日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ハナセンナ(花旃那)

2022-09-29 07:00:00 | 植物

夏も終わって花も少なくなったかなぁ~、と思っていた時に見つけた黄色い花。

この花のことはずっと「アンデスの乙女」や「カッシア」という名前だと思っていた。

「アンデスの乙女」とは・・・何というか、ステキな夢のある名前だなぁと。

でも「アンデスの乙女」は流通名、「カッシア」はセンナ属の総称で、本当の名前は「ハナセンナ(花旃那)」だった。

 

 

5枚の花弁に像の牙のような長くて湾曲した蕊(しべ)が見える。

「○○○センナ」と呼ばれるこの花には同じような種類がたくさんあって紛らわしい。

中でもよく見かけるのは「コバノセンナ」や「モクセンナ」などで、それらをどのように見分けるかというと・・・

葉っぱを見れば分かるらしく、「ハナセンナ」は細長くて先端が尖っている、「コバノセンナ」は丸い葉、「モクセンナ」は長卵形になっているようだ。

 

[コバノセンナ]

 

[モクセンナ]

 

色々と調べているうちに分かったことがあった。

それは、葉の付き方に特徴があること。

センナ類は偶数羽状複葉になっていてる。

この形状の植物は少なくて、センナ類やネムノキ、棘のある樹木のサイカチくらいしか見当たらないようだ。

他のほとんどの種類の植物の葉は奇数羽状複葉になっているとのこと。

 

 


 

学名:Senna corymbosa

英名:Buttercup bush、Flowering senna

別名:アンデスの乙女、カッシア

科名・属名:マメ(ジャケツイバラ)科 センナ(カワラケツメイ)属

原産地:アメリカ南部~ブラジル、アルゼンチン

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツルバキア

2022-09-27 07:00:00 | 植物

「ツルバキア」はアガパンサスやスイセンを小型にしたようなピンクの可愛い花で、春ごろからずっと楽しませてくれていた。

でも、夏が最盛期の花なので、そろそろ終わりに近づいてきたのか、今はもうあまり元気がないようにも見える。

 

 

この花は「ツルバキア・ビオラセア」、見た目は優しいけれど、結構丈夫で暑さにも寒さにも強いので、放っておいても咲いてくれるから、手がかからない。

一番の特徴は葉っぱを切って匂いを嗅ぐと、ニラと同じ匂いがする。

スイセンとニラを間違えて食中毒を起こした、とかニュースでよく耳にするけれど、この葉っぱの方が間違えやすいと思う。

 

[ツルバキア・ビオラセア]

花弁は6枚、スイセンのように副花冠(ふくかかん)がある。

 

現在、ツルバキアの品種は「フラグランス」と「ビオラセア」の2種類が多く出回っている。

それぞれの特徴を挙げると・・・

 

---- フラグランス -----

名前の通り、花に甘い香りがあり、暑さ寒さに弱く、春咲きなので3月〜5月ごろに咲く。

葉っぱの幅が2cm~3cmと少し広い。

切り花として適している。

 

---- ビオラセア ----

よく見かける種類のツルバキアで、開花期間が長く、春から晩秋ま花を咲かせる。

葉っぱの幅は狭く、5mmほど。

 


 

学名:Tulbaghia

英名:society garlic

和名:瑠璃二文字

科名・属名:ネギ科 ツルバキア属

原産地:南アフリカ

 



和名は「瑠璃二文字(ルリフタモジ)」。

かつて宮中ではネギのことを「一文字」、ニラのことを「二文字」と言っていた。

ツルバキアの葉と茎がニラの匂いがするので、こう呼ばれたらしい。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ケツユクサ」と「2輪咲きツユクサ」

2022-09-25 07:00:00 | 植物

「ケツユクサ(毛露草)」と思われる花をやっと見つけた。

ツユクサについて調べているうちに、ツユクサの中には苞や葉鞘(ようしょう)に毛が生えている「ケツユクサ」があることを知った。

そして、ツユクサの一種であるということも。

ウォーキングしながらツユクサを見つけると近づき、毛があるかないかを目を皿のようにして見ていた。

なかなか見つからなかったけれど、やっとお目にかかれた。

 

苞葉に毛が生えている。

こんな他愛のないことでもすご~く嬉しい。

 

白い花も・・・

これは「シロバナケツユクサ」と呼ぶのかな?

