているようだった。

毛沢東の長男 毛岸英の墓は朝鮮平安南道の「中国人民志願軍烈士陵園」にあって、「新華網 日本語版」によれば、2013年7月31日、金総書記も張成沢等を伴って参拝に訪れている。38度線は、中共にとって深い思い入れのある場所のはずだ。米中共同で北朝鮮に対抗する事などあり得るのだろうか?

・最後の一線

中共から見た金正恩氏は、中朝関係を修復する気もなく、北京に来ようともせず、また、朝鮮の指導者を辞める様子も無い。トランプ・習近平会談の前日に発射されたミサイルは、習近平氏の面子を酷く傷つけたに違いない。年若く、中共に対して何を考えているかも分からないのに、中国の東北・北京・上海は朝鮮のミサイルの射程内にある。

習氏の対北政策に注目が集まる中、米中首脳会談直前の4月5日、「環球時報」が朝鮮有事に関して「社説」を発表し、米朝に対する最後の一線を明らかにした。
『社説:米国は万が一にも朝鮮の核問題打開の方向を誤ってはならない』

「朝鮮の核問題はくすぶり続けているので、米国新政府が突破口を開こうとするのも無理はない。しかしワシントンが求める適切な打開の方向は、万が一にも表面的現象に惑わされる物であってはならない。

朝鮮の核問題は、見たところとても簡単だ。平壌は核兵器と中長距離ミサイルの開発に固執しているが、これは決して彼等に益をもたらす事はない。平壌に否応なしに核を放棄させる事は、同時に“平壌を救い出す”に等しく、中国が努力しさえすれば、平壌に理解させ、或いは、心からの願いではなくとも北京の要求を受けざるを得なくする事は、当然、難しい事ではない。

しかし、事実上、朝鮮半島と東北アジアは正真正銘“千々に乱れて収拾がつかず”、朝鮮は言うに及ばず、中日韓の三カ国を見ても、どれ程の物だと言うのだ?互いに矛盾だらけで、現在、ほぼ三つの辺が対立する三角形を形成しているではないか。

米国は東北アジアの乱局に対して重要な責任を負っている、と言わざるを得ない。米国は朝鮮半島の冷戦を終結させず、東北アジアの異なる国家に対して、或いは育て、或いは押さえつけ、或いは攻撃し、米国はこの地域に非常に多くの戦略的不信を植えつけておきながら、しかも朝鮮が積極的に核を断念する事を求めており、前提条件として朝鮮が信用できる大国グループが、朝鮮のために安全の保障と配備する事を挙げている。

平壌は、現在何も信用しておらず、しかも誰も信じず、原子爆弾だけ信じており、それさえ有れば安全、無くなればお仕舞い、と感じている。外界が北を制裁しても、朝鮮全域を完全な麻痺状態に追い込むのではなく、餓死者が出たという程度では、平壌は恐らく屈服などしないだろう。

米政府の、トランプが大統領に就任する以前の方法は、総じて言えば、一歩一歩朝鮮に対する制裁を強め、同時に韓国に対する安全保障と朝鮮に対する軍事的脅威を強化する、つまり朝鮮を押し潰そうとする方法だった。ワシントンはこれまで平壌と真剣に意思の疎通を図った事はなく、心配の種を除く事を通して、核を放棄させようとした。

この策略が明らかに役に立たなくなると、ワシントンは中国が協力しないと不満をこぼした。実は、中国の対朝制裁は既に非常に厳しく行っており、中国に対する非難は殆ど“虫眼鏡で粗探しをする”ようなもので、この種の批判の最大の効果は、ワシントンの対朝政策失敗の責任転嫁のために発揮される。

ワシントンが、もし本当に“単独で朝鮮に挑む”ならば、自己の選択が実は非常に限られている事を知るだろう。

継続して対朝鮮制裁を増強しても、そこから生まれる実際の効果は先細りで、つまり、制裁のてこを広げる余地は、既に幾らも残ってはいないと言える。もし、朝鮮に対して攻撃を仕掛けたとして、中露の態度は別にして、韓国は恐らく真っ先に耐えられなくなるだろう。ワシントンは、よしんば攻撃の効果を把握できたとしても、朝鮮の反撃の程度を把握する事は難しいからだ。米国のソウルに対する最大の公約は安全だが、高い確率で、米国の軍事攻撃は、平壌のソウルに対する大規模な火力の報復を招き、ワシントンの威信は必ずや失墜する事になろう。

米側が本当に朝鮮の核問題を解決したいなら、周辺国家間の対立を減らし、重要な共通認識に達するよう努力しなければならない。同時に、米国は平壌と通信チャンネルを開き、朝鮮に対する圧力が“戦う空間”を切り開く作用を起こすようにすべきだ。

中国は、朝鮮の核問題の早期解決を熱望しているが、しかし何が起ころうとも、中国には最後の一線があって、代価を推しまず守らねばならぬのは、東北の安全と安定だ。これに関連して、朝鮮の核活動は決して中国東北部に対して如何なる汚染も引き起こしてはならない。この他、朝鮮は大量の難民を出すような激動する情勢に向かうべきではなく、鴨緑江の対岸に中国と敵対する政権が出現する事は許さず、米軍は更に鴨緑江河畔に押し寄せてはならない。

ワシントンが、もし北京と協力を強化し朝鮮の核問題を解決しようと望むならば、その制定する所の政策は、中国側の上述の懸念に抵触すべきではない。

要するに、朝鮮の核問題の複雑さは客観的に見て、快刀乱麻を断つが如き解決が米国の願いである事は理解できるが、しかし、好い願望は堅実に行ってこそ、初めて好い効果を形成する。朝鮮を交渉のテーブルに引き戻す事こそ、ともかくも最も現実的な道といえるのだ。」(「環球網」『社説:米国は万が一にも朝鮮の核問題打開の方向を誤ってはならない(社评:美国切不可选错突破朝核困局的方向)』2017-04-05)

