日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ヒゴクサ(籤草・肥後草)

2023-04-30 07:00:00 | 植物

林の中の細い道、両脇にイヌムギが繁っている中に「ヒゴクサ(籤草)」を見つけました。

1週間前に同じ場所を歩いたときには気づかなかったのに・・・

多分、その時はまだ穂が出ていなかったのでしょうね。

ちょっと大げさかもしれないけれど、花との出会いは一期一会です。

たまたま花が咲いていたから見つけられたようなもので、花の色が無くて葉っぱの緑だけだったら似たような草のイヌムギなどと一緒になってしまって気づかなかったと思うのです。

だからその花の一番の見ごろの時期に出会えるということは本当にラッキーな事なのだと思っています。

この時もヒゴクサがちょうど見ごろの時だったのでしょう、黄色い葯と白い花糸がとっても目立っていたのです。

このヒゴクサ、花と言えるかどうかは分かりませんけれども。

 

ぱっと見て変わった花だなぁ~、と。

下の白いもじゃもじゃしているのが雌花序で、雌小穂から白い花糸が出ているのです。

その上に長く伸びているのが棒状の雄小穂で、黄色のものが雄しべの葯です。

 

ヒゴクサはカヤツリグサ科、だから茎は細いけれど、しっかりと3稜形になっていました。

ちょっと角が丸い3稜形でしたけれども。

数日後、もう一度その場所に行ってみました。

花はとっくに見ごろを過ぎていました。

雄しべの黄色い葯は花粉を出し終え、授粉が完了したらしく、雌小穂にはタネ(実)ができ始めていました。

 

タネができた雌花序は重くなってしまったのか、細い柄に繋がれ、ぶら下がってしまうようです。

 

白いもじゃもじゃの花糸は茶色に変わっていました。

 

 名前の由来には2つの説がありました(Wikipediaより)

① 最初の採取地が肥後であったから

② 細い茎が竹ひごのようだから「籤(ひご)草」

結局、どちらか分からないようです。

 


 

学名:Carex japonica

別名:ヒゴスゲ

科名・属名:カヤツリグサ科 スゲ属

原産地:日本、朝鮮、中国

 

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ミヤコワスレ(都忘れ)

2023-04-28 07:00:00 | 植物

ミヤコワスレ・・・名前はもちろん、姿も日本情緒を感じさせてくれるような花。

特に濃い紫が好きです。

 

鎌倉時代、承久の乱で敗れた順徳上皇は佐渡ヶ島に流されました。

順徳院は学問好きで知られていて、歌も得意な、とても優れた人物だったようです。

佐渡島で御所の庭に咲いていた小菊に似た花を見つけ『いかにして 契りおきけむ 白菊を 都忘れと 名づくるも憂し』との歌を詠んだと伝えられています。

ここで「都忘れ」という花の名前が出てきています。

だからこの話が「ミヤコワスレ」の名前の由来じゃないのかということでした。

でも、現在のミヤコワスレが栽培されたのは江戸時代からで、山野に自生している「ミヤマヨメナ」の改良品種なのだそうです。

それで、ミヤコワスレの本来の名前は「深山嫁菜(ミヤマヨメナ)」です。

だったら順徳上皇が詠った小菊は、何の花だったのでしょうね。

 

 


 

学名:Gymnaster savatieri

英名:Gymnaster

別名:東菊(アズマギク)、野春菊(ノシュンギク)

科名・属名:キク科 シオン属

原産地:日本

 

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ナニワイバラ(難波茨・浪花茨)

2023-04-26 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中には「ナニワイバラ」と白いモッコウバラの垣根がある家があります。

両方のバラがちょうど満開のようでした。

ナニワイバラは数あるバラの中でも早咲きのバラなのですが、今年はいつになく早く咲いているような気がします。

 

名前からして日本のバラなのかと思ったら、その由来は「江戸時代に大阪難波の植木商人がよく中国から輸入していたから」なんですって。

ということで、この花は中国原産のバラだったのでした。

この垣根に一緒に植えられていたモッコウバラも中国原産のようです。

それにしても一面に白い大きなバラが咲いている様子はみごとなものでした。

 

