Hurtlocker / Embrace The Fall

US発 Thrash Metal、Hurtlocker 。
2007年の 10曲入り 2ndアルバム。

バンドの HP、MySpace　等ではハードコアという言葉は出てこないのですが、サウンドはスラッシュメタルな疾走感とハードコアなグルーヴがミックスされた実に気持ちの良いブルータルサウンドで、聴いていると自然と頭が揺れ、且つ、リズムを取っておりますです。。ですが、スラッシュメタルとはいえ、ハードコアなグルーヴパートが今作では前作以上に多い様に感じますので、メタルを中心に聴かれている方にはその部分が少し違和感を感じられるとこかもしれませんなぁ。。。ヴォーカルさんは始終喚き歌うスタイルですが、グルーヴィーな曲展開のパートでは若干ラッピン調にもなってます。。。

以前　に紹介しました 1stアルバムのサウンドの流れを汲む この 2ndアルバムは、思わず暴れ走り回りたくなるくらいに実に気持ちよく、且つ、ノリがよく、かっこがええのです。。ぜひ MySpace　にてチェックしてみてください。。

Cretin / Freakery

US発 Grindcore/Death Metal、Cretin 。
2006年の 16曲入り 1stアルバム。
2003年まで Exhumed のドラムだった方と、1994年～1995年頃に Exhumed　に関わっていた 2人のメンバーさんの、計3人で構成されてます。

もはや有無をも言わせぬ勢いで畳み掛けてくる グライディング デスサウンドは、問答無用で阿鼻地獄で、まるで聴く者を袋叩きにするが如くのブルタルさを撒き散らしております。。1分後半～2分台の楽曲の長さで、最後まで飛ばし駆け抜ける約 30分。。ヴォリュームを上げて聴いていると、日々の嫌な出来事も吹き飛ばしてくれる程に、気持ちをスカッとしてくれるのですなぁ。。。いやー、聴いていて実に気持ちがええです。。
ぜひぜひ　MySpace　にてチェックしてみてください。

SEX-virgin killer- / SEX or DIE

日本発 Melodic Metal、SEX-virgin killer- 。
2008年 3月リリースの 5曲入り 1stミニアルバム。
クラスト/ハードコアバンド、Disdomestic Violence の元メンバーだった方らが始められたバンドらしく、ということもあり、ハードコア系のバンドとも多くライブをされてます。

HP にて初めて SEX-virgin killer-　のメンバーさんの写真を見た時、衝撃と嬉しさのあまり思わず体が仰け反ってしばらく元に戻りませんでした。。そして次にサウンドを試聴した時、もう感動のあまり仰け反りと共に失禁してしまいました。。。まさか、この時代に 80年代後半～90年代前半の頃のヴィジュアル系バンドの過激なヘアメイク、そして、個人的に勝手に命名したサウンド、ヴィジュアル系歌謡曲メタル なサウンドが聴けるとは思いませんでした。。。この手の、いわゆる初期 X 直系のサウンドは個人的に大好きでして、中でも　最速革命 +SADIST+　の 「Requiem」 アルバムが個人的に最右翼バンドでした。最速革命 +SADIST+　のサウンドは Key も取り入れられ、キャッチーで少しドラマティックさもありましたが、SEX-virgin killer-　のサウンドは あくまでツインギターを軸に切なくもメロディアスで、且つ、メンバーさんのヴィジュアル含め、より硬派な印象がありますな。

1曲目から実に日本人らしい歌謡曲なメロディアスさの疾走ナンバーで、サビの歌メロ、そしてギターソロパートが堪らないです。。2曲目はヘッドバンギングが止まらないスラッシーな楽曲。。3曲目の程好いミッドテンポにてキャッチーで切なげなメロディー、そして楽曲のラストはギターの切ない泣きメロでフェイドアウトと、もう涙が出そうです。。。4曲目のアルバムタイトル曲も実にかっこのいい疾走ナンバーで、特にギターソロパートでのメロディアスさ、かっこ良さに自然と拳が突き上がります。。ラスト 5曲目はメロウさの際立った、これぞ歌謡曲メタルなナンバー。。。日本語詞にて高めの声で歌い上げられるヴォーカルさんは、実に味があって個人的にはかなり好きですなぁ。。楽曲は少し長めなのですが、メロディアスに奏でられ展開していくので、個人的にはそう気にはなりませんです。

表、裏ジャケ、歌詞カードに載っているメンバーさんの過激なヴィジュアル写真、そしてこの日本人らしいメロディアスなサウンドは、いくつになっても血が騒ぎます。
かっこいい、もうその一言です。。
これぞ ジャパニーズ ヴィジュアル系 歌謡曲メタル （勝手に命名） !!

