阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

WFP(国連世界食糧計画)のノーベル平和賞受賞に思う

2020年10月10日 11時12分42秒 | 社会
 
 国連世界食糧計画(WFP)ノーベル平和賞受賞が決まりました。1億人近くに緊急物資の配布を行い、紛争の武器として飢餓が利用されるのを防ぐ力になったのが授賞理由だそうです。私自身もWFPが難民キャンプなどでNGOや各国政府、また他の国際機関とも連携して飢餓と紛争の悪循環を止める活動を地道に行っている様子を見ていましたので、今回の受賞には大きな意義があると思います。

 衆議院議員だった時、WFP議員連盟の事務局長をしていたので感慨深いです。道休誠一郎衆議院議員から事務局長を引き継ぎ、鳩山由紀夫会長が退任された後の会長を誰にお願いするか悩んでいたのですが、会長は政権与党の議員が望ましい事、様々な接点があったこともあり、河野太郎衆議院議員(現行革担当大臣)にお願いしたところ快諾を頂きました。河野会長とは、WFPのプログラム責任者が来るたびに何度か一緒に食事をして、現場の声を聞きました。シリア難民を受け入れるトルコやヨルダンでの食糧支援の実態や、難民に食料を迅速に配布するための認証システムの開発についてヒアリングしたり、日本の支援が、飢餓、貧困、栄養不良の根絶を目指して戦略的に活用されるように意見交換したりしました。食料の視点から人間の安全保障を考える上で貴重な経験でした。(最初の写真はWFPの食糧支援を受けるミャンマー・カチン州の国内避難民キャンプ。2枚目はWFP議連の事務局長を受けるよう要望に来られたWFP東京事務所所長と)

 ノーベル平和賞の意味については様々な受け止め方があると思います。ただ、WFPの知名度が各段にアップし活動を後押しすることは間違いないですね。「パンダのマークのところですか?」と国際NGOであるWWF(世界自然保護基金)と間違えられるなど、知名度アップも議員連盟のテーマでしたから!






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