ザ・名も無きランナー

50才から始めたマラソン。こころと身体が一つになって燃焼している感じが好きです。楽しんで走っていきたいと思っています。

伝説のトレーニング

2008年07月17日 | 装備

 以前伝聞した、某先輩がしていたというトレーニング方法に挑戦してみた。某先輩は大学の2年上でスキー部に所属していた。ほとんど話はしたことはないが、スリムな身体つきで眼光鋭く頭脳明晰な方であった。その様子は今も変わらない。その某先輩がどうやら「走る時は足に重しを付けて走っている」というのだ。それを聞いた時、私はさもありなんと思った。某先輩ならやりかねない、というかいとも簡単にやりのけてしまうに違いない。

  そのことをふと今日の朝に思い出し、無謀なことに私もそれに挑戦してみようと思った。

 うちのどこかに確か腕に巻き付けるウエイトがあったはず。

 女房に無理を言って探してもらう。

 あった、これだ!

 早速計測してみる…1個500gなり!

 

 白衛門コースに到着し、両足首にこれを装着。

 

 よしっ!これで1Kgの加重負荷となる。

  いつものように走り出す。ちょっと目立つかもしれないが、気分はウキウキだ。走り始めは浮かれていたが、1kmも走ると汗が噴き出してきた。いつもより汗の出るのがチト早い。雨模様なのでウインドブレーカーを着ているせいかもしれない。速過ぎも遅すぎもせず自然のスピードに任せて走る。やはり足首を下から引っ張られている感じで、太ももがジワーンと重くなってきた。だが15分ほど走ると次第にからだがそれに慣れてきた。それにしてもみるみる乳酸が溜まってくる気配だ。そうしている間に1周目の5kmを無事終了する。時間29分57秒。平均心拍数145bpm。

  2周目はウエイトを外して走ってみた。当然であるが、全然違う!まるで足首に羽根でも生えたかのように、足元が軽い。ついスピードが上がりそうになるが、前走との比較のために、キロ6分前後を維持して走る。だがやはり太ももの重い感じは続いている。乳酸が思いのほか溜まっているからなのだろう。下りがあって上りにはいると、丁度ウエイト負荷して走った時のようなジワーンとした感覚が太ももにやってきた。ウエイトを負荷して走るというのは、上りを走るとの同じような練習効果を持つのだろう。時間30分03秒。平均心拍数147bpm。心拍数が少し上がっていたのは、前走による負荷が加算されていたからなのだろう、ふつうに10km走った時と比較してみなければ分からない。

  3周目。インターバル。時間28分14秒。心拍数154bpm。やはりスピード練習は怠ってはいけない。特に私のような鈍足ランナーは!だが、今日はこの話題は本筋ではない。

  ひととおり体験してみて、ウエイト負荷トレーニングの効用として考えられることを挙げてみる。

 ① 重量を負荷して走るわけだから、ふだんのトレーニングに比べて心肺機能が高まる。←いつもより汗の吹き出しが早かったし、上り坂トレーニングと同じような負荷効果がありそう。

 ② 足首に加重するので、下肢筋肉の筋力アップが見込める。←走り出してまもなく太ももが重くなった。太ももの重い感じは登坂練習時と同じ感覚だった。

 ③ 乳酸が溜まった状態でのトレーニングができる。←あの太ももの重い感じが早くやってくることから、通常のランよりも早く乳酸閾値に達すると推測される。

 ④ ストライドを維持したランニングフォームを作る。←重量負荷状態でいつものランニングフォームを維持できれば、これを外した時にはより長い時間いつものストライドを維持できるはず。

 ⑤ 練習時間が節約できる。←加重負荷があるから短い時間でも練習効果があるに違いない。

 と、伝説のトレーニングに対する、体験的・独善的な結論をひねってみた。