Wolves in the Throne Room / Two Hunters


US発 Black Metal、Wolves in the Throne Room
2007年の 4曲入り 2nd音源。

以前 に 1st音源を紹介しております、Wolves in the Throne Room
今作も 4曲入りで、トータル約 46分。。
ディプレッシブでアンビエントな広がりをみせ、ゆったりと流れる 1曲目のインストから叙情的なサウンド世界が奏でられ、早くも聴き惹き込まれますのです。。。約 10分~18分の長さがある楽曲は、激速パート、程好い疾走パート、ミドルパート、そして静のパートにより構成され、いずれのパートも非常にメランコリーでメロディアスに掻き鳴らされるギターにより、叙情的でエモーショナルな冷たいサウンドがアルバム通して貫かれております。。それらを更に際立たせているのが、始終、悲痛に喚き叫び歌うブラッキーヴォイスの存在です。。。ラスト 4曲目は約 18分にも及ぶ楽曲で、緩急目まぐるしく展開するのですが、実に激情度数が高く、且つドラマティカルで、聴いているとぐいぐいと聴き惹き込まれますのです。。アルバムの始まりに自然の音が取り入れられているのですが、このラスト4曲目の最後にも自然の音が取り入れられていて、何ともいえない余韻を耳に残してくれるのです。。。

個人的に堪らなく好きなサウンドですので、良いことしか書けませんです。
MySpace にて、どんな感じのサウンドかぜひチェックしてみてください。。
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Dodsferd / Cursing Your Will to Live


ギリシャ発 Black Metal、Dodsferd
2007年 10月リリースの 10曲入り音源。

前作の 5曲入り音源から更に楽曲のメロディアスさ、メランコリーさ、そして整合感が増し、かなり質の高い疾走メロディックブラックメタルサウンドへと推し進められた本作品。。。6、7、8、9分台の楽曲は、一部を除きほぼ疾走するパートがメインとなり、その中に緩急の展開としてミドルパートが組み込まれております。メランコリーなメロディー/フレーズがギターで掻き鳴らされ、奏でられ、寒々しくも叙情的でエモーショナルで邪悪なサウンドに仕立てられております。。ヴォーカルの叫び具合も強力で、本作でもなかなかに良い仕事っぷりです。。
音が良く、楽曲はタイトでキレがあり、メランコリーでメロディアス。。
実に 「かっこいい」 の一言です。

本作でも 6曲目にヴォーカルと、今回はギターではなく民族楽器の様な音とノイズをバックに、狂い唸り叫ぶ楽曲が収録されております。。もうこれが堪らんのです。。ヴォリュームを上げて聴いていると、もう違う世界に飛ばされそうになりますのです。。。勿論、この手のサウンドに免疫のない方には、どん引きものです。。
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Dodsferd / Fucking Your Creation


ギリシャ発 Black Metal、Dodsferd
2007年 1月リリースの 5曲入り音源。

前作と比べると楽曲のスピード、メロディアスさがかなり上がり、冷たく悲愴感が更に強く推し進められ、今作でも楽曲の長さは 10、12、6、7分台と長めなのですが、ダレさすことなく、ぐいぐいと楽曲に聴き惹き込ませてくれる、イントロ含む全 5曲、約 38分。。
ベタな例えですけど、今作は Nargaroth な雰囲気に少し近くもあり、掻き鳴らされ奏でられるギターのメランコリーなメロディー/フレーズが、なかなかにエモーショナルで耳を惹かれますのです。。先にも書きました様に、楽曲の疾走、激走する割合はかなり上がり、また、今作では前作の様なグダグダ感はなく、楽曲はかなりかっちりとしております。。ヴォーカルも更に邪悪、病み度数が上がり、楽曲のメランコリーさを逆に際立たせる、実に良い仕事をしております。。
前作に収録されていたギターとヴォーカルのみの曲が、今作もラストの 5曲目に収録されております。。初っ端から発狂じみた、というか、もはや完全に病んでイってしまっている様なブラッキーヴォイスで唸り叫び、その後はギターの音だけをバックにひたすらに叫び、アジテイトしまくる、約 7分ちょっとのナンバーでアルバムが終了します。。個人的にこういう楽曲が物凄く好きなのですが、これを聴いている時に他の誰かに聴かれたら、どん引きされること間違いないと思います。。。
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Dodsferd / Desecrating the Spirit of Life


