xKINGx / The Further


US発 Brutal Doomy/Sludgy Beatdown Hardcore、xKINGx
2014年、5曲収録 1st音源。

楽曲のテンポを 5速シフトで例えると、軸となっているのは 2速前後の低速度でズリズリと這い進み、展開で少し 3~4速ぐらいまで加速しますが、またすぐに 2速へとシフトダウンし、そしてトドメには 1速までズリ落としてくるという、もう兎にも角にも、重い、遅い、悪い、と 三重苦揃った、極悪極まりない激遅重デスメタリックビートダウンハードコアです。。ドゥーミーでスラッジーに重心低く這いずり進む楽曲はひたすらにドス黒く、そしてロウ咆哮デスボイスが更に極悪さに拍車をかけるのです。いやしかし、このボーカルの悪さもハンパやなく、思わず悪過ぎてニヤけてくる程です。。楽曲には部分的に何とも不気味で妖しげなシンセの様な音が効果的に流れており、遅重な楽曲のアクセントになっていて良い効果になっているのではないかと思います。

本音源は bandcamp にてフリーダウンロード出来ます。
極悪で激遅重なビートダウンハードコアが好きな方はどストライクであろうサウンドです。
悪いです、もう問答無用に悪いです。
Highly, Highly Recommended!!!

本音源の 3曲目 「3:07」

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Act of Impalement / Hyperborean Altar


US発 Doom/Black Metal、Act of Impalement
2013年、7曲収録 1st EP。

バンド自らはサウンドを War Doom、又は Metal Punk と称し、影響を受けたバンド ではデス/ブラックメタル、ドゥーム/スラッジの暗黒度の高いバンドからハードコア/パンクのバンドの名まで挙げられ、それらのバンドを経て叩き出されるサウンドは、地下臭漂う病みがかったブラッケンドなドゥームメタルです。。本音源のサウンドプロダクションは実にどんよりと邪な雰囲気が漂っており、その音で低速を軸にしながらも速くなるパートも組み込まれた楽曲は、ゴーリーな咆哮ボイスも相成り、聴いていると周りの空気が重苦しく垂れ込めてくるかの様な気になるのです。。
個人的には 2曲目 「Teutoburg Forest」 がキラーチューンです。
この曲を聴くと、影響を受けたバンドにも挙げられている Bolt ThrowerCeltic Frost の音が頭を過ぎるのです。

本EP音源はバンドの facebookbandcamp にてダウンロード出来ます。
War Doom from Hell. Highly Recommended !!

本EP音源の 2曲目 「Teutoburg Forest」


Live 5/7/2013

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Behold! The Living Corpse


US発 Sludge/Doom、Behold! The Living Corpse
2006年、7曲収録 1stアルバム。

アップテンポな展開を挟みつつも楽曲は重心の低いどっしりとした低速サウンドで、ほんのり土臭さを漂わせつつもノイズな音が加えられていたり、ボーカルはディープな咆哮で獣の如くと、なかなかなに悪い音を出しております。。5曲目までは 3~5分台の曲なのですが、6、7曲目の 10分越えの曲が個人的にお気に入りで、特に 6曲目 「Go Spread Your Wings」 はオリジナルではなく Godflesh のカバーなのですが、このカバーがボリュームを上げて聴きたくなるくらいにかっこええのです。バンド自体、少しノイズを取り入れたりしているので、このカバー曲はスラッジーでインダストリーでノイジーさがあり、聴く者をジリジリと洗脳するかの様にひたすらに繰り返されるリズムが耳に刷り込まれていくのです。。。

本アルバム、また、初期のデモ、2006年のライブ音源が試聴&フリーダウンロード出来ます。
ライブ音源は Drone/Doom でノイジーなボーカルレスな曲なのですが、本アルバムの楽曲にこのライブ音源の様な要素が入っていたら、それはそれでええ感じになったんじゃないかなぁ、とも勝手に思っています。。本作以降、バンドの音沙汰はないようです。

「Go Spread Your Wings」 (Godflesh cover)

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BELL WITCH / Longing


US発 Doom、BELL WITCH
2012年、6曲収録 1stアルバム。

バンド自らはサウンドを Doom とだけ称していますが、始終、沈み込む様な物悲しさに覆われた遅重サウンドは、もはや Funeral Doom と紹介しても差し支えないくらいの陰鬱サウンドです。。ひたすらに重心低く、ひたすらに暗く憂鬱な楽曲の上で爪弾かれるフレーズは、気を塞ぎさす程に物悲しく愁いを帯びたメロディアスさで、ゆったりと流れるテンポに身を委ねつつ聴いていますと、このメランコリーなメロディーがじわじわと内に沁みてくるのです。。。咆哮、グロウル、喚きヴォイスに優しくも妖しく、且つ、エモーショナルに歌い上げるパートを入れたボーカルは、楽曲のメランコリーさを更に推し上げ、より絶望感、悲愴感が増す、良い仕事をしています。

Drums&Vocals、Bass&Vocals の 二人組。
CD のクレジットには 2曲目にゲストボーカルが参加している以外は楽器等の記載はなく、ライブでもこの 二人体制で演奏している様ですので、本音源で聴けるギターな音は 6弦ベース?なのかなぁ。。

1曲目から約 20分の曲ですが聴き始めると周りの空気が変わる様で、でも、それでも聴いていて心地良く感じるのは、楽曲のメランコリーさに惹かれるからなのです。。じっくりと聴き浸りたい、実に聴き応えのある音源です。
本音源は bandcamp にて全曲試聴できます。

1stアルバムの 5曲目 「I WAIT」。

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