 

これは苞だけでなく、葉鞘にも毛があるのがはっきりとわかる。

葉鞘----葉の基部が茎を抱き包むように発達している場所

 

 

そうこうしているうちに、また珍しいツユクサに遭遇した。

上下2輪咲きの花だった。

2輪咲きというのか2段咲きというのか分からないけれど、1つの苞から2輪の花が出ている。

 

 

1日花のツユクサは1つの苞の中に3~4個の花が用意されていて、普通はそれが順番に1日ごとに日替わりで咲いていく。

ところが、何を間違ったか1日で2つの花が咲いてしまうこともあるらしい。

それが2輪咲きになった理由。

それならば3輪咲も?

 

2輪(段)咲きのケツユクサ

 

右の苞の中は明日に咲く花の準備中。

 

「ツユクサ」は奥が深い。

今までたかがツユクサと思って見過ごしていたけれど、まだまだ探せば違ったものが見つかるかもしれないし、個々の種類を深く掘り下げれば面白いことが分かるかもしれない。

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北の温泉一人旅⑤ 「しんとろの湯」と「滝の湯」

2022-09-23 07:00:00 | 国内旅行

第4日目----旅行最終日

最終日はどこにも寄らず立ち寄り湯だけ入って帰ることにした。

最初は中山平温泉の中にある共同浴場の「しんとろの湯」

「旅館 三之亟湯」で割引チケットをもらったので、チェックアウト後に行ってみた。

普段は近所の人たちがたくさん集まっているらしいのだが、この日は時間が早かったためか、人も少なくゆっくりと入ることができた。

共同浴場にしてはそれほど大きな湯船ではなかったが、湯口からはお湯が溢れていた。

この温泉は源泉温度が高いため木の樋に流すことにより温度を適温にしているようで、窓の外には木造りの樋が見えた。

この樋、全長200mもあるらしい。

 

 

窓の外に木造りの樋を這わせているのが見える。

 

「しんとろの湯」はヌルヌル度がMax!

びっくりするくらいヌルヌルとしていて、まるで化粧水の中に浸かっているかのよう。

pH9.3となっていた、これは凄い(@_@;)

日帰り湯としてオススメ!

このようなお風呂が近くにあれば、毎日でも入ってみたいと思った。

 

 

「しんとろの湯」で味をしめたので、時間もあることだし、もう一軒日帰り温泉に入ってから帰ることにした。

そして選んだのが鳴子温泉の「滝の湯」

ここは鳴子温泉駅から数分坂道を登ったところ、鳴子温泉神社の下にある人気の公衆浴場。

硫黄泉で白濁したお湯と全体が板張りになっていて、昔の湯治場さながらの雰囲気があった。

 

[滝の湯]

内部の写真はNGだった。

 

自販機で200円を払いチケットを買って中に入った。

浴槽は2つあり、熱湯とぬる湯になっていて、両方の浴槽に白濁したお湯が溢れていた。

かなり酸っぱいような硫黄臭もあって、これぞ温泉!、といった風情と情緒が感じられた。

さらに頭上からは滝のように落ちてくる打たせ湯もあって、肩に当てるととってもいい気持ち。

個人的には白濁した硫黄泉も大好きなので、午前中に入った「しんとろの湯」のトロトロなのとは全く違ったお風呂にも感動!

ここはいつもは旅行客もいっぱいで混雑しているらしいのだが、この日は地元の人が数人だけだった。

鳴子温泉に行ったらこの共同浴場は絶対に外せない場所だと思う。

 

 

鳴子温泉からは陸羽西線で古川に出て、東北新幹線に乗った。

そのまま東京駅まで乗って行くつもりだったのだが、仙台駅に着いた時、隣のホームに見慣れない新幹線が止まっていたので思わず降りてしまった。

 

 

うわぁ~、新幹線E956形電車 の「ALFA-X (アルファエックス)」、初めて見た。

これは新幹線用高速運転試験電車で、通常の列車の走行する時間帯に試験運転をしていたようだ。

2年ほど前、この列車の走行試験が仙台駅と盛岡駅の間で行われたというニュースを読んだ。

先端部分が22mもある長い鼻が特徴で時速は何と380kmも出せるのということだった。

それを目の前で見たのだから、嬉しくて嬉しくて・・・

 

