日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

タカノハススキ(鷹の羽ススキ)

2023-07-31 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースにある藪の中に一面のススキが茂っている場所があります。

その中にちょっと変わっているススキを見つけました。

虎の尻尾の模様のように、葉っぱが緑とクリーム色の縞々になったススキでした。

これは日本に古くからある、ススキの園芸種のひとつです。

白い斑の入った様子が日本伝統の模様の矢羽根模様と良く似ています。

 

[矢羽根模様]

 

昔は矢羽根(矢羽)に鷹の羽を使っていたようで、矢羽根→鷹の羽→「タカノハススキ」という名前になったようです。

またこの模様は「矢筈模様」とも呼ぶため「ヤハズススキ(矢筈ススキ)」という別名もあります。

その他にも「ヤバネススキ」、「トラフススキ(虎斑ススキ)」、「ゼブラススキ」など色々な別名もあります。

やっぱり何といってもこの白い斑がおもしろいですね。

斑は芽出しの時はまだ現われず、普通の緑色の葉なのですが、次第に白く明瞭になっていくようです。

白い部分は葉の色素が均一でないために現われるようなのですが、詳しくは良く分かりません。

実はこのススキ、痩せた土地が大好きなようで、肥料をあげると斑が消えてしまうようなのです。

特に「葉肥え」とも呼ばれている窒素を含む肥料を多く与えてしまうと葉が成長してしまって斑が小さくなったり消えてしまったりするようです。

 


 

学名:Miscanthus sinensis ‘Zebrinus’

英名:Zebra grass

別名:ヤハズススキ、ヤバネススキ

科名・属名:イネ科 ススキ属

原産地:園芸品種(ススキは日本・中国・台湾・朝鮮半島)

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丸葉朝顔「ミルキーウェイ」

2023-07-29 07:00:00 | 植物

前回の記事に続いてまたアサガオのことです。

数日前にホームセンターで変わった色のアサガオを見つけました。

小さめの白い花にほんのりと放射状に5本のピンクの線が入っていて、とても可愛かったので、思わず名札を見てしまいました。

「丸葉朝顔 ミルキーウェイ」となっていました。

そして、ウォーキング中に偶然にも同じ花を見つけたのです。

 

[ミルキーウェイ]

マルバアサガオの園芸品種の中ではとっても有名なものらしく、江戸時代の初期に渡来して、当時は観賞用としていたものが、今では空き地などで野生化しているものもあるようです。

ミルキーウェイは、花数も多く、その花の放射状の線は気温によって青紫~ピンクに変化するようです。

見つけたときはとても暑かった日でしたので、気温が高いとピンクになるのでしょうか?

気温が低いときの様子も見てみたいですね。

 


日本では昔からずっと親しまれてきたアサガオですけれど、最近では他の種類のセイヨウアサガオとかマルバアサガオ、ノアサガオ、またそれらの交配種などでゴチャゴチャになってしまって、区別するのがとても難しくなっています。

ただ、昔からあるアサガオの花は朝に咲いて昼頃には閉じてしまうのですが、それ以外の他の種類のアサガオは昼過ぎや夕方まで咲いているので、それも区別する目安になるようです。

あとは葉に切れ込みが入っているか、丸い葉なのかでも分かるということですが、前回の記事の『オーシャンブルー』などのように両方の葉が混在している品種もありますから、一概にそうとは言えないのかもしれません。

ウォーキング中に見つけた葉の丸いアサガオです。

品種は分かりません。

この株にはピンクと紫の花が咲いていました。

もしかすると、時間の経過や気温で変化する品種なのかもしれません。

 

全体がピンク一色の花

 

白だけの花

 

鮮やかなピンクの花

 

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宿根朝顔「オーシャンブルー」

2023-07-27 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中の家のフェンスには見事にアサガオが絡まって咲いています。

その場所を通るたびに葉も花も増えて、勢いよくどんどん広がっていて、この数日間でとうとうフェンスがすべてアサガオで覆い被さってしまいました。

夏になるとこの場所は毎年同じ風景で、同じ色のアサガオの花です。

アサガオって毎年タネを蒔いていたので、ちょっと変だなと思っていたのでした。

よく見ると、花は普通のアサガオと同じだけれど、葉っぱの色が濃いような気もするし、形も違っている。

何よりも午後になっても花が咲いているはおかしいと思っていながら近くに寄って写真を撮っていたらその家の人が出てきました。

「この花は”オーシャンブルー“というアサガオで数年前に植えたまま放りっぱなし」と教えてくれました。

「オーシャンブルー」とは初めて聞いた名前でした。

そこで調べてみました。

「オーシャンブルー」はノアサガオの園芸品種で宿根アサガオとか琉球アサガオという名前で流通しているようです。

宿根アサガオだから毎年同じ花が咲いていたのだ、と納得しました。

特徴としてはツルが10メートル以上も伸び、葉も普通のアサガオより大きくてハート型をしていること。

そして何よりも花が房状になるほどたくさん付き、その花は夕方まで咲き続けるということでした。

 

葉は基本的にはハート型となっていましたが、このオーシャンブルーの葉はなぜか二種類の形がありました。

切れ込みが入る葉と、切れ込みが入らない楕円形の葉でした。

若い葉とか古い葉とかの区別はなくて、混在していたのです。

何故なのでしょうね。

 


 

学名 :Ipomoea indica

英名:Blue ocean、Capetown blue

別名:ノアサガオ(野朝顔)、シュッコン朝顔(宿根朝顔)

科名・属名: ヒルガオ科 サツマイモ(イポメア)属

原産地:日本南部、熱帯~温帯地域

 

 

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エキナセア

2023-07-25 07:00:00 | 植物

畑の片隅にルドベキアのような花で中心部が盛り上がっている独特な姿のエキナセアが植えられていました。

この畑にはピンクと白の花だけでしたが、エキナセアには赤やピンク・オレンジ・黄