日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

「ひのき風呂の宿 分家」

2022-10-31 07:00:00 | 温泉・宿

岩瀬湯本温泉の「ひのき風呂の宿 分家」に行ってきた。

岩瀬湯本温泉は福島県天栄村にある鄙びた温泉、そこには茅葺き屋根の旅館が2軒あり、そのうちの1軒が「分家」で、旅館とはいうものの、1日4組だけのこじんまりとした宿。

江戸時代から続いているこの宿は、戊辰戦争後に建て直された築150年の「会津曲家」、外観はそのままだが内部は改築して近代的な造りになっている。

 

外観は風情たっぷりの茅葺屋根の古民家だが、中はきれいにリフォームされていた。

 

玄関を入った左手の囲炉裏のある談話室。

 

館内は歴史の長さが感じられる立派な梁や柱がそのまま残っていた。

 

通された部屋は2階の8畳間だった。

部屋全体が白い壁と黒い梁、昔からの家具で落ち着いた部屋で、引き戸の向こうには洗面所とトイレもついていた。

最近の小さい宿のほとんどがコロナ対策のため、最初から布団は敷いてあるのだけれど、ここも同じだった。

 

さて、お風呂のこと。

宿名にもなっているように、自慢の風呂は小さいけれど2つあり両方とも「ひのき造り」、洗い場以外の湯船、天井、両脇の壁、すべてが「ひのき」を使っていた。

空いていればいつでも入れるようになっていたのだが、4組だけなのでほとんどの時間が空いていた。

浴室に入ると、かすかにひのきの香りが漂い、源泉かけ流しの湯船からはお湯が溢れ出ていた。

温泉は少しだけトロっとした感じで、透明なのでしょうけれど光の加減なのか少し茶色いような気もした。

泉質は塩化物泉、pH6.9で切り傷ややけどなどに効くらしい。

 

小さい方の「えんじゅの湯」。

もう一つは同じ造りで湯船が1.5倍くらいあり、全体にもう少し大きいお風呂で「またたびの湯」と名がついていた。

 

食事のこと。

料理少なめのプランをお願いしたのだが、夕飯も朝食もかなりのボリュームがあった。

里山料理と名付けられていて、山菜、川魚を中心とした地元で採れたものがほとんどで、季節柄キノコ類が多かったかな。

器もとても凝った物を使っていておしゃれ。

 

[前菜と炭火焼]

 

[山菜の天ぷら]

最初に出てきた天ぷら、この後にも揚げたてのものを持ってきてくれた。

 

テーブルには天ぷらの材料と薬効の説明書きが立ててあり、これらの山菜類すべてが天ぷらとして出てきた。

その他には鯉と岩魚のお造り、陶板焼き、煮物などもあって、すべてを食べ切るのに苦労した。

朝ご飯もすべて手作りの料理を出してくれた。

 

奥様やスタッフさんたちがかしこまった感じがなく、気さく話しかけてくれてくれたのも嬉しかった。

たった1泊、この宿だけのために来たのだが、紅葉も見ることができたし、とても良い時間を過ごすことができた。

今回は新幹線利用で、新白河駅からは「ヤーコン号」という送迎車を利用させてもらった。

「ヤーコン号」は天栄村観光協会が運営しているもので、村にある宿泊施設を回ってくれている。

 

 

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ナツユキカズラ(夏雪葛)

2022-10-29 07:00:00 | 植物

10月中旬、線路わきのネットフェンスが真っ白になっていた。

ちょうど「ナツユキカズラ(夏雪葛)」の一番の見ごろの時に出くわしたようだ。

この花の最盛期は6月〜9月、だから少し遅く咲いたのかもしれない。

まるで雪に覆われているかのように咲く「ナツユキカズラ」は庭木として植えているところも多い。

でも、この場所にあったものはどのようにして根付いたのか分からないけれど、自然に増えたもの。

10mくらいの長さのフェンスに絡まっていて、ここを歩いた時、ちょっと甘いような香りがほんのりと漂っていた。

 

 

---  ナツユキカズラ ---

中国及びチベットを原産とするタデ科の蔓性低木。

日本へ渡来したのは江戸時代で、夏から秋に咲く花を観賞するため稀に植栽される。

白い小花が枝先を覆うように多数咲く様を、降り積もる雪になぞらえてナツユキカズラ(夏雪葛)と命名された。

繁殖力が高く、早期に緑化できるため欧米では古くから壁面緑化やグランドカバーに使われ、日本でも近年、フェンスやトレリスなどに用いられるようになった。

上の方にある葉の付け根付近から多数の花柄を伸ばし、直径1センチほどの花が穂状に集まって咲く。

一見すると花弁のように見えるのは先端が五つに裂けた萼であり、花弁はない。

花の色は白あるいは緑を帯びた白だが、ピンク色の花を咲かせる品種もある。花の後には三角に近い果実ができる。(植木ペディア)

 


 

学名:Polygonum aubertii

英名: Silver lacevine

別名:シルバーレース・バイン

科名・属名:タデ科 タデ属 

原産地:中国・チベット、中央アジアなど

 

 

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センナリホオズキ(千成酸漿)

2022-10-27 07:00:00 | 植物

サツマイモ畑の端っこに1株だけ見つけた。

ホオズキのような葉っぱに2cmほどの緑色の実が生っている。

これは何?

以前に見たシューフライ(クロホオズキ)に似ているけれど、実が緑一色、そして花はクリーム色に紫色が入っている。

 

 

似たような仲間を検索してみた。

「オオセンナリ」、「ヒロハフウリンホオズキ」、「センナリホオズキ」、というものが見つかった。

同じような名前なので紛らわしい。

でも、その中の「オオセンナリ」のことは、以前にシューフライのことを書いた時に調べていたから知っていた。

そして「ヒロハフウリンホオズキ」は、袋の脈が紫色~褐色になっており、花の中心の色は茶褐色、葉の縁には不規則に鋸葉があり、ほとんど毛がないとのこと。

それに比べて「センナリホオズキ」は袋の脈が緑、花の中央は濃い紫色、葉の縁には粗い鋸歯、毛深いとなっていた。

それらを考えたところ、これは「センナリホオズキ(千成酸漿)」に間違いないということになった。(間違っていたらスミマセン)

 

それにしても、さすがセンナリ(千成)、びっしりと実がついていた。

 


 

学名:Physalis pubescens

英名:Ground cherry

科名・属名:ナス科 ホオズキ属

原産地:熱帯アメリカ

 


 

かつては「ヒロハフウリンホオズキ」と混同されていたらしいが、現在では別物として扱われているそうだ。

昔はこの実が解熱剤として利用されていたようで、浅草寺のホオズキ市もこの「センナリホオズキ」を販売することから始まったらしい。


  

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カラスノゴマ(烏胡麻)

2022-10-25 07:00:00 | 植物

 

ちょっと珍しい花を見つけた。

道路わきに咲いていた黄色い花。

花の中央から雄しべが飛び出している、ハナセンナ?

それにしては葉っぱが違う。

そこで思い出した。

昔、里山の自然観察会に参加した時に見たことがあった花だ、と。

これは「カラスノゴマ(烏胡麻)」

あれから何十年と経つのに、その間ずっと目にしたことがなかった。

その観察会の時、名前のゴマは本来のゴマとは全く関係がなく、タネが小さいからゴマと付いている。

直径が2cmほどの黄色い花が、真夏から秋にかけて、やや下向きに咲くなどと教えられたことをまだ覚えていた。

 

この花は雄しべが中央から飛び出しているのが特徴で、本来の雄しべは短く、長いのは仮雄しべになっている。

この仮雄しべとは葯や花糸が発達せず、本来の生殖機能をもたない雄しべのことのようだ。

 

その他の特徴としては、花弁5枚、ガクはそり返り、葉っぱや茎に星状毛がある。

 

なかなかお目にかかれない花だけど日本の在来種ということになっている。

やっぱりこういった花はどんどん外来種に負けて、消えてしまうのだろうか。

 


 

学名:Corchoropsis crenata Sieb

科名・属名:アオイ科(シナノキ科) カラスノゴマ属

原産地:日本(関東以西)、朝鮮半島、中国

     

 

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クロバナロウバイ(黒花蝋梅)

2022-10-23 07:00:00 | 植物

「クロバナロウバイ(黒花蝋梅)」なのだろうか?

ウォーキングコースにある木に赤紫色の花がたくさん付いていた。

花の色や形は「クロバナロウバイ」に見える。

 

でも・・・

クロバナロウバイの花期は5~6月となっている。(植木ペディア)

だから、季節が違う。

 

それで色々なサイトに画像をアップして聞いてみた。

そうしたら、「秋咲きのクロバナロウバイはないが、この花は確かにクロバナロウバイ。

異常気象などで季節を間違えて咲いてしまったのではないのか。」 

ということだった。

 

やっぱり「クロバナロウバイ」で合っていた。

 

 「クロバナロウバイ」 

北アメリカ東部を原産とする落葉低木で、大正時代に日本へ渡来した。

花期は5~6月で、年末年始に咲く黄色い花のロウバイとはまったく異るし、「属」も違う。

また、ロウバイのような強い香りはない。(近縁種のニオイロウバイには香りがある。)

変種に「アメリカクロロウバイ」(単に「クロロウバイ)ともいう)があり、ややこしい。

アメリカクロロウバイの花はまったく匂わず、高さもより大きくなる。

--- 植木ペディアより---

 


 

学名:Calycanthus floridus

英名:Sweet shrub、Spice bush

和名:ニオイロウバイ(匂い蝋梅) 

科名 ・ 属名:ロウバイ科 クロバナロウバイ属

原産地 :北アメリカ南東部

 

 

コメント (2)
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