興奮しながら電光掲示板を見ると、次の新幹線は「はやぶさ」となっていた。

大変!大変!、「はやぶさ」に乗るには指定席券を持っていない。

慌てて買いに走って、どうにか間に合わせた。

そしてそのまま東京まで戻り、今回の4日間の旅行を無事に終えた。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北の温泉一人旅④ 中山平温泉「旅館 三之亟湯」 

2022-09-22 07:00:00 | 温泉・宿

第3日目-----『三之亟湯』

2日目に泊った「静山荘」から北上線の出発時間まで間があったので再度「黒沢駅」まで歩いた。

昨日と違い、今度は下り坂だったため楽だった。

在来線はとにかく本数が少ないので、1本乗り遅れると悲惨なことになってしまう。

次の宿は中山平温泉に取ってあったので、そこまでの経路を考えた。

電車は乗り放題なのだから、来た時とは別の路線を選び、奥羽本線を使うことに決めた。

秋田県、山形県回りで横手から新庄に出て、陸羽東線にした。

新庄で乗り換え時間がたっぷりあったので、新庄の町を少し歩いてみた。

新庄駅の中には「新庄まつり」の山車が展示してあった。

 

[新庄まつりの山車]

新庄まつり---毎年8月24日~26日の3日間開催され、歴史物語や伝説、能、歌舞伎などに題材をとった山車(やたい)を町内単位で作り、まつりの日には華麗な20台の山車がパレードする。

 

東北の夏がお祭りで賑わうのは新庄でも同じ。

どこのお祭りもまだ本物を実際に見たことはないけれど、いつかは・・・と思っている。

町を1時間ほど歩き、駅の近くで名物の「とりもつラーメン」も食べた。

意外にあっさりしていたラーメンだった。

 

新庄駅からは陸羽東線で中山平温泉駅までは約1時間。

鳴子温泉郷の一番西にある中山平温泉は山形県と宮城県の境に位置していて、昔からの温泉地。

鳴子温泉ほどの賑わいはないが、古くからの湯治場として知られている。

中山平温泉の泉質はアルカリ度が高く、ヌルヌルとした感触なので最近では「ウナギ湯」という名前でも有名になっている。

 

[中山平温泉駅]

 

[旅館 三之亟湯]

 

無人の駅を降りると「旅館 三之亟湯」は線路の向こう側にあった。

線路沿いに歩き、踏切を渡った。

それまで周りは普通の家ばかりだったので、宿の看板がなければ民家だと思ったかも。

それでも玄関を入るとやっぱり温泉宿、といった雰囲気で、ご主人と奥様が出迎えてくれた。

2階の部屋に入ると、コロナ感染予防のため、すでに布団は敷いてあった。

すぐ目の前は線路と駅、でも電車の本数も少ないので音は全く気にならなかった。

まずは「ウナギ湯」体験、と思ってお風呂に行くと、3人も入ればいっぱいになってしまうような小さな内湯だった。

窓は大きく開かれ、桜・紅葉が植えてある中庭が見えた。

 

 

透明のお湯の中に足を一歩入れただけでトロトロとしたお湯の感触が分かった。

体全体を入れるとヌルッとした感じ。

今まで入ったアルカリ性温泉の多くはヌルッとした感じは最初だけで、すぐになくなってしまった。

ところがこの温泉はその感触がいつまでも残って消えない。

温度もちょうど良くて、あまりの気持ちよさに長湯してしまった。

湯上がりは化粧品もいらないほどのしっとり、すべすべとした感触、そのうえさっぱりしていて、予想以上に素晴らしい温泉だった。

温泉成分表を見たらこの「三之亟湯」のお湯には『炭酸水素イオン』がハンパなく含まれていた。

中山平温泉の他の宿と比べてみると10倍近い値になっていた。

だから「美人の湯」とか「美肌の湯」などと呼ばれているのだと納得した。

 

食事は部屋食、予約時に「牛タンプラン」をお願いしてあった。

牛タンのほか、鮎の塩焼きやフグのフライ、焼売、お刺身などとても食べきれないほど。

お米も自慢のササニシキらしくこれがとっても美味しかった。

温泉に入り、用意してもらった食事をしたら後は何もしないでひたすらノンビリとするだけ。

とても贅沢な時間を過ごすことができた。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする