日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

フウセントウワタ(風船唐綿)

2024-01-30 07:00:00 | 植物

以前に見つけた「フウセントウワタ(風船唐綿)」、その時はまだ9月の終わり頃でした。

白い花がびっしりと咲いていて、同時に実も生っていました。

でも、今は花は見当たらず、実だけがたくさん残っていました。

フウセントウワタの実は5cm~10cmくらいの大きさがあって、トゲトゲしています。

でも、そのトゲは柔らかいので、触っても全然痛くないのです。

そして、実は花が咲いた後、約2ヶ月くらいで成熟するようです。

成熟すると縦に裂けて、中からタンポポのような下にタネのついた綿毛が飛散します。

花は6月~9月ごろ咲くので、逆算するとタネの飛ぶ時期は8月~11月ごろになるわけなのですが・・・

今はもう1月も終わってしまうのに、どうしてかこの風船の中のタネたちは全く飛び立つ様子もありません。

飛び立つ時期を間違えてしまったのでしょうか?

フウセントウワタの木はここでしか見ていないので、他の所にある木と比べることができません。

他の木の風船たちはどうなのでしょう、真冬でもまだ残っているのでしょうか?

 


 

学名:Gomphocarpus physocarpus

英名:Milkweed, Wild cotton

別名:フウセンダマノキ(風船玉の木)

科名・属名:キョウチクトウ科(ガガイモ科) フウセントウワタ属

原産地:南アフリカ

 

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イソギク(磯菊)

2024-01-28 07:00:00 | 植物

秋から冬にかけて、さまざまなキクの花を見ることができますが、この「イソギク(磯菊)」はちょっと変わった形をしています。

花には花弁がなくて、ポンポン咲きの丸い黄色の筒状花だけしかありません。

そして、花よりも葉に目が行ってしまいます。

なぜならば、ちょっと厚みのある葉は白い縁取りになっているからです。

葉の裏側が細かな白い毛で覆われているため、真っ白になっていて、その白いものが表側にはみ出て、白い縁取りとなっているのです。

 

このイソギク、秋からずっと咲いていて、ここにきてから花が少し萎れかかってきましたが、何と、葉が紅葉してきたのです。

普通のキクの葉は紅葉せずに茶色くなって枯れてしまいますが、イソギクは葉に厚みがあるから、こうして紅葉が見られるのかもしれません。

緑と赤のグラデーションと白い縁取りで、とても可愛いカラフルな葉になっていました。

イソギクは花と葉の両方で楽しめる花のようです。

 


 

学名:Chrysanthemum pacificum

英名:Ajania

別名:イワギク(岩菊)

科名・属名:キク科 キク属

原産地:日本

 

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バンクシア・エリシフォリア

2024-01-26 07:00:00 | 植物

バンクシアの大きな木を見つけました。

「バンクシア・エリシフォリア」です。

(英語表記がBanksia ericifoliaなので、エリキフォリアとも)

高さ2mほどの木に、25cmくらいの大きな花がいくつか咲いていました。

 

とても大きな花にビックリです。

バンクシアはオーストラリア原産の木で、ブラシのような独特な花が咲きます。

バンクシアの仲間は80種ほどあるそうで、種類によって花の色や形もさまざまなようです。

このエリシフォリアは葉がエリカに似ているために、『ヒースバンクシア』とも呼ばれています。

バンクシアの中でも、丈夫で育てやすいし、花の大きさや花つきの良さのため、人気のある品種のようです。

 

この花には前の画像の花のように、ヒューッと伸びた、おそらく雌しべのようなものがまだ見えません。

開花まではもう少しのようですね。

 

--- バンクシア・エリシフォリア(BOTANICAより) ---

開花時期は10月頃からで、長さが20~30cmという大きなオレンジ色の特徴のある花が咲きます。

樹高は樹高は2~5m、花は株によって赤みが強かったり、黄色が強くなったりと、個体差があります。

葉は細く短い針状で、エリカによく似ていることから「ヒース」という名がついて、別名は「ヒース・バンクシア」です。

 


 

学名:Banksia ericifolia

英名:Heath-leaved banksia

別名:ヒースバンクシア

科名・属名:ヤマモガシ科 バンクシア属

原産地:オーストラリア

 

