Flagitious Idiosyncrasy in the Dilapidation / WALLOW


日本発 Grindcore、Flagitious Idiosyncrasy in the Dilapidation
2013年、16曲収録 2ndアルバム。

1stアルバム から約 5年ぶりの本 2ndアルバムですが、サウンドは変わることなく、ブルタルで程好いデスメタリックさのあるグラインドコア、全 16曲、約 23分。。本 2ndのリリースレーベルが SIX WEEKS RECORDS だからという訳ではないと思いますが、1stアルバムよりハードコアでプリミティブな生々しい音をしていますので、正直、最初聴いた時は少し軽い印象を持ちました。。本 2ndの楽曲をライブで聴いたら別に何ら違和感はないと思うのですが、1stアルバムとのサウンドプロダクションだけで比べると、少し物足りなさを感じるのも否めないのです。。とは言うものの、楽曲は短いながらも激速だったりノリがよかったり首が振れたりと、それぞれに個性をもった展開で、聴き始めるとダレることなく一気に駆け抜ける、佳曲揃いの音源です!

私が持っているのはCDですが、リリースレーベルによると CD/LP 共に 500枚リリースの様です。歌詞カードと裏ジャケの曲番のクレジットが間違っていて、17曲とクレジットされていますが 16曲収録です。

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While Heaven Wept / Fear of Infinity


US発 Epic Power/Doom Metal、While Heaven Wept
2011年、7曲収録 4thアルバム。

以前に 2nd (2003)3rd (2009) アルバムを紹介し、お気に入りのバンドと言いながらも以降の音源をチェック出来ていなかったのですが、今更ながら、と言いますか新品が安く売っていたので入手。。活動歴の長いバンドですがサウンドは変わることなく、本 4thアルバムでも安定の While Heaven Wept節は健在で、大きく包み込む様な優しくも暖かみのあるメロディーが満載で、何とも穏やかさに溢れたサウンドは耳から体に沁み渡るのです。。ドゥームメタルはバンドの根底にあるのだと思いますが、もうメロディック/エピックメタルと紹介しても差し支えないと思うメロディアスなサウンドで、また、バンド自身は Progressive とも表記していますが、難解さや変拍子が多様されているわけではなく、あくまでプログレッシブ本来の意味合いだと個人的に解釈しています。

10分越えの曲はラストの一曲のみで、他はコンパクトな曲で構成された本作は全 7曲、約 37分。正直物足りなさを感じるのも否めないのですが、楽曲は文句なしに素晴らしいです。。ほぼ曲間なしに進んでいくので、本作を 1曲の組曲として勝手に解釈して聴き、堪能しております。。全ての曲から感じる訳ではないですが、6曲目 「Saturn and Sacrifice」 などを聴いていると、このバンドの根底には Candlemass からの影響があるんだろうなぁ、とニヤニヤしながら聴いています。

重厚でどこまでも広がっていくかの様なメロディアスなサウンドは、ゆったりと身を委ねて聴き浸りたくなる、実に佳曲揃いの音源です。
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Keeper / Old Witch - split


US発 Sludge/Doom、Keeper
カナダ発 Black/Doom、Old Witch
2015年、スプリット音源。

Keeper / 2曲収録
14分、15分の長さの本収録曲は、勿論、今までのサウンドスタイルはそのままですが、ポストスラッジ/ブラックな雰囲気を更にまとい、病み/闇がかったディープなサウンドは、ディプレッシブブラックメタルやフューネラルドゥーム好きにもアピールするのではないかと思うほどの、実に重遅苦しくネガティブなサウンドです。。本収録曲でもボーカルの喚き声が邪悪がかっていて、実に病的で良い仕事しています。。ただただ遅く、重く、暗く、病んだサウンドです。。。

Old Witch / 4曲収録
沈み込む様な物悲しさと重苦しさを引きずりながら陰鬱な空気が垂れ込めるサウンドですが、それでもわずかながら灯りの様なものを感じるのは、シンセによるメロウでメロディアスなメロディーが楽曲をやんわりながらも全面的に覆っているからだと思うのです。。4曲収録の中にはドゥームとはいえ速めの曲もあるのですが、それでも 4曲とはいえ Old Witch の独特の世界が放たれていて、何とも聴き惹き込まれるのです。

本スプリット音源は Keeper の bandcamp にてチェック出来ます。
Highly Recommendedoom split !
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Keeper / The Space Between Your Teeth


US発 Sludge/Doom、Keeper
2015年、17分、15分台の 2曲収録EP。

今までの楽曲の中にもメロディアスな要素が入った曲はありましたが、17分台の 「The King」 では、少しポストスラッジなメロウでメロディアスな展開をみせつつも、問答無用な極悪スラッジーさは変わらずで、また、喚き叫び続けるボーカルも変わらず凄まじく病んでおり、収録されている 2曲共に阿鼻地獄な拷門重低速サウンドです。。2曲共に長めの楽曲で大きな緩急の展開はないですが、じわじわ、じっくりとディプレッシブに展開していく様は、実に聴き惹き込まれるのです。

本EPは bandcamp にてチェック出来ます。

Keeper - The King

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Keeper / Sea Bastard - split


US発 Keeper、UK発 Sea Bastard
2015年、両バンド 1曲づつ収録、Sludge/Doomスプリット音源。

Keeper
前作 から変わることなく、ひたすらに重心低く低速でジリジリと這いずり進む楽曲、終始イビリッシュでブラッキッシュで邪悪さを撒き散らすボーカル、ドラムもそこそこに手数があるので淡々とした展開にはならず極太なグルーヴとなり頭が上下に揺れ、、本作は約 14分の長さですが曲の輪郭は掴めるので難解さはなく、ただただ身を委ねて聴き浸りたい極悪重低速サウンド!

Sea Bastard
以前に 紹介 した音源の流れを汲んでいるのですが、本作でも有無をも言わせぬ程の極悪スラッジーサウンドで、聴いているとあまりの悪さにニヤけてくる程です。。20分台の楽曲は、ひたすら繰り返され重低速で引きずり倒される展開でほぼ占められ、後半で若干のテンポアップする展開なのですが、この時の極太くうねるリズムがまた堪らなく悪く、そして更に咆哮ボーカルがまた極悪でエゲつなく、もうトータルで容赦ないサウンドです。。スラッジといえど色々とサウンドスタイルがありますが、私はこの Sea Bastard のサウンドが堪らなく好みです。

本スプリット音源は、Keeper の bandcamp、または Sea Bastard の bandcamp にてチェック出来ます。Highly Recommendedoom split !
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