このバラは、虫があまりつかず病気もしにくいので育てやすいようです。

花付きを良くするためには、ツルを縦よりも横に誘引した方が良いとか。

ただ、枝のトゲが凄い事になっていますから触るときは要注意です。

 


 

学名:Rosa Laevigata

英名:Cherokee Rose

別名:ナニワバラ (難波薔薇、浪花薔薇)

科名・属名:バラ科 バラ属

原産地:中国南部・台湾

 

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オダマキ(苧環)

2023-04-24 07:00:00 | 植物

ウォーキング中、数種類の「オダマキ(苧環)」に出会いました。

 

オダマキと言ったらやっぱりこの色でしょう!

淡い紫と白の組み合わせが何とも言えなく、その上うつむいて咲いている姿がしおらしく、上品に感じると思いませんか?

 

 その他のオダマキ 

[薄いピンク]

 

[白]

 

[黄]

 

[濃いピンク]

 

[咲き方の変わったもの]

 

一口にオダマキと言っていますが、こうして花の色が豊富なのはほとんどがセイヨウオダマキということらしいです。

オダマキは改良しやすいらしく、交配によって多くの園芸品種が生み出されているそうです。

そのためなのでしょうね、ウォーキングしているとあちこちで違ったオダマキを見ることができました。

ほとんどが下向きに咲いていて、花弁に見える部分は萼、筒状の部分が花弁、花弁の後ろに長い袋状の突起が伸びているのが特徴になっています。

 


 

学名:Aquilegia

英名:Columbine

別名:アキレギア

科名・属名:キンポウゲ科 オダマキ属

原産地:北半球温帯地域

 

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ライラック

2023-04-22 07:00:00 | 植物

「ライラック」が咲いていました。

ライラックと聞くと北海道をイメージしますよね。

でも、日本中のどこでも見られる花なのです。

ただ、札幌市の木に指定されていたり、北海道では公園や街路樹として植えられているので、北海道の花といったイメージになっているのかもしれませんね。

ライラックはヨーロッパ生まれの花で、英語では「ライラック」、フランス語では「リラ」となっています。

 

  ウォーキング中に見つけたライラックです。

紫、濃い紫、ピンクに近い紫、白などさまざまな色の花がありました。

これらの木、葉っぱの様子はすべてハート形に近い、丸っぽい形になっていました。

ところが、葉っぱがハート型じゃない木を見つけてしまったのです。

 

この木、どう見ても花はライラック、でも葉っぱが違う。

それじゃ何?

ネットで色々と検索してみましたが、なかなか情報を見つけられませんでした。

唯一、ウィキペディアの海外版で『シリンガ・ラシニアータ』というものを見つけました。

 

『Syringa×laciniata(シリンガ・ラシニアータ)』について 

Syringa × laciniata、カットリーフライラックは未知のハイブリッドライラックです。

南東ヨーロッパのシリンガ・ブルガリスと中国西部のシリンガ・プロトラシニアータの雑種であると考えられています。

花は淡いライラック色、葉は長さは2〜4 cmで、7〜5枚の葉が深くカットされています。(Wikipediaより要約)

 

これだ! と思いましたが、確実ではありません。

でも、花の色は優しいし、花びらの中央にはちょっと濃い紫の線が入っていて、とても可愛い花なのです。

正式な名前が分からなくても「ライラックの変種」としておけばいいかなぁ~、と。

 


 

学名: Syringa vulgaris

英名:Lilac

別名:リラ、ムラサキハシドイ、紫丁香花

科名・属名:モクセイ科・ハシドイ属

原産地:ヨーロッパ南部

 


 

ライラックの花は先端が4つに割れているのですが、たまに5つに割れているものがあって、その花は「ハッピーライラック」とか「ラッキーライラック」などと呼ばれていて、それを見つけたら、幸運が訪れると言われています。

幸運のおすそ分けです

 

コメント (3)
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