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日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ミヤマガンショウ(深山含笑)

2025-03-31 07:00:00 | 植物

近所には小さいけれどいつも季節ごとの花でいっぱいの公園があります。

数日前、暖かかった日に行ってみました。

そこで見つけた「ミヤマガンショウ(深山含笑)」です。

 

 

ミヤマガンショウはハクモクレンによく似ている白い花が咲きます。

開花時期は少しハクモクレンよりも少し早いので、そろそろ花も終わりなのでしょう、開ききっていて既に花びらが落ちてしまっているものもありました。

ミヤマガンショウについて調べてみると、モクレン科モクレン属とモクレン科オガタマノキ属と2種類の記述がありました。

花や果実の構造が違っているのでモクレン属ではなく、オガタマノキ属だということだったのですが、更に調べてみると、現在ではモクレン科モクレン属に分類されているようです。

花はハクモクレンに似ているし、オガタマのようにバナナのような芳香もありますから、どちらでもいいのかも・・・

ただ、この木は常緑樹なので、少し光沢のある葉がいつでも見られるのです。

ここがモクレンとはちょっと違っているところかな。

 

 

名前の「ミヤマガンショウ=深山含笑」は中国名らしいのですが、『含笑=ふくみわらい』ってあまり響きが良くないですよね。

せめて『微笑』とかだったら良かったのに、などと思ってしまいました。

 


 

学名:Magnolia maudiae 

英名:Smiling monkey tree

別名:ミケリア・マウダイエ

科名・属名:モクレン科 モクレン属

原産地:中国

 


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ロドレイア

2025-03-29 07:00:00 | 植物

今年も「ロドレイア」の花が咲きました。

樹木の花はその木を切らない限りは毎年同じように咲いてくれるので、嬉しいし、楽しみです。

 

 

この花はシャクナゲによく似ています。

この木を初めて見たのは3年前の3月、ウォーキング中のことでした。

3mほどもある大木に鮮やかなピンクの花がびっしりと咲いていたのでした。

葉と花の様子からシャクナゲだと思って、『随分と立派なシャクナゲの木』と感心していたのです。

ところがよく見てみると、蕾の形が違うし、すべての花が下向きに咲いている、それにシャクナゲにしては咲く時期が早すぎる・・・

などと疑問に思い、すぐに調べたら「ロドレイア」という名前で、日本ではまだ馴染みの薄い樹の花だということが分かったのです。

 

花の形や付き方、葉がシャクナゲに似ているので別名では『シャクナゲモドキ』と呼ばれています。

約5~8㎝もある大きなローズピンクの花が、房状に集まって下向きに咲いているので、下から覗くようにしなければ写真に収まりません。

 

現在日本にあるロドレイアには『ヘンリー(henryi)』と『チャンピオニー(championii)』という種類があるようです。

そのうちのヘンリーはある程度の耐寒性があるので、日本の暖地での栽培が可能で、チャンピオニーは寒さに弱いので地植えにはできないようなので、見つけた木は地植えだったので、きっとヘンリーなのでしょう。

2種類の違いは、ヘンリーは葉先が尖鋭形で葉脈が鋭角、花序柄が短い、チャンピオニーの方は葉が広めの楕円形で花びらの幅も広い、となっています。

 


 

学名:Rhodoleia championii Hook.f.

英名:Hong Kong rose

別名:シャクナゲモドキ

科名・属名:マンサク科 シャクナゲモドキ属

原産地:中国、東南アジア

 


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ムラサキハナナ(紫花菜)

2025-03-27 07:00:00 | 植物

「ムラサキハナナ」の群生を見つけました。

この花は名前がたくさんあって、どれを採用していいのか迷いました。

すべての名前が有名なのです。

ストックの別名のアラセイトウの大型なものとして『オオアラセイトウ』。

紫色の花を咲かせる菜の花の仲間だから『ムラサキハナナ』。

花がダイコンに似ているから『ハナダイコン』。

三国志で有名な諸葛孔明が自陣に食料として植えたという伝説から『ショカツサイ』。

どれもこれも皆、とっても有名で良く知られた名前なのです。

もしかすると、地域によって使われている名前が違っていることもあるかもしれません。


この花は江戸時代に日本に入ってきて、最初のうちは鑑賞用に栽培されていたようなのですが、最近では野生化している方が多いようです。

それも群生しているのを多く見かけます。

今(3月ごろ)ならば黄色(菜の花)と紫色(ムラサキハナナ)の競演が見られます。

 