ギリシャ発 Black Metal、Dodsferd
2005年にレコーディングされた4曲と、2004年の4曲入りデモ音源が収録された、
2006年の計 8曲入り音源。
Wrath 氏 によるワンマンバンドです。。

アルバムのジャケットからして悪そうな雰囲気がプンプンと漂っておりますが、その期待を裏切ることのない、Raw で 邪悪臭 が強く出たブラックメタルサウンド。。。6、7、9分と少し長めの楽曲にて、この音源ではあくまでミッドテンポをベースとしながら、ファストパート、静のパートを組み込み、メロディアスさはそこそこに淡々とした楽曲の表情で進んでいきます。。発狂じみた中~高音域のブラッキーヴォイスで唸り叫び歌うヴォーカルが、なかなかに邪悪に塗れていて、聴く者の気分を病ませますのです。。特に 6曲目、8曲目でのギターとヴォーカルのみの曲では、聴いていると精神的にやられます。。。
この音源はデモ音源も収録されているということもあり、音も悪く、かなりグダグダ感が強いのですが、個人的にはそういうところが堪らなかったりします。。次作からはもう少し疾走度数が上がり、また、全てにおいて質が上がり、ですが、この頃の雰囲気も消えることなく、かんなりかっこの良いスタイルへと変わっていくのです。。。

いやしかし、ラスト 8曲目でのメロウに爪弾かれるギターをバックに、訴えかける様な唸りブラッキーヴォイスから、そのまま咳き込んでトイレで vomit する音声でアルバムが終了するのですが、このラストはかなり病んでます。。これを聴いている時に他の誰かに聴かれたら、どん引きされること間違いないです。。。
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Bestial Mockery / Slaying The Life


スウェーデン発 Blackened Thrash Metal、Bestial Mockery
2007年の 12曲入り 4thフルアルバム。

以前 に紹介した 2006年のアルバム音源と変わらずに、本アルバムでもドッコドコとぶっ飛ばしまくるスラッシーサウンド。。。ブラッキーヴォイスとデスヴォイスの中間くらいで叫び歌うヴォーカル、途中テンポダウンするパートはあるものの、オールドスクーリッシュでストレートで荒々しくもブラッキッシュな楽曲は、有無をも言わせぬ勢いで畳み掛けてきます。。

リンクしました MySpace にて、どんな感じかぜひ試聴してみてください。
なかなかにかっこええです。。
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ShadowPlay / ShadowPlay


オーストラリア発 Gothic/Progressive Metal、ShadowPlay
2007年リリースの 10曲入り 1stアルバム。

2年前の 2005年に一度 紹介 しております、この ShadowPlay
確か最後にこのバンドをチェックしたのが去年の末だったと思うのですが、その時はまだ HP の更新が止まっていたと思います。。で、それからしばらくチェックしていなかったのですが、2007年の 4月にこの 1stアルバムがリリースされているのを、正直、最近知りました。。

ゆったりと流れる楽曲の上を、切なく悲愴に塗れたメロディーが始終覆い、ひたすらに耽美で暗い世界を奏でています。。その美しい楽曲を更にエモーショナルに仕立て上げているのが、伸びやかで耳あたりの良いメインの女性ヴォーカルと、楽曲により絡む中音域で歌い上げる男性ヴォーカル、そして、楽曲の随所で美しいメロディーを奏でている Key の存在です。。サウンドは少しエレクトロでデジロックな雰囲気も持ち合わせていますので、ちと好みが分かれるかもしれませんです。。

個人的には、良いの一言だけです。
バンドの MySpace にてどんな感じのサウンドかぜひチェックしてみてください。。
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Worship / Dooom


ドイツ発 Funeral Doom、Worship
2007年の 8曲入り 1stアルバム。

狂おしいまでのスロウテンポ、そして、狂おしいまでのロウグロウルヴォーカル。。その淡々と進む重苦しい楽曲の上でつま弾かれ奏でられる悲愴塗れのメランコリーなギター。。。この激遅重サウンドを聴き始めると、周りの空気が一変いたします。もう一気に陰鬱で重たい空気で覆われます。。
リンクしました MySpace にて、どんな感じのサウンドかぜひチェックしてみてください。。

