ウォーキングコースの途中のお宅に、「カロライナ・ジャスミン」をフェンスいっぱいに絡ませているお宅があります。
少し前までは黄色い蕾がたくさんあったのですが、今ではその蕾もすべて開いて、黄色のカーテンのようになっています。
カロライナ・ジャスミンは名前こそ『ジャスミン』になっていますが、ジャスミンとは全く関係のない、別の種類の花です。
ジャスミンはモクセイ科、それに対してカロライナジャスミンはゲルセミウム科なのです。
でも、カロライナジャスミンには、ジャスミンに似た香りがあるから、『ジャスミン』という名前になったようなのです。
名前のカロライナはアメリカの地名で、アメリカ南東部のサウスカロライナ州では州花にも指定されているようです。
こんなに可愛いくて、きれいな花なのに、この木は有毒なのです。
だから、ジャスミンだと思ってハーブティーなどにして飲まないように!
カロライナジャスミンの属するゲルセミウム科の花は一般的に黄色い花を咲かせ、甘い香りがあるのですが、同時に強力な毒性も持っています。
カロライナジャスミンの毒よりも、もっと強力なのが同じ科の『ゲルセミウム・エレガンス』です。
この花の毒は『世界最強の毒草』とも言われているようなのです。
中毒症状としては呼吸困難、呼吸麻痺、舌のもつれ、めまい、筋弛緩、失神、昏迷などがあって、その致死量はわずか0.05mgとも言われています。
でも、ゲルセミウム・エレガンスは今のところ日本では自生していないようです。
学名:Gelsemium sempervirens
英名:Evenig trumpet flower ,False jasmin
別名:イエロージャスミン、ゲルセミウム・センペルビレンス
科名・属名:ゲルセミウム科 ゲルセミウム属