映画の冒頭で主人公の大(テナーサックス)が東京で初めて立ち寄った店で「ソニー・ロリンズ,じゃなくてスティット」がかかるところが,この熱い作品の土台を象徴している。ロバート・グラスパーに代表される「現代の」メイン・ストリームではなく,「ジャズ喫茶」というどこか懐かしい日本語から立ち上ってくる空気をまとったジャズを指向する10代の若者の姿を描いた映画「BLUE GIANT」は,アニメーションで音を表現 . . . 本文を読む
NETFLIXのドラマ「ザ・クラウン」の第5シーズンで扱われるチャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚のエピソードに絡んで,ヒュー・ハドソンの「炎のランナー」が出てくる。後にダイアナ元妃と共に交通事故で亡くなるドディ・アルファイドが同作を制作し,後にアカデミー賞を獲得することによって,ハロッズのオーナーだった父親に自分の仕事を認めさせる,というプロットだった。サム・メンデスの新作「エンパイア・オブ・ライ . . . 本文を読む