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雪吊り

2024-01-24 07:00:00 | 植物

大きな公園では冬になると毎年、松の木に「雪吊り」をしています。

でも、この辺りでは雪を見ることはほとんどありません。

だから、この「雪吊り」は飾りのようなもので、公園の中にある和風庭園の景観を楽しむために行われているのだと思います。

以前にも取り上げたこともありますが、「雪吊り」について再掲します。

雪吊りには基本的に3つの様式があって、それぞれに、北部式、南部式、兼六園式という名前が付いているようです。

雪吊りしてある松の木の脇に、それぞれの方式の説明書きがありました。

画像と共にその説明書きの内容も書き移してみました。

 

① 北部式

 帆柱の先端(ボンデン)に、ワラボッチを被せて装飾がされている。

丸竹(かんざし)を笠の骨組みのように樹幹から放射状に取り付け、その外端にまわしぶちとして割竹を取り付け、割竹に吊縄を結びつける。

装飾的要素が大きい。

 

② 南部式

 帆柱の先端(ボンデン)に、吊縄の上端を編んだ「馬簾(ばれん)」と呼ばれる装飾がされる。

丸竹(かんざし)を笠の骨組みのように樹幹から放射状に取り付け、その外端にまわしぶちとして棕櫚縄をまわし、そこに吊縄を結びつける。

装飾的要素が大きい。

 

③ 兼六園式(りんご吊り)

 帆柱の先端(ボンデン)は荒縄を巻き付け、飾りいぼ結びを左右と先端の3箇所に施す。

縄の先端は直接木の枝に結びつける。

装飾的な要素も含むが、北部式・何部式に比べ、より実用的である。

 

北部式と南部式の違いは下部に竹を回すか、棕櫚縄を回すかの違いだけで、あとはほとんど同じのようです。

兼六園式は、北陸地方は雪が多いため、枝を守るために実用的になっているのかもしれません。

どうしてこのような違いがあるかについて調べてみました。

北部式と南部式があるのは、かつて東京都建設局に北部公園緑地事務所と南部公園緑地事務所があって、それぞれが兼六園方式を模倣して独自に作りだしたということでした。

 

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「マーガレットコスモス」と「ユリオプスデージー」

2024-01-22 07:00:00 | 植物

左が「マーガレットコスモス」、右が「ユリオプスデージー」です。

この二つの花はとっても似ています。

両方ともキクに似た黄色い花で、花は枝の先に付いて長い花柄があるし、葉もキクのように切れ込みがあります。

そして、二つとも草花のように見えますが、実は常緑低木として扱われています。

地植えにして数年経つと幹が太くなって、木のようになってくるからです。

開花する時期は一応、マーガレットコスモスが春から晩秋(5月〜12月ごろ)、ユリオプスデージーが秋から春(11月〜5月ごろ)ということになっているので、全く逆の季節に咲きます。

でも、植えてある環境などによって花も長く咲いたりしますから、両方の花が一緒に咲いている期間も多くあります。

だから、一緒に咲いているのが見られれば、違いを比べることができるのです。

今回、ウォーキング中に偶然にも両方の花に出会えました。

違いはどこかって?

『葉が違います』、葉で見分けるのです。

マーガレットコスモスの葉は緑色です。

対してユリオプスデージーの葉はシルバーリーフです。

これで一目瞭然です。

 


マーガレットコスモスです。

葉が緑色だから、マーガレットコスモスです。

葉は緑色、表面がなめらかで光沢があり、葉の縁の切れ込みは浅めです。

 

それに対して、次の画像はユリオプスデージーです。

葉がシルバーリーフなので、ユリオプスデージーです。

葉の表面は細い毛で覆われているので、白っぽく見え、切れ込みが深くなっています。

 


[マーガレットコスモス]

学名:Euryops chrisanthemoides

英名:African bush daisy

別名:ガモレピス、イエローエンジェル

科名・属名:キク科 ユリオプス属

原産地:南アフリカ

 

[ユリオプスデージー]

学名:Euryops pectinatus

英名:Euryops daisy、Woolly resin bush 

別名:グレイリーブド・ユリオプス

科名・属名:キク科 ユリオプス属

原産地:南アフリカ

 

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