文中に紹介されている、軍事介入を示唆する「五つの最後の一線」、及び、北の核武装について補足すると、

一、東北の安全と安定
二、朝鮮の核活動は中国の東北を汚染してはならない。
三、朝鮮は大量の難民を出してはならない。
四、鴨緑江の対岸に中国と敵対する政権は出現させない。
五、米軍は鴨緑江に押し寄せるべきではない。

東北とは、既に述べた遼寧・吉林・黒竜江の三省。また、鴨緑江は、中国と朝鮮との国境になっている川だ。敵対政権とは38度線以内の政権を指す。東北の安全と平壌に敵対政権ができそうな場合を軍事介入の理由にしている以上、中国の判断如何で、いつでも軍事介入ができる。

また、北の核武装については、強く否定はしていない。実は、中国の評論家の意見には、北の核武装について肯定的な物も存在する。現在、世界には核兵器を保有する国が八ヵ国(常任理事国と、イスラエル・パキスタン・印度)、北朝鮮を含めると九ヵ国ある。その中で常任理事国の五ヵ国(米中露仏英)が、核兵器を合法的に所有している。米国は7000~8000発の核弾頭を所有しているが、朝鮮に対して数発の所有も認められないとはどういう事だ、と言う物だ。

朝鮮からの難民については、中国国内には多くの朝鮮族が住んでいるものの、多くの難民を引き受ける事は非常な危険を伴う。欧州でも難民の被害が出ているが、朝鮮半島の動乱で中国が巻き添えを食う必要は無い、という事のようだ。

人民解放軍の移動について、東北の安定・敵対政権・鴨緑江への進軍と、五つの条件を挙げるからには、米軍を念頭に置いている事は否定できない。

確かにトランプ・習近平会談は上手く行き、米中関係は順調に見える。実際、トランプ氏と習近平氏は馬があったのかも知れないし、中国側には経済的にも米国と歩調を合わせなければならない理由もある。しかし、米中関係は虚々実々だ。

5月1日、韓国に新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)が配備され、現在、運用可能な状態になっている。南シナ海問題も解決したわけではないし、航空母艦カールビンソンも配備された。事態は何も好転してはいない。では、中国の思惑は那辺にあるか?

・必ず国家の利益を守る

首脳会談終了後の4月13日、※「阿波羅(アポロン)新聞網」が次のような記事を配信した。

『中共の最後の一線を伝える:もし開戦になれば解放軍は鴨緑江を越え安全エリアを定める』

朝鮮半島に戦雲が広く垂れ込めている。以前、ある報道は、中共軍が中朝国境の鴨緑江に15万の大軍及び早期警戒機等を配備した、と伝えた。大陸のメディアは、今日、中共は既に最後の一線を米国及び北韓に通告し、核の汚染が東北地区を脅かす事を決して許さない、つまり、一旦、北韓が崩壊すれば、中共軍は鴨緑江を越えて安全エリアを定め、米韓軍が前進して鴨緑江に至る事を許さない、と報じた。

聞くところによれば、中共は米朝に対して最後の一線を通告し、もし、双方が軍事衝突を起こせば、中共は必ず国家の利益を守る。中共は北韓の核汚染が東北地区を脅かす事、及び、多くの北韓の難民が国境を越える事を許さない。中共の軍隊は、北韓が崩壊する場合、鴨緑江を越えて安全エリアを定め、米韓軍が鴨緑江に到達する事を阻止する。

中共軍が鴨緑江に大軍を配置した事に対して、中共国防部新聞局は、その報道は捏造であると回答した。外交部報道官もまた、情況を把握していないと指摘した。(「阿波羅新聞網」『中国の最後の一線を伝える:もし開戦になれば解放軍は鴨緑江を越え安全エリアを定める(传中共底线:倘开战解放军越鸭绿江划隔离区)』2017-04-13)

 ※「阿波羅新聞網」は米国の華字新聞、「阿波羅(アポロン)」は太陽神アポロン、「網」  はネットの意。特に中共内部・高級幹部の内幕等、中国大陸では取り上げる事の無い  記事に、光を当てる「新聞網」と言われている。文中の「北韓」とは北朝鮮の意。原  文にしたがった。

以上の事から、中共の今後の行動について幾つかの事が予想される。

先ず、中共がこのまま多少の制裁を加えつつも金正恩政権を見守るのであれば、北の核保有について、結局は寛容な姿勢を取ると思われる。しかし、それは米国の希望する解決とは隔たりがある。中共が表面的に求める物は、38度線と鴨緑江の間の政権が親中国である事なので、米国が金正恩氏を排除しようとする事については、柔軟な態度を示すものと思われる。但し、一旦、金政権が崩壊すると、人民解放軍は鴨緑江を越えて安全エリアを定める、と述べている。要するに、北の政権が崩壊した場合には、誰に義理があるわけではない。中共は直ぐさま半島の権益確保に乗り出す、と言う事ではないだろうか。そうして、中国に領土拡大の野心があるのであれば、半島情勢は、やはり波乱含みと言わざるを得ない。

  平成二十九年五月十五日

平和を愛する諸国民は核兵器を持っている。北朝鮮の公正と信義に信頼するには不安が残る。我らの安全と生存を保持するには、どうしたらよいだろう?

漢字の話に続きます。