ヴォーカル/ドラムだった Max氏 が 2001年に自ら命を絶たれる前にレコーディングしていたパートに、ギターの The Doommonger氏 らの手により、ようやく完成した本作品。。Max氏 が自殺される数週間前の映像が こちら に残されております。。彼が既にいないということが、このアルバムを聴く時に更に悲しい気持ちを増させるのです。。。
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Fueled by Fire / Spread the Fire


US発 Thrash Metal、Fueled by Fire
2007年の 11曲入り 1stアルバム。
元々は 2006年に 9曲入りでリリースされていたのですが、
2007年に Metal Blade よりボーナストラックが2曲追加され、
そしてジャケも新しくされて再発されました。。

以前 に紹介しましたブラジルの Thrash Metal、Violator に近い感じのスラッシュメタルサウンドが実に気持ちのいい、Fueled by Fire 。。1曲目のイントロから早くも部屋の中で一人モッシュピットサークル状態でして、続く2曲目は "Thrash Is Back" ともうタイトルからして堪らないのですが、初っ端の甲高いシャウトで思わずチビってしまいますのです。。スタスタと気持ちよく疾走する楽曲はなかなかにメロディアスでして、特にメロディックでかっこいいメロディー/フレーズを随所で奏でているギターさんが実に良い仕事をしており、また、弾きまくりなギターソロパートもかっこええのです。。
聴いていると自然と体が動いてくるくらい、アルバム通してこれぞスラッシュメタルなサウンドが貫かれております。リンクしました MySpace にてぜひチェックしてみてください。。
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Followbane / Dead Fantasia


日本は京都発 Epic Melodic Death Metal、Followbane
2006年の 2ndアルバム。

日本人らしいというと語弊があるかもしれませんが、いかにも日本人らしい叙情的でメランコリー、且つ、ヒロイックなメロディーを楽曲の随所に配置した、激情で疾走メインのメロディックデスメタルサウンド。。Key が楽曲のメロディアス度、ドラマティカル度を更に押上げ、ヴォーカルさんの喚き叫ぶデスヴォイスが楽曲のブルータル度を更に増させております。。各楽曲に耳を惹くメロディーが組み込まれていて、ただただ聴き惹き込まれますのです。。かっこええですなぁ。。

と、去年の 6月にリリースされたこの音源を今頃になって紹介しておりますが、12月には 3rdアルバムがリリース予定ですな。。
まぁ、無理にお勧めすることもないのですが、HIZAKI grace projectVersailles の様なメロディックサウンド好きのヴィジュアル系サイドの方に、ぜひ一度聴いてみてほしいなぁ、と思ったりするサウンドです。。
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Versailles / Lyrical Sympathy


日本発 Melodic Metal/Rock、Versailles
2007年 10月末リリースの 7曲入り 1st音源。

個人的に好きで、ここでも紹介しています HIZAKI grace project藍華柳 、そして LAREINE のヴォーカルさんらで結成された Versailles (ヴェルサイユ) 。。
メロディアスでドラマティカル、そして、美しくも激しいメロディックメタル/ロックサウンドは、楽曲の随所でメロディック好きの琴線をビシビシと突いてくる、切なくもメランコリーでクラシカルなメロディー/フレーズが取り入れられていて、これがもう実に耳を惹きますのです。。特にギターソロパートでのメロディアスさ、クラシカルさは堪らんですな。。ヴォーカル、Kamijo 氏 の歌い方が少し変わり、LAREINE 時での少し鼻に抜ける様な感じではなく、低く抑え気味に歌い上げておられます。個人的にこの歌い方はなかなか気に入ってます。。
イントロに続く2曲目、"The Love from a Dead Orchestra" での美しいピアノの音色が取り入れられ、ドラマティカルに緩急綴られていく曲展開には、ただただ惹き込まれます。。また、切なく疾走する 4曲目"Beast of Desire" 、クラシカルにひた走る 6曲目"The Red Carpet" も実に堪らないです。。。

メロディックメタルな要素が強いので、メタルサイドの方にもぜひお勧めしたいなぁ、とは思うのですが、いわゆるヴィジュアル系な要素も強いので、無理にはお勧めしませんです。。気になられた方はオフィシャルの MySpace にてぜひチェックしてみてください。。
先にリリースされていた "The Revenant Choir" を、この1st音源に再録してほしかったですなぁ。。。
いやーしかし、メタルが好き、ヴィジュアル系も好きな自分にとっては、この Versailles の音源は文句なしに気に入っております。。
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