福島県檜枝岐村と新潟県魚沼市にまたがる秘境奥只見。
そこにある只見湖は奥只見ダムを造るときにできた人造湖で、紅葉の名所として知られている。
正式には銀山湖(ぎんざんこ)と言うらしく、かつてはこの辺りで銀が採掘されていた時代があったところから名が付いた。
新潟県小出方面から行ってみた。
国道352号線(樹海ライン)から「奥只見シルバーライン」方面へ進んだ。
シルバーラインは新潟県側から只見湖に行く前の全長22kmのルートになっていて、そのうちの18kmは合計19のトンネルが続いている。
このトンネルはダム建設用の道路だったのが、現在でも使われているらしい。
ずっと真っ直ぐで、最後のトンネルを抜けたら目の前に雄大な奥只見湖が広がっていた。
このダムの貯水量は黒部ダムの3倍もあり、日本国内で2番目、岐阜県揖斐川にある徳山ダムの次に多いらしい。
ダムサイトまでは登り坂になっているが、スロープカーがあり、それに乗り楽しんで行くことができた。
そこからはいろいろなコースの遊覧船が出ていた。
湖面はおだやかで、湖上から見る紅葉も素晴らしいものだった。
[300人乗りの外輪船・ファンタジア号]
只見湖で遊覧船に乗った後は近くの栃尾又温泉に寄り、温泉に入った。
栃尾又温泉は全国有数のラジウム泉。
数軒の宿があり、古くから湯治場として知られ、ぬるいお湯にじっくり入る「長湯」という入浴法で入る温泉。
ゆっくりと源泉そのままの、完全なかけ流しのラジウム泉に入った。
[栃尾又温泉・自在館]
近くには滝雲で有名な枝折峠(しおり)がある。
奥只見湖で発生した大量の雲が山間にたまり、その後山を越えて滝のように流れ落ちる滝雲。
晴れた日の早朝、気温差が大きい日に発生しやすいらしいが、まだ見たことはない。
その景色は一生に一度は見たい絶景らしい。