Ibogaine / React


フランス発 Metal/Hardcore、Ibogaine
2008年の 11曲入り 1stアルバム。
モナコのレーベル、666 Production から Promo CD を頂いたのでご紹介。。

バンド自らサウンドを WEED(雑草) METAL と形容している様に、メタル、スラッシュメタル、ハードコア、カオティックハードコア、プログレッシブ、ジャズ等などの要素が合わさった、これまた一筋縄ではいかないエクストリームなサウンドを叩き出しております。。ミッドテンポをベースに緩急付きながら進む曲展開は、混沌とまではいかないですが、先にも書きました様に一筋縄ではいかない、実にひねりのきいたサウンドです。。ですが、サウンドはテクニカルで難解、という訳ではないので、決して取っつき難いサウンドではないですが、それでもやはり聴き手を選ぶサウンドには違いないですなぁ。。ヴォーカルさんはデスヴォイスというよりは、ハードコアなシャウト、スクリームなスタイルです。。

ストレートに突き進むサウンドよりも、ちとひねくれたサウンドが好き、という方にお勧めなサウンドです。
ちなみに、ドラムの Krof さん は、ブラックメタルバンドの Blessed in Sin にも関わっておられましたそうです。。


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Requiem Laus / The Eternal Plague


ポルトガル発 Melodic Death Metal、Requiem Laus
2008年の 12曲入り 1stアルバム。
モナコのレーベル、666 Production から Promo CD を頂いたのでご紹介。。

以前にも 666 Production からリリースされている BreakdustCubensis の紹介をしているのですが、ここのレーベルのバンドは、といってもまだ 4バンドでリリースは 4作品ですが、なかなか一筋縄ではいかないサウンドを出しておりますな。。
この Requiem Laus のサウンドはメロディックデス/ブラックメタルとも紹介されていて、確かにメロディアスなのですが、かといってちと表現は悪いかもですが、典型的なメロディックデスメタルかといえば、そうでもないんですよねぇ。。疾走ナンバーはあるものの、疾走しまくりな曲展開ではなく、ミッドテンポの楽曲、インストを 3曲組み込んでアルバムは進んでいきます。。ヴォーカルさんはロウでディープめに咆哮するスタイルで、このVoのブルタルさが楽曲のメロディアスさをより浮き上がらせている様にも思います。。
サウンドはモダンと言い切る程はモダンではないのですが、それでもやはり、個人的には 今風 な感じを受けますのですなぁ。。ぜひ MySpace にてチェックしてみてください。。


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Drautran / Throne of the Depths


ドイツ発 Melodic Black Metal、Drautran
2007年の 9曲入り 1stアルバム。

個人的な話、ブラックメタルやハードコアのバンドをチェックする時、楽曲のかっこよさやメロディアス等々は勿論ですが、やはりヴォーカルさんの絶叫、喚き散らし具合が音源をチェックする時に大きく左右いたします。。この Drautran のヴォーカルさんは、ややひっくり返り気味な中音域の絶叫ヴォイスをメインに随所でデスヴォイスが絡むのですが、この絶叫ヴォーカルさんがなかなかに凄まじくて、堪らんのですなぁ。。こういう絶叫ヴォイスを聴くと、感情を刺激されて、なんか気合が入るんですよねぇ。。

1曲目のアコースティックで静かに始まり、だんだんと楽器が重なり盛り上がり、そして絶叫Voが加わり、展開がピークに達したところで、そのままぶっ叩きまくりのドラムにて一気に疾走へと雪崩れ込む、この 1~2曲目の流れは、もう聴く度にチビりそうになるくらいにかっこええのです。。。
楽曲はあくまで疾走をメインに、静のパート、ミドルなパート、また曲によって女性Vo や ヴァイキングなフレーズも組み込まれ、約 5~6分の長さで展開します。。楽曲には Key が取り入れられているのですが、シンフォニックで大々的な感じではなく、楽曲に覆い被さる様な感じで味付けされています。。こういう言い方をするとちと語弊があるかもしれませんが、個人的には、何ともドイツのバンドらしい雰囲気を感じるのですなぁ。。。

MySpace にて、7曲目"Dusk of the Fimbulwinter" が試聴できますので、
ぜひぜひチェックしてみてください。
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Veneficium / De Occulta Philosophia~


カナダ発 Melodic Black Metal、Veneficium
2008年の 9曲入り 1stアルバム、
「De Occulta Philosophia - A Missae Tenebrae」 。

