日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

奥只見

2020-11-30 07:00:00 | 国内旅行

福島県檜枝岐村と新潟県魚沼市にまたがる秘境奥只見。

そこにある只見湖は奥只見ダムを造るときにできた人造湖で、紅葉の名所として知られている。

正式には銀山湖(ぎんざんこ)と言うらしく、かつてはこの辺りで銀が採掘されていた時代があったところから名が付いた。

 

新潟県小出方面から行ってみた。

国道352号線(樹海ライン)から「奥只見シルバーライン」方面へ進んだ。

シルバーラインは新潟県側から只見湖に行く前の全長22kmのルートになっていて、そのうちの18kmは合計19のトンネルが続いている。

このトンネルはダム建設用の道路だったのが、現在でも使われているらしい。

ずっと真っ直ぐで、最後のトンネルを抜けたら目の前に雄大な奥只見湖が広がっていた。

 

 

このダムの貯水量は黒部ダムの3倍もあり、日本国内で2番目、岐阜県揖斐川にある徳山ダムの次に多いらしい。

ダムサイトまでは登り坂になっているが、スロープカーがあり、それに乗り楽しんで行くことができた。

そこからはいろいろなコースの遊覧船が出ていた。

湖面はおだやかで、湖上から見る紅葉も素晴らしいものだった。

 

[300人乗りの外輪船・ファンタジア号]

 

 

只見湖で遊覧船に乗った後は近くの栃尾又温泉に寄り、温泉に入った。

栃尾又温泉は全国有数のラジウム泉。

数軒の宿があり、古くから湯治場として知られ、ぬるいお湯にじっくり入る「長湯」という入浴法で入る温泉。

ゆっくりと源泉そのままの、完全なかけ流しのラジウム泉に入った。

 

 

 

[栃尾又温泉・自在館]

 

 

近くには滝雲で有名な枝折峠(しおり)がある。

奥只見湖で発生した大量の雲が山間にたまり、その後山を越えて滝のように流れ落ちる滝雲。

晴れた日の早朝、気温差が大きい日に発生しやすいらしいが、まだ見たことはない。

その景色は一生に一度は見たい絶景らしい。

 

 

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小布施

2020-11-29 07:00:00 | 国内旅行

小布施は長野県北部にあり、栗で有名なところ。

歴史を感じられるような町全体の雰囲気が良く、バスツアーなどで人気の場所になっているため、いつも女性の観光客でにぎわっている。

一番の魅力は町の雰囲気だが、小布施でもう一つ有名なのは、かつて葛飾北斎がこの町で晩年を過ごし、創作活動をしていた場所だということ。

だから北斎の町としても有名になっている。

晩年の北斎が小布施町滞在中に描いたとされる作品は、「信州小布施 北斎館」に展示されている。

 

[信州小布施 北斎館]

 

北斎館からは少し外れているが、「岩松院」の天井に描かれた北斎作の「大鳳凰図」も見応えのあるものだった。

 

小布施には何回となく行っているが、そのたびに新しい発見がある。

小布施ミュージアムの「中島千波館」で桜を描いた作品を見て感動した時もあったり、またある時は、豪農で儒学者の「髙井鴻山記念館」を訪れ、北斎や佐久間象山などの文化人との交友の様子を学んだり、有名な栗のスイーツの食べ歩きはもちろん、酒蔵の見学をした時もあった。

 

[栗の小径]

「髙井鴻山記念館」へと続いている。

 

また、小布施は花の町としても有名で、「フローラルガーデンおぶせ」でのんびりと四季折々の花を観賞したり、町の中の「Welcome to My Garden」の表示がある家の庭は誰でも自由に庭に入れるオープンガーデンになっていて、それらを巡るのも楽しかった。

 

 

 

小布施はあまり広い町ではないので、「ゆっくりと歩いて楽しむ町」だと思う。

 

 

 

 

 

 

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田沢温泉 富士屋

2020-11-28 07:00:00 | 温泉・宿

田沢温泉は長野県青木村にあり、3軒の宿と共同浴場1ヶ所しかない、山あいの静かな小さい温泉地だが、飛鳥時代からあるらしく、「子宝の湯」としても知られている。

その中の1軒の「富士屋」に泊まってみた。

 

 

