「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズで,おたくアクション監督としての地位を確固たるものとしたジェームズ・ガンが,DC作品のディレクターとして帰ってきた。
過去の発言が問題視され,一時はMARVELからも追放されていたガンだが,最終的にカムバックを果たした一連の動きを見ると,東京2020開会式関連でボイコットされた関係者との違いは,発言の内容や質の差異は当然あったにせよ,一方が政治的な思惑 . . . 本文を読む
2016年にデイミアン・チャゼルの「ラ・ラ・ランド」が大成功を納めたことによって,新しい音楽を前面に打ち出したミュージカル作品が次々に現れるかと思ったのだが,現実はそうはならなかった。やはり粒の揃った楽曲をたくさん用意し,大画面に映える一定規模以上の群衆によるダンスを提供することは,特にこのCOVID-19禍にあっては,かなりハードルの高い企画なのだろう。けれども昨年はネットフリックスが大御所俳優 . . . 本文を読む
菅首相が官房長官だった当時,東京新聞の望月衣塑子記者と繰り広げたやり取りは,テレビで断片的に伝わってはいたものの,広報官のあしらいも含めて全面的に観ることが出来たのは,昨年公開された「i-新聞記者ドキュメント-」によってだった。聞かれたことに答えず,自分の主張を繰り返すだけの強面の官房長官をサポートすべく,質問の途中で「早く質問して下さい」と急かす広報官の声が,エンターテインメントの悪役として実に . . . 本文を読む
現代に生きる人間は,80代に突入しても最新のテクノロジーに付いていかなくてはならない。iPhoneの機能を使って音声メッセージを録音し,雇い主である探偵事務所のボスに送る。メガネやボールペンに仕込んだカメラで虐待の様子を撮影する。けれども本作の主人公であるセルヒオは,そんな負荷がかかることをものともせず,と言うかむしろ新たなミッションを喜んで受け容れながら,ほぼ女性ばかりの「楽園」と呼んで良いのか . . . 本文を読む