Reality Crisis / Discharge Your Frustration

日本は名古屋発 Crust Hardcore、Reality Crisis 。
2007年の 8曲入り 2ndアルバム。

以前　に 1st音源を紹介しております、個人的に好きなバンドです。。
ズカドカとひた走る楽曲の上を程好くもかっこのいいギターがメロディアスに奏でられ、その上をアジる様に叫び歌われるヴォーカルさんが楽曲をより力強くし、また更に、楽曲の随所に組み込まれているコーラスが非常に強力でして、家で聴いていても思わず自然と拳を振り上げてしまうくらいです。。約 2分台の楽曲の長さで、有無をも言わせず畳み掛ける様に突き進んでいく、全 8曲、約 20分。。いやー、実にかっこええです。。MySpace　にてぜひぜひチェックしてみてください。。

Ictus / Okban - split

共にスペイン発、
Metal Crust/Hardcore、Ictus
激情 Hardcore、Okban
2006年の 4曲入りスプリット 10'LP。

■Ictus / 1曲収録
今作も 1曲とはいえ、約 12分の長さがあります。
物悲しく静かにゆったりとしたテンポで始まり、2:30 辺りから悲痛な絶叫、ブラッキーヴォイスが響き渡り、2:47 から一気にブラスト交じりで疾走へと雪崩れ込む曲展開は、もうチビるどころのかっこよさではありませぬ。。。前作までの音源以上にメロディックブラックメタル度数が上がり、というか、サウンドはもうメロディックブラックメタルと紹介しても差し支えないと思います。。疾走する楽曲の上を切なくもメロウに奏でられるギターが、もう耳を惹きつけまくりなのです。。ひたすらにブラッキーな絶叫ヴォイスで喚き散らすヴォーカルさんが、もう堪らんかっこええのです。。。MySpace　にてこの音源の収録曲 "Los restos de la esfera"　が 2つに分けてアップされてますので、メロディックブラックメタル好きの方にもぜひ一度チェックしてみてほしいなぁ....と勝手に願うとります。。

■Okban / 3曲収録
リンクしました MySpace では Emo/Metal/Screamo　と記されているのですが、確かにそれらの要素が合わさった激情ハードコアサウンドでして、更に混沌、カオティックとまではいかないですが、静なパートも取り入れられ、緩急付きながらも切なく激しく突き進む曲展開は、なかなかにエモーショナルで胸を刺激してきます。。。特に、疾走パートでのエモーショナルさは耳を惹きますのです。。また、裂けんばかりに絶叫し、喚き叫び歌うヴォーカルさんが楽曲の激情度数を上げる、実に良い仕事ぶりなのです。。この Okban もなかなかにかっこよろしいです。。

Ictus / This Thing Called Dying - Split

スペイン発 Emotional Metal Crust/Hardcore、Ictus 。
ノルウェー発 Dark Metal Crust/Hardcore、This Thing Called Dying 。
2006年の 7曲入りスプリット音源。

■Ictus / 1曲収録
収録曲が 1曲とはいえ、楽曲の長さは約 16分あります。
楽曲通してスタスタと走る曲展開がベースとなりつつも、ミドルなパートが組み込まれ、緩急ついて激しく突き進み、それでいて楽曲通して始終 叙情的でメランコリーに奏でられるギターにより、ひたすらに胸に訴えてくる程の激情でエモーショナル、且つ、ドラマティカルなサウンドなのです。。また、始終ブラッキッシュに喚き叫び散らし歌い、時折ロウヴォイスも取り入れられたヴォーカルさんがこれまた実に強烈で、楽曲の悲痛さを更に増させる、素晴らしい仕事ぶりです。。いやしかし、兎にも角にも楽曲が堪らんかっこええです。約 16分という楽曲の長さですが、曲展開、メロディー共に ひたすらに聴き惹き込ませてくれるので、全くと言っていい程長さを感じませんです。。YouTube にこのスプリットの音源、"Sed de venganza"　のライブ動画　がアップされてますので、ぜひぜひチェックしてみてください。ちなみに、ベースは女性です。。。

■This Thing Called Dying / 6曲収録
分厚くメタリックでブルタルに、且つ、ファストで畳み掛ける様に突き進む楽曲は、ギターの陰鬱なメロウでメロディアスで印象的なフレーズが所々で取り入れられ、激しくも切なさを帯びたメタルクラストサウンド。。楽曲は約 2分台 （ラストは 5分台） の長さで、若干の緩急は付いておりますが、基本はズカズカと走りまくります。。このバンドのヴォーカルさんもなかなかに凄まじくブルタルで、楽曲の勢いに負けることなく、凄まじい喚き叫び具合です。。。楽曲はひたすらに暗く重い空気を蔓延させながらも、それらを切り裂く様に突っ走ります。。このバンドも実にかっこええです。。

