ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

第37回釧路湿原マラソン(30km)

2009年07月26日 | 完走記

 今年の7月は週末になると決まって雨…。朝4時45分起床。カーテンを開ける。曇り。雨ではない。朝食を摂り、犬の散歩を済ませて、昨夜の準備を確認し、5時40分過ぎに出発した。雲間に青空が少しのぞいて見えた。果たして釧路はどうか…。

 8時過ぎ、現地到着。今年も一番遠い駐車場に誘導されたが、多分丁度良い運動になるだろう。釧路は曇り空の下であったが、雨の予感はしなかった。なんとかもちそう。

 受付で大事なゼッケンを受け取り、クルマに戻って着替えた。1時間前にエネルギージェル、45分前にバナナ1本を食べた。競技場に向かう途中の30分前にベスパを摂取。味?ちょっと酸味のあるさらさらの液体だ。とても旨いと言えるようなものではない!これ、ローヤルゼリーが含まれてるの?いや、余計なことは考えまい。これは今に体内の脂肪代謝をびんびんに活性化してくれる筈なのだから。

 競技場を見回すとスタンドに楽走の旗が見えたので行ってみたが、ほとんどアップに出払っていた。残っていたおやぢさんと久しぶりの再会。開陽台マラソンの話などあれこれ。雨は降らなさそうだが、湿度が問題と指摘される。ごもっとも!丁度そこにかなださんが現れ、ご挨拶。

 スタートラインの後方部に移動。今日はアップはしない。距離が長いので無駄なエネルギーは消費はしないことにした。その代わりガーミンが地点を探索している間に、軽く屈伸を繰り返した。

 列に加わるとすぐ前にかくてさんが並んでいた。男同士のツーショット。「あとで送りますね」と言ったもののメルアドどうだったっけ…。っと、まだ確認できていない。

 感動的なことだが、なんと定刻スタート!初めは流れに逆らわずゆっくりとついて行く作戦。先は長いので、とにかく自重。5kmでラップを取り損ね、給水の後で気がついてガーミンを押した。タイミングがちょっとずれたが体制に差はないだろう。キロ6分ペースで通過。<5km:30分17秒>

 街中から新釧路川の河川敷に出る。川上に向かっている筈だから少しは登りなんだと思うが、ほとんど気づかない。約8kmの地点でichanさんとnaojiさんに追いつき、先に出た。湿原道路の長い道を、大体キロ5分50秒ペースで進む。帰途の20km地点でスイカを用意しているのが見えた。たしろさん情報のとおりだ。立ち止まって食べるのだろうかと、少し気になった。<10km:57分15秒(26分57秒)>

 12kmを過ぎるあたりから、折り返しランナーがたくさんやってきた。まずはおやぢさん、とっても元気だ。両手を挙げて元気づけられた。その後まもなくトモさんに追いつきご挨拶。続いてカッチさんが通過、声をかけたが必死に前を向いて走り去った。そう言えば最近ご無沙汰しているな~。そしてかくてさんがきた。アイコンタクトの後小さく声を発して過ぎて行った。練習不足の筈なのにさすが実力者だ。そのうちに折り返し地点の15km地点に到着。この区間は頑張ってキロ5分40秒ペースとなった。<15km:1時間23分51秒(26分35秒)>

 半分が終わった。次はいよいよスイカだスイカ。単調な湿原道路を進みながら、スイカをどうやって食べるかを考える。あるいはその後のエネルギー補給のタイミングを考える。食べ物のことを考えているせいか、走りにばらつきが生じる。やはりラン中の雑念は禁物だ。ラン中は走りに全神経を傾注し余念なく走らなければならない!すっかり忘れていたが、これが私のモットーだった。危ね~というか、気づくのが遅かった。キロ5分35秒ペースでちょっと速い。<20km:1時間52分05秒(28分13秒)>

