ポルトからバスで南下してコインブラへ着いた。
コインブラに着いては以前に書いた。→コインブラ大学とファド
コインブラは12世紀頃の100年余り、ポルトガルの首都だったこともあった。
今では1290年に「コインブラ大学」が設立されたことによってポルトガルの文化的中心地となっている。
コインブラからバスで1時間半のところにあるファティマを訪れた。
コインブラとリスボンの中間辺りにある小さな村だったファティマ。
1917年に起こったとされるファティマの奇跡以来、ローマ・カトリック信者を中心に国際的な巡礼地となっている。
ファティマの奇跡とは、ファティマに住む羊飼いの3人の子供の前に天使が現われ、祈りの言葉と身をかがめるような祈り方を教えた。
その後も天使の訪問は続き、1917年5月13日にその3人の子供たちの前に聖母マリアが現われ、毎月13日に同じ場所へ会いに来るように言った。
オオカミ少年のような扱いを受けた子供たちはそれでも聖母マリアに会い続けてさまざまなメッセージを託された。
聖母からのメッセージは大きく分けて3つあった。(その内容は調べてネ)
そのようなことから聖母マリアの出現した日、5月13日と前日は「聖母出現祭」が開催され、その時は多くの信者がファティマに祈りに来るので、ファティマにあるバジリカの規模は大きくて3つの礼拝堂と30万人が集まれる広場がある。
ホテルはバスターミナルのすぐ前にあったので、荷物を置いてから市内巡回バスに乗った。
バスは村を回り、村の中心から2km離れている「ファティマの奇跡」の起こった場所にも寄った。
[子どもたちの生家]
家の中は小さなミュージアムになっていた。
[聖母マリアが現われた場所に建てられたモニュメント]
この後、蝋人形館に行ったら「ファティマの奇跡」について詳しく説明があった。
聖母マリアに会った3人の子どもの中の一人、女の子のルシアはその後、シスターになっていた。
そして2005年2月13日に98歳で亡くなったそうだ。
村の中心地、バジリカに行ってみた。
ものすごく広い場所だった。
10月には10万人を超す人々で大広場が埋め尽くされる程の巡礼地だから当然なのだが、やはりその広さには驚いた。
[バジリカ]
一歩足を踏み入れた時、広い空間を見て驚いたのだが、バジリカに対して正面に向かい合っていたのが「聖三位一体教会」。
美術館か博物館の様な感じで、教会とは思えない現代的な建物だった。
[聖三位一体教会]
[聖三位一体教会の内部]
この教会は2007年に完成したらしく、内部も近代的になっていて、祭壇も金色であまり厳かな気分にはなれなかった。
ここからバジリカに向かって歩いて行くときに左側に大勢の人が集まっていた場所があった。
この場所が「出現の礼拝堂」で、写真が暗くて良く分からないが、奥に白いチャペルがあり、そこが聖母マリアが最初に現れた場所だとか。
キリスト教徒にとっては最も重要な場所らしく、礼拝を行っていたので、キリスト教徒でもないのに後ろに並んでみた。
礼拝を終えてバジリカへ。
近くに来ると圧倒される大きさだった。塔の高さは65メートルある。
早速中に入ってみた。
アーチ型をした高い天井、さすがに荘厳な感じのする内部で、撮影は自由だった。
教壇横にはキリストの受難が描かれていた。
ステンドグラスに見とれていると信者が寄ってきて、受難を受けたイエスのことだと思うが、説明をしてくれたけれど、ポルトガル語が良く分からなかった。
外の回廊にも、聖家族が描かれていて、これもなかなか見応えがあった。
バジリカの横にはロウソクを燃やす場所もあり、多くの人がロウソクを買っていた。
せっかくだから一番小さなロウソクを買って立ててきた。
この後、バジリカの外にある土産物屋を見て歩き、ガイドブック(地球の歩き方)に載っていたレストランで食事をし、ホテルに戻った。