Monarch / Dead Men Tell No Tales


フランス発 Sludge/Drone Doom、Monarch
2007年の CD 2枚組、計 5曲入りアルバム。

2006年の 2曲入り音源 「Speak of the Sea」、2007年の 2曲入り音源 「Die Tonight」、そして未発表の ver音源を含めた計 5曲、アルバムトータル 1時間 30分以上の、もはや問答無用な 激遅重、激病的 な スラッジ/ドゥームサウンドで、CD パケに貼ってあるレーベルの紹介ステッカーの 「Mega-Crawling Ambient Doom/Drone/Sludge」 という言葉通りの、ひたすらにのろのろ這いずり回る絶望的な暗黒サウンドです。。。

絶叫/発狂 な 女性Vo 有する激遅重暗黒サウンドは、もう完全に別世界へと逝ってしまっております。。。もはや曲の輪郭が分からなくなってしまう程の、1曲 約 20分~近くある激スロウテンポな楽曲は、ひたすらに陰鬱で地中奥深くをもがいているかの様で、明るい要素などとは一切無縁な、病んだ暗闇の世界しか想像出来ない程の気が滅入るサウンドです。。。
未発表ver として収録されている "Dead Men Tell No Tales" の スポークンver は、嵐というか波の音の様なノイズ音をバックに歌詞を呟き囁くという曲展開で、これがまたなんともじわじわと滅入らせる曲でして、ヘッドフォンで聴き入りますと、更に気分がふさぎ込んでしまいますのです。。。

以前に 1st音源を紹介 しております、個人的に好きなバンドです。
Monarch の音源は限定リリースが多いのですが、この 2枚組音源は入手しやすいと思いますので、激遅重サウンド、エクストリームサウンド好きの方はぜひぜひチェックしてみてください。
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Bloody Sword / 東方歌謡メタル


同人系 Melodic Metal、Bloody Sword
2009年 12月末リリースの 7曲入りアルバム。

音源の帯に記されている 「古き良き時代のジャパニーズへヴィメタルが今、甦る。溢れ出る泣きのギターの旋律に涙せよ。」 という言葉どうりの、まさに日本人らしいメロディアスで切なげなフレーズ/メロディーが満載の、アルバムタイトルどうりの 歌謡メタル なサウンドです。。

当ブログでも紹介しております Bang-DollSEX-virgin killer-X 、マニアックですが 最速革命 +SADIST+ の様なサウンドを、勝手に 歌謡曲メタル という様な紹介をしておりましたが、その私がこの音源を入手していないのはいかんでしょ、ということでチェックいたしました。。

X の様な雰囲気が漂い、印象的なギターのフレーズが耳に残る 1曲目の疾走インストナンバーから思わず嬉しいため息が零れました。。。そして、"Please don't leave me" ばりの泣き泣きなギターで始まる、女性Voをフューチャーした 2曲目で、嬉しいため息+涙までもが零れました。。。。泣きの出だしから疾走へと雪崩れ込む曲展開も実に良く、ギターソロパートでは、正直ベタベタながらもメロディアスなフレーズにチビリ、ラストパートでの出だしのフレーズのリフレインには、もう完全に失禁してしまいました。。。いやー、この 2曲目はメロディック好きの琴線をグサグサと突いてきますねぇ。。。3曲目はシンフォデス/ブラックな雰囲気のアレンジで、こちらもメロディックな疾走曲でなかなかに良いです。。

7曲収録の内、ヴォーカル入りは 2、3曲目の 2曲で、それ以外はインスト曲にて構成されています。。このアルバムは東方のメタルアレンジ音源ということで、元々の楽曲自体、メロディアスですので、インスト曲も実にメロディアスで良いんですが、どうせならヴォーカル入りメインのアルバム構成にしてほしかったなぁ、と贅沢にも思うのです。。。
メロディックメタル好きの方は、ぜひぜひ 、HP にて試聴してみてほしいです。
聴き応えのある、良い音源です。
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Wild Dances / Body Moving


ウクライナ発 Brutal/Slam Death Metal、Wild Dances
2010年の 8曲入りEP音源。

このEP音源はフリーダウンロード音源でして、リンクしましたバンドの MySpace のブログの所からダウンロード出来ますので、まずはぜひぜひチェックしてみてください。

Myspace にて、自らのサウンドを 「Odessa (ウクライナの地名) Style Brutal Dance Metal」 と紹介しています様に、スラミング/ビートダウン満載のズリズリなモッシュフルサウンドは、聴いていますともうじっとしていられない程の極悪ダンサボーさで、まさに Brutal Dance Metal サウンドです。。
実際にサウンドを聴く前は、バンド名から想像しますと、牧歌的でフォーキーな要素が入ったブルデスかな、と思っていたのですが、そういう様な要素は感じられなくはないですが、あくまで牧歌的な要素は薄く、スラミングなモッシュフルさでのダンサブルさがサウンドの軸になっております。。。曲展開はズリズリなミッドテンポがベースとなり、そこにスタタタタと走るパートが組み込まれております。。ヴィーヴォィーでゴーリーなヴォーカルさんも、サウンドの極悪さに貢献しておりますな。。

7、8曲目は音源の中で特に Brutal Dance Metal さが強く、且つ、遊び心が入っていて、実に良いです。。ラストの 8曲目"Wild Dances"Ruslana のカバー曲なのですが、正直、マニアックなヴァイキングメタルバンドの (バンド名もそれらしいですよね。。。) カバー曲だと思って調べてみたら、同じくウクライナ出身で ダンス系シンガー、Ruslana嬢 の Wild Dances というオリエンタルなメロディーの曲で、思わずニヤけてしまいました。。。

個人的な思いですが、ここまできたら 「ブルタル スラミング ヴァイキング デスメタル」 なんていうジャンルとして、ラストのカバー曲みたいなのをもっとやってみたら面白いんではないかなぁ、と思いますのです。。
いやしかし、なかなかに面白いバンドです。
ぜひぜひ MySpace にてチェックしてみてください。
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HELLSHOCK / They Wait for You Still


US は ポートランド発 Metal Crust、HELLSHOCK
2009年の 3rdアルバム。

前作との間にシングルやスプリット等のリリースはありましたが、アルバムとしては実に 4年ぶりとなる本作。。個人的に好きなバンドでして、1st、2nd も紹介しております。

この 4年ぶりとなる本作のサウンドは、前 2作品からの流れプラス、更にデスメタル/スラッシュメタル度が一気に推し進められ、ロウ で へヴィー な デスメタリック クラスト へとサウンドスタイルが少しシフトチェンジしました。。。走るパートでは一部前作までの様なドカドカとしたハードコアな荒々しさも残ってはいるのですが、今作はよりオールドスクールでストレートなデスメタル/スラッシュメタル色が強く出ていて、思わず自然と頭が揺れる程のギターのメタルリフ、そして前作まで以上にロウに咆哮される悪いヴォーカル、と、もう聴いていてニヤけるくらいに、よりロウでへヴィーで悪い方へとベクトルが向いたサウンドです。。。しかし、その悪さ臭漂うサウンドながらも、メロディアスで叙情的なギターのメロディー/フレーズが組み込まれているところは、今までと変わらない、実に HELLSHOCK らしいところなのです。。

かっこいいです、実にかっこいいです。
メタルサイドの方もぜひぜひチェックしてみてほしい音源です。
Highly Recommend !!!!!
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