日々是好日

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アドリア海沿岸3ヶ国周遊ツアー① スロベニア

2020-08-21 07:00:00 | 海外旅行

アドリア海東岸にある3ヶ国周遊ツアーに参加した。

スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナの3ヶ国。

一気に3ヶ国も移動するなんて初めてだったが、ツアーだったからこそできるのだと思った。

一番の目的はクロアチアだった。

たまたま知り合ったクロアチア出身の人から、色々と話を聞いていたから。

彼女がかつてオーストラリアに留学していた時に紛争が始まってしまい、故国に戻れなくなってしまったこともあったと言っていた。

そういった紛争があったことを知って欲しいし、その影響ももう無くなって、きれいな場所がたくさんあることも知って欲しいと。

 

コースは地図の赤い線をたどり、オーストリア、グラーツイン・アウト。

オーストリア→スロベニア→クロアチア→ボスニア・ヘルツェゴビナ→再びクロアチア→オーストリアとハードなバス移動だった。

3ヶ国移動の間、シェンゲン協定に加盟していないボスニアとクロアチアなので国境を越えるたびにパスポートチェックがあり、バスの中に係員が乗ってきて一人ずつチェックがあった。(クロアチアはもうじき加盟するらしい)

 

 

(Google Mapより)

 

オーストリア、グラーツに着いたのは夜の11時だった。

それからバスに乗って真夜中の国境越え、スロベニア、ブレッドまで約3時間半。

この時からツアーって強行だと思った。

ブレッドに着いた時は翌朝3時近かった。

仮眠をとってすぐにブレッド湖の観光に出発した。

ブレッド湖は「アルプスの瞳」と呼ばれるほど風光明媚な場所で、湖の中にあるブレッド島には聖マリア教会が建っている。

そして湖のそばの断崖絶壁にはブレッド城がある。

湖は穏やかで、第一印象は、「こんなきれいな場所は初めて」だった。

 

 

 

 

 

 

 

湖の中にあるブレッド島に行くには人力のボートを使う。

環境汚染を防ぐために石油の使用が禁じられているようだ。

 

 

 

 

島に着くと急な99段の階段が待っていた。

花婿に抱かれてこの階段を登ることのできた花嫁は幸せになれるという言い伝えがあるらしい。

 

教会の中に入ると、祭壇のすぐ正面には天井から垂れ下がっている長いロープがあった。

それは鐘楼の鐘に繋がっていて、それを3回引いて鐘が鳴れば願い事が叶うと言われているらしい。

その鐘楼へは登ることもできた。

 

 

[教会の前庭]

この脇にはお土産ショップもあった。

 

この島はブレッド城から見ると一番きれいに見えるらしい。

ブレッド城は高い場所にあるので、湖に浮かんでいる様子がはっきりと分かるようだ。

 

 

島は小さいので1時間ほど滞在し、再び小舟で戻って、次はポストイナ鍾乳洞を目指した。

スロベニアはカルスト台地のため、洞窟、鍾乳洞が多く、分かっているだけでも1万ヶ所以上もあるらしい。

その中でも特に有名なのがポストイナ鍾乳洞で、約24kmも奥があり、観光客用にはそのうちの5kmだけ公開している。

ガイドさんの話によると、世界3大鍾乳洞と言われているうちの2ヶ所がスロベニアにあると言うことだった。

もちろんポストイナ鍾乳洞もそのうちの2番目だと。

 

[鍾乳洞入り口]

 

入り口の手前から土産物屋やレストランがたくさん並んでいた。

ここから3km、約5分間トロッコに乗って中に入って行った。。

トロッコは屋根がなく、鍾乳洞に入った途端、ひんやりとした空気を感じた。

そしてトロッコが天井や壁ギリギリのところを走った時は、ヒヤッとして、ゆっくりとしたジェットコースターのようだった。

 

トロッコを降りて道順通り進んでいった。

この中には目のない魚も棲んでいるらしく、カメラのフラッシュ禁止、それなのに注意されても、中国人観光客はお構いなしだった。

 

 

鍾乳洞の中では次々に現われる石柱や石筍などに驚いたり感心したり。

そしてとどめは出口近くにあった「コンサート・ホール」と名付けられた空間。

音響効果も抜群なので、実際に観客が1000人規模のコンサートをに開催しているほど広い場所だった。

 

鍾乳洞の中の2kmを1時間半かけて歩いて再びトロッコで外に出た。

 

ポストイナ鍾乳洞の見学が終わって、次は「プレジャマ城」に向かった。

プレジャマ城はポストイナ鍾乳洞からほど近いところにあり、洞窟にすっぽり収まった、岩と一体化したようなお城で、「洞窟城」と言われている。

お城の様子を見るだけで、中には入らなかった。

 

 

 

 

これも洞窟の多いスロベニアのなせる技だと思う。

このお城には拷問部屋などもあると聞いて、何となくイメージも暗く、ミステリアスな感じがした。

でも、ヨーロッパで唯一の難攻不落の城と言われていたらしい。

それは籠城しても裏の鍾乳洞にある秘密の通路で生活物資が確保できていたからと言われている。

 

 

スロベニア観光はこれで終わり、この後は国境を越えて今夜のホテルがあるクロアチアのオパティアへ向かった。

 

 

 

コメント (1)
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