ゴールデンウィーク頃、沖永良部島ではテッポウユリが満開だった。
白くて清楚な「テッポウユリ」は日本固有種で、南西諸島が原産地。
一般的にテッポウユリは球根から育て、開花時期は初夏。
夏になってテッポウユリにそっくりな花で、庭や道ばたなどにひょろ長く伸びているのが「タカサゴユリ」。
タカサゴユリは台湾原産のユリで、沖縄では台湾のことを「タカサング」と言うことからこの名前になったらしい。
このタカサゴユリは繁殖力が強いため、台湾から沖縄を通ってすぐに日本中に広がっていったようだ。
そして種から育つので、種が落ちたらところから突然生えてきて、1年目に開花する。
ちなみに普通のユリは実生だと数年経たないと開花しない。
それだけ繁殖力旺盛だということ。
また、最近では「テッポウユリ」と「タカサゴユリ」との交配種の「シンテッポウユリ」も見られるようになった。
姿や葉はそっくりでも花が違う。
タカサゴユリの花には紫色の筋が入っている。
シンテッポウユリは真っ白。
この違いだけであとは全く同じ。
[タカサゴユリ]
[シンテッポウユリ]