宿の前を小川が流れ、広い敷地に少し古い建物だった。

中に入ると、掃除は行き届き、廊下はきれいに磨かれていた。

増改築してあったので、館内がちょっと複雑になっていて、迷ってしまいそうな感じだった。

通された部屋が一番奥の広々とした角部屋で、良く手入れされた庭が見えていた。

 

この宿を選んだ理由は料理が美味しいと評判だったから。

そして楽しみな食事の時間。

期待通りの料理だった。

センスの良い器に工夫された料理が丁寧に盛り付けされていて、どれを食べても美味しかった。

 

 

 

お風呂は小さめな内湯と岩でできた露天風呂があり、両方ともぬるめのお湯、透明だがほんのりと硫黄臭がする温泉だった。

 

[内湯]

 

[露天の岩風呂]

 

 

近くにある共同浴場は「有乳湯(うちゆ)」。

これは、金太郎(坂田金時)の母がここのお湯に入り、乳の出が良くなったという言い伝えから名付けられたらしい。

ここのお湯もほんのりと香る硫黄臭、それに加え、全身を覆い尽くすほどの泡付きの良い温泉だった。

 

青木村には「国宝大法寺三重塔」があると聞いて、寄ってみた。

 

 

この塔は、鎌倉時代から南北朝時代に造られたもの。

下の段が大きくなっているのが特徴で、この塔と同じ工法は奈良の興福寺三重塔だけしかないらしい。

 

思いがけず素晴らしいものを見ることができた。

 

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シュウメイギク

2020-11-27 07:00:00 | 植物

 

 

 

 

「シュウメイギク」は古い時代に中国から観賞用に渡来した。

それが、京都の貴船地方で野生化して、キブネギク(貴船菊)となっていた。

だから本来の「シュウメイギク」はキブネギクのことだったが、現在では園芸種や交配種などを総称して「シュウメイギク」としているらしい。

名前の由来は「菊」に似ているからとか。

でも、キク科ではなく、キンポウゲ科アネモネ属、そのためイギリスでは、「ジャパニーズアネモネ(Japanese anemone)」として親しまれている。

 

 

 

 シュウメイギク 

 

原産国: 中国

開花期: 8月~11月

科名: きんぽうげ科アネモネ属(イチリンソウ属)の多年草

学名: Anemone hupehensis var. japonica

別名: キブネギク、秋牡丹

 

花びらのように見えるのは萼片で、花弁は退化している。

 

 

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ペンション 森のふくろう

2020-11-26 07:00:00 | 温泉・宿

タウシュベツ川橋梁見学ツアーの集合場所に近いので、利用した宿だった。

「森のふくろう」は、ぬかびら源泉郷の中にあった。

ぬかびら源泉郷は帯広から60kmほど北にあり、どことなく淋しい感じのする温泉地だったが、その中の道路沿いにある、正にペンションと言った風のおしゃれな建物だった。

 

 

気さくなオーナーご夫婦が出迎えてくれた。

館内は掃除が行き届いているらしく、清潔感がいっぱいだった。

 

「ぬかびら温泉郷ではなく、「ぬかびら源泉郷という名前は、全ての宿が源泉掛け流しのお風呂になっていることから、こだわってその名にし、それらの宿が集まって「癒しの温泉地」を目指して頑張っていると言うことだった。

 

宿の方に話をもどすと、この宿のウリは地産の食材を活かしたボリューム満点の食事、と温泉。

でも、実際に泊まってみたら、もう一つ、オーナーご夫婦の気さくなところをウリに加えてもいいと思うほどだった。


食事はフロントの横にある食事コーナーでいただき、海のもの、山のものが所狭しと並び、すべて美味しかった。

中にはご主人自らが山に入って取ってこられた山菜や、オショロコマ、行者ニンニクソースなど珍しいものもあった。

 

ペンションなので、部屋にはバス・トイレ・洗面所は付いてないが、共用の洗面所もトイレもとてもきれいだった。

お風呂は1ヶ所だけ、掛け流しの温泉になっている。

泉質は含重曹-食塩泉。

あまりクセがなく、サラッとした肌触りのお湯だった。

 

 

 

ぬかびら源泉郷では湯巡りという企画があり、これに参加している宿のお風呂が無料で入れることになっている。

湯巡りができ、近所の宿のお風呂にも入れるのもうれしい。

もちろん「森のふくろう」もこの企画に参加している。

 

タウシュベツ橋梁の記事 → 「幻の橋」

 

 

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