楽曲にはかなりの割合で Key が取り入れられているのですが、それでも楽曲の前面には出過ぎずに、あくまでメロディアスなギターをメインに構成された楽曲のバックで、切なさ、叙情さ、メロディアスさ、そしてドラマティカルさを更に押し上げる、決して目立ち過ぎない、それでいて実に良い仕事をしていますのです。。その Key が取り入れられた楽曲は、疾走がベースとなりつつも静のパートが組み込まれて緩急ついて展開し、各曲で切なく愁いを帯びたメロディーが搭載された、メロディアスでクラシカルですらあるブラックメタルです。。
ヴォーカルは喚き叫ぶブラッキーヴォイスをメインに、デスヴォイスも絡んできます。。個人的な話なのですが、このブラッキーヴォイスが実にかっこええのですなぁ。。この喚き叫び具合がもう堪らなく好きであります。。
1、6曲目の 2曲はインストで、それ以外は 5~8分台の長さの楽曲ですが、始終メロディアスにひた走りますので、ダレることなく聴き惹き込ませてくれます。。個人的には前半の 2~5曲目の流れが特に堪らんです。というか、もう全曲良いです。。

MySpace にて、3曲目"Nenia Solemnis" 、4曲目"Marcia Funebre"
7曲目"Ad Mortem Dare" 、8曲目"Consecratio" が試聴できますので、ぜひぜひチェックしてみてください。
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Mirrorthrone / Gangrene


スイス発 Symphonic Extreme Melodic Metal、Mirrorthrone
2008年の 6曲入り 3rdアルバム。
Vladimir氏によるワンマンバンドです。

個人的に好きなバンドでして、1st2nd アルバムの紹介もしております。
本作はその 1st、2ndアルバムのサウンドの流れを汲むメロディアスでシンフォニックでクラシカル、そしてプログレッシブ且つエクストリームで緩急目まぐるしくドラマティカルに展開する、6~15分と本作でも長めの楽曲が収録されています。。楽曲のベースになっているのは前作までと同様にシンフォニックなブラックメタルなのですが、あえて紹介に Symphonic Extreme Melodic Metal と形容したのは、もはや一つのジャンルにカテゴライズするのは難しいなぁ....と思ったからなのです。。。
シンセサイザーによりプログラミングされたピアノ、Key、弦楽器等による切なくもメランコリーなメロディーにて愁い塗れ、悲愴塗れの楽曲からは、もう明るいという様な要素は一切感じられませんのです。。聴いていると、目の前にはただただ悲愴な世界が広がるのです。。
緩急目まぐるしく展開する楽曲に合わせてデスヴォイス、ブラッキーヴォイス、クリーンに歌い上げとスタイルが変わるヴォーカルワークも、実にエモーショナルで良い仕事振りなのです。。

1st、2nd、そしてこの 3rdアルバムもそうなのですが、Mirrorthrone は先に記しました様にワンマンバンドということもあり、ドラムも打ち込みですので、やはりサウンドはどうしても機械で作り上げた感が強く出ているのも否めない点ではあります。。とはいえ、実に良く作り込まれた楽曲ですので、ぜひ MySpace にてチェックしてみてください。。

ちと余談ですが。。。
Mirrorthrone を聴いていると Moi dix Mois が頭をよぎるのですなぁ。。
Moi dix Mois はこれ以上インダストリアルな方向に行かず、この Mirrorthrone の様なクラシカルでシンフォニックなサウンドに方向が向いて欲しいなぁ.....と勝手に思うとりますのです。。
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The Funeral Pyre / Wounds


US発 Melodic Black/Death Metal、The Funeral Pyre
2008年の 9曲入り 3rdアルバム。

以前 に紹介しました 2ndアルバムの流れを汲むメロディックでファストなブラック/デスメタルサウンドなのですが、前作に増してブラストな疾走パートが強力になり、更にツインギターでのメロディー/フレーズもより印象度が増したと感じます。。そう感じるのは、前作で取り入れられていた Key メンバーさんが抜けられたのが (といっても、それ程前面には取り入れられてはいませんでしたが....) 要因かもしれませんです。。4~6分台の楽曲はスタスタと走るのをベースに、実に US らしからぬ愁いを帯びたメロディアスさを撒き散らしながら、緩急を織り込んだ曲展開で駆け抜けていきます。。今作でもひたすらに喚き叫び倒す邪悪度数の高いヴォーカルさんは、楽曲のブルータルさを増させる、実に良い仕事をされてます。。
メタルやハードコア/メタル等リリースしている Prosthetic Records からのリリース、また、ハードコア系のお店でも取り扱っていたりするので、ハードコアな要素を感じることも無くは無いのですが、まぁ無理に感じ取ることもないですな。。ですが、メタルコア、メタル寄りのニュースクール好きの方もお気に召すサウンドではなかろうかと思います。。
なかなかにかっこいいので、ぜひ MySpace にてチェックしてみてください。
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