Ictus / Hambrientos de un sol distinto

スペイン発 Emotional Metal Crust/Hardcore、Ictus 。
2005年の 6曲入り音源。

Ictus のサウンドは Tragedy がよく引き合いに出されるのですが、その　Tragedy ライクなサウンドに、静、動と緩急の付いた激情ハードコアな要素、更にメタルな要素も加わり、エモーショナルでメロディアスで、且つ、ドラマティカルな面も兼ね備えたハードコア/クラストサウンド。。スタスタと走る展開をベースにした楽曲は、ふと抜ける様に静のパートが組み込まれていたり、また、若干ですがニュースクールハードコアな要素も個人的には感じられます。。アルバム通してギターが奏で、掻き鳴らすサウンドは、実に叙情的でメロディアスでして、非常に耳を惹きますのです。。。やや上擦り気味で始終叫び歌うヴォーカルさんも、楽曲の激情さを更に増させる良い仕事をされてます。。

この音源の楽曲はアップされていませんが、激情ハードコア、クラスト、また、メロディックブラックメタル好きの方もお気に召すかもしれませんので、MySpace　にてぜひぜひチェックしてみてください。。

Atrocious Madness / Total Control

USはポートランド発 Noisy Crust Hardcore、Atrocious Madness 。
2002年の 13曲入り 1stLP。
バンドは既に解散済みで、
メンバーさんは現在 Lebenden Toten にて活動されてます。

ジャキジャキでノイズ塗れに掻き鳴らされるギター、荒々しくドコドコとぶっ叩きまくりのドラム、そして、喚きアジり叫ばれるヴォーカル。。これらが約 1分台の楽曲にて、もはや有無をも言わせぬ勢いでひたすらに畳み掛けてくる、問答無用で阿鼻地獄な凄まじいまでのノイジークラストハードコアサウンド。。。いやしかし、このサウンドは実に強烈です。ヴォリュームを上げて聴いていると、このノイジーなサウンドに身も心も、というのは大袈裟ですが、もう耳が完全に麻痺してしまいます。。。また、家で聴いていても思わず暴れ散らしたくなる衝動に駆られますのです。。いやー、かっこええです。聴いていて実にスカっとします。。グラインドコア好きの方、また、初期 Ildjarn の様なブラックメタルサウンドがお好きな方にもぜひチェックしてみて欲しいなぁ...と思う音源です。。

YouTube にて、来日した時の ライブ動画　がアップされていますので、
ぜひチェックしてみてください。。

Acrostix / (A Chain of) Hatred

日本は三重発 Crust/Hardcore、Acrostix 。
2006年の 6曲入り 12'ep 音源。

前作、Contrast Attitude　とのスプリット音源での、いわゆる Amebix ライクなダークメタルクラストサウンドとは少し変わり、より日本人らしい、というと語弊があるかもしれませんが、いわゆるジャパニーズハードコアな要素が強く前面に出たサウンドになったと感じます。。前音源時では英語詞がメインでしたが、本作では日本語詞も取り入れられ、力強くかっこいいメロディーと共に、日本語詞もビシビシと琴線を突いてくるのですなぁ。。

この音源でのサウンドは、以前 に紹介しました大阪の backbone　に少し雰囲気が近いかなぁ、と思いますのです。。いやしかし、収録されている 6曲共に、実にかっこがええです。。

Contrast Attitude / Acrostix - split

両バンド共に日本は三重発、
Contrast Attitude　と　Acrostix　の スプリット12'LP 音源。

■Contrast Attitude / 4曲収録
ノイジーなギターに続いて絡んでくるドラムと共に疾走へと雪崩れ込む 1曲目の曲展開からもう失禁もので、思わず暴れ叫びたくなる衝動に駆られるくらいなのです。。また、叫び歌うヴォーカルさんの声は、実に力強く、胸にびしびしと訴えかけてきます。。いやしかし、このドカドカと突き走る荒々しくもノイジーな D-Beat Thrash/Hardcore サウンドは、もう堪らんかっこええです。。MySpace　にて 1曲目と2曲目が試聴できますので、ぜひチェックしてみてください。。

■Acrostix / 3曲収録
ジャキジャキなギターでメタリックでミドルに突き進む楽曲は、ほのかに Key/シンセ が絡むダークでメタリックなハードコア/クラストサウンド。。次作の単独音源ではサウンドのスタイルがこのスプリット音源とは少し変わっているのですが、個人的にはこのスプリット音源で奏でられているダークメタルクラストサウンドはかんなり好きです。。中でも約 8分近くある 3曲目 "Eternal Winter"　でのじわじわと盛り上がっていく曲展開が実にかっこええんですなぁ。。

両バンド共に実にかっこのいい、好スプリット音源です。。