ところが、もう少し後4月~5月ごろになると、ムラサキハナナにそっくりな花が咲いてきますが、それは違う花なのです。

それは『ゴウダソウ(合田草)』という花です。

ヨーロッパ原産の花ですが、大学教授の”合田清”さんがフランスから日本に持ち帰ったとされているので、『ゴウダソウ』という名前になりました。

別名ではオオバンソウ(大判草)、ギンセンソウ(銀扇草)、ルナリアなどとも呼ばれています。

花後の実の形が小判型になるので、そこから付いたの名前のようです。

ルナリア---ルナ=月のことで、実を月になぞらえたようです。

 

花だけを見ると区別ができないほど似ています。

でも、ゴウダソウには花後には実が生ります。

実が生ればすぐに区別できます。

そしてゴウダソウの開花期はムラサキハナナより少し遅く、4月~5月となっています。

 


[ムラサキハナナ]

学名:Orychophragmus violaceus

英名:Chinese violet cress

別名:オオアラセイトウ、ハナダイコンなど

科名・属名:アブラナ科 オオアラセイトウ属

原産地:中国

 

 


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シレネ・ピンクパンサー

2025-03-26 08:00:00 | 植物

我が家の「シレネピンクパンサー」が咲きました。

 

こぼれタネから増えたものです。

去年、3株のシレネピンクパンサーを買い、鉢植えにしていたのですが、それがどんどん増えて、花後にタネがこぼれました。

発芽率が良いのでしょうね、2月ごろには小さな芽があちこちに散らばって出ていたのを見つけました。

その芽を集め、まとめて植えておいたらこのように横に広がって、可愛い花がたくさんついたのです。

 

シレネ・ピンクパンサーは春から初夏にかけて小さなピンクの花が密集して咲いてくれます。

ほとんど手入れをしない我が家でもこうしてきれいに咲いてくれるので、嬉しいですね。

 

花色は濃いピンクから淡いピンクまであり、ホワイトパンサーと呼ばれる白花タイプもあります。

[ウォーキング中に見つけたホワイトパンサー]

 


 

学名:Silene caroliana

英名:Wild pink 、Carolina campion

別名:シレネ・カロリニアナ、シレネ・スパニッシュフラメンコ

科名・属名:ナデシコ科 マンテマ属

原産地:北アメリカ

 

 


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ボケ(木瓜)

2025-03-24 07:00:00 | 植物

1ヶ月ほど前、今年になって初めて、フェンスに絡まっている2本の「ボケ(木瓜)」の木にそれぞれ赤と白の花が咲いているのを見つけました。

その時はこの木の花だけが開いていて、そのほかのボケの木はまだまだ固い蕾だったのです。

きっと、この時咲いていたのは早咲きの品種だったのかもしれません。

 

 

そして1か月が経ち、あちこちのボケの木も様々な色で彩られるようになりました。

[ピンクの花]

 

[ピンクと赤が混じっている花]

 

[白い花]

 

[ピンクと白が混じっている花]

 

[赤い花]

 

[源平咲きの花]

 

一口にボケと言っても、様々な種類があって、調べてみると、 原種は一重の赤い花なのだそうです。

その後、品種改良が進み、今では200以上の品種にもなっていて、さまざまな色や形があるようです。

咲く時期も冬に咲く『寒ボケ』もあって、これが晩秋~冬に見ることができて、それ以外の品種は春~初夏に咲くので、長い期間花も楽しめるようにも改良されてきたとのことです。

 

大きな公園に咲いていたボケの大木、緋色の花で覆われていました。

 

ボケは中国原産で、日本に渡来したのは平安時代といわれているので、古くから馴染みがあったようです。

名前の由来は『ウリ(瓜)のような実をつける木』ということで「木瓜(もけ・もっけ)」から転じて「ボケ」になったなど諸説あります。

 


 

学名:Chaenomeles speciosa

英名:flowering quince

別名:ホウシュンカ(放春花)、カラボケ(唐木瓜)

科名・属名:バラ科 ボケ属

原産地:中国

 

コメント (2)
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