 スイカの食べ方なんて考えるまでもなかった。どうしてって、さくさくさくっと食べるのに丁度良い大きさに切ってあったのだから。家で食べるほどに大きなサイズではなかったのだ。だよな~。でもボランティアの方の一言が良かった、「大きいのあげるね!」。いや~元気が出ました。そしてバナナも半分。その後の足取りの軽いこと。だがスイカ効果もそんなに長く続くはずがない。橋を渡って河川敷を下る途中で、用意してきたザバスを1本摂取。う~ん、これはカーボショッツやパワージェルほど甘ったるさがない、性状もいくらかサラ気味で飲みやすい。気持ち悪くはならなかった!そこでまたがんばりが戻った。その後しばしの間は、今までこんな経験がないと言うほど、どんどん抜けた。この辺はなんとかキロ5分40秒ペース。<25km:2時間17分32秒(25分27秒)>

 25km地点、なんと私の予想に反してここでもスイカとバナナが提供された。後でチェックしたらちゃんと給食の文字が入っていた!ここでもう一発、と踏ん張ろうと思ったが、市街地に入ってからは、このペースを維持するのがだんだんきつくなってきた。あと4kmの表示地点でもう1本のザバスを飲み干した。徐々にペースが落ちてきているのは分かっていたが、まだ28kmまではキロ5分45秒を維持できていた。しかしその後足が固まってしまった。足底の筋肉がガシッと硬直したようになり少しでもその形体を変化させると激痛が走るようで、こわばった足をだましだまし前に出すようにして歯を食いしばってゴールを目指した。変な走り方をしているせいか、そのうちに足全体が硬直している感じになってきて、余計な動きをせずにただ単純に足を前後させるだけのたらたら走りとなった。「これが足が攣ると言うことなのか…」。初めての体験であった。なにせゴールが遠かった。どんどん抜かれた。早く終わってほしかった。最終的にはキロ6分ペース。<30km:2時間49分17秒(31分45秒)>

 ゴール後はしばらく足がばんばんに硬くなっていた。バナナを1本もらい、ドリンクを補給しながら、ながらく休憩。動けなかった。筋肉が攣るってことはこういうことだったんだ。ふと思いだし、筋肉修復のためにアミノバイタルを摂取。

 休憩のあと、シャワーを浴びて着替え、お楽しみ抽選会に参加したが、いつものことながら残念な結果であった。

 収穫・反省・感想・謝辞

 (1)「初めチョロチョロ、中イーブン」のペース感覚は何となく理解できた。しかしイーブンペースでペースを上げすぎたり、ペースを細かく上下させたりすると、後で響いてくるようだ。スピードを上げる時にブドウ糖が消費されるわけだから、無駄なエネルギー消費を避けるには本当に一定のペースで走りきることが重要なのだろう。

 (2)ベスパやアミノバイタルについては何とも言えないが、ザバスに関しては従来のものに比較してかなり飲みやすい。即効性には劣るかもしれないが、気持ち悪くならずに確実にエネルギーを補給できる点は評価できる。◎を付けておく。

 (3)筋肉の攣りに関しては調査・研究のテーマとして残しておくことにする。夏のランは汗がたんまり出るからかな~。湿度が高いのも影響あるのかな~。それとも準備運動をまともにしなかったのがいけなかったのかな~。

 (4)今日は至る所に釧路北陽高校の生徒さんたちが立って、マラソンの運営に携わってくれていた。多分ボランティアだと思うが、本当に助かった。こころからお礼を申し上げたい。それに比べて、やはりマナーの悪いランナーも大勢いる。カップを平気で遠くから投げ捨てて、当然箱には入らず散乱させても知らん顔で通り過ぎていく。自分が出たい大会ならそれが継続されるように、運営の立場に立ってできる限りの協力をするのが当たり前のことなんだろうと思った。

 (5)今日一日付き合ってくれた女房にこの場を借りて感謝する次第です。ありがとう、次のレースの時もよろしく。