子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2016年J2リーグ第29節 札幌 VS 山形【3:1】

2016年08月14日 16時25分36秒 | サッカーあれこれ
首位を走るチームのホームゲーム。相手は直近7試合で勝ち星なしの16位。後半途中で3対0。どこから見ても楽勝の試合だったが,内容はまったく違っていた。

先取点こそ,スペースを見付けて放り込んだ上里のアイデアと呼吸を合わせた内村の飛び出しによって得たPKだったが,2点目はオウンゴール。3点目も内村のスピードが生んだものとは言え,都倉のすぐれた身体能力があったればこそのヘッドによるもので,パスワークや運動量で相手を崩した得点はひとつもなかった。
そればかりか,守りの要であるCBの増川を欠いた上,上里と宮沢という守備的能力の指標ではおそらくJ2の平均レヴェルをかなり下回るであろうボランチコンビが統率するディフェンスは,3点目の直後の失点で明らかなように,極めて不安定なものだった。
更に球際の激しさでも山形に圧倒され,セカンドボールもことごとく山形の中盤に拾われた結果,最終的なスタッツでは山形にシュート数で後れを取ることとなった。

それでも終わってみれば勝ち点3を獲得して,夜に直接対決を控える松本とセレッソに圧力をかけることが出来たのは,首位を守り続けてきたチームの空気のおかげなのかもしれない。
深井が入って少し落ち着けたボランチの人選,決定的なチャンスでスルーを選択して場内のため息を誘った荒野の消極性の解消,更には(もう今更無理だが)選手層の圧倒的な薄さのカバー等々,この試合だけを見ても露呈している課題は山積だが,残り試合はちょうど1/3となる13試合。
文字通り総力を挙げて勝ち点を積み上げ,リオの流行語になった「○○さんを手ぶらで帰す訳にはいかない」という心意気で,走りきって欲しい。


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