子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2017年J1リーグ第24節 札幌 VS 仙台【1:0】

2017年08月26日 23時54分28秒 | サッカーあれこれ
J1に上がって喜んでいたら,早もう第24節。ということは,残り試合はあともう10試合となり,これからは一試合,一試合,降格圏に「落ちた」「落ちない」で大騒ぎするフェーズに入ってきてしまったということだ。
下位グループにいるチームのサポーターにとっては,ここからが踏ん張りどころであると同時に,優勝争いをしているチームよりも勝ち点1点の重みが切迫感を増す,文字通りの「生死を賭けた」戦いを味わえる季節の到来と言える。
そんな大事な時期の幕開けとも言える仙台との試合,札幌はおそらく今季の試合でもベストと評価して良い試合運びで,見事に勝ち点3をもぎ取った。

決勝点となったヘイスのヘッドも,ヘイスに合わせた兵藤のクロスも素晴らしかったが,今日の札幌は一歩前へ出てボールを奪うんだという積極的な守備の姿勢,攻撃時にかける人数,前線を追い越す2列目・3列目の飛び出し,そして先行してもベタ下がりにならない,といういずれも今季の札幌に欠けていた要素が,すべて高い水準でクリアされていたことが勝利の要因だと感じる。
そのトリガーとなったのは,やはりチャナティップのアグレッシブなプレーだろう。前半,惜しくもポストに嫌われたが都倉の見事なヘッドにつながった右サイドの突破が,後半の得点直後に出た左サイドの石川の飛び出しや,まさかの福森の長距離ドリブルなど,ワクワクするような瞬間を引き出したことは間違いない。

守備では河合が,ボランチの全盛期時代を彷彿とさせるような読みと動きを見せたことが,両ウィングがDFラインに吸収されて常に5バック状態となることを防いだように見えた。特に古巣との対戦ということで格別の思いで奮闘したであろう石川は,終盤やや足が攣ったようにも見えたが,放出した仙台フロント陣が臍を噛むような飛び出しは,中盤のあるべき姿から敷衍して新しい3バックのあり方をも提示しているように見えた。

「都倉何とかしてくれ攻撃」一辺倒からの脱出はまだ道半ばだが,今日の試合は残留の確かな可能性を示して,サポーターに期待を抱かせるに充分の内容だった。WC予選中断期間に中盤の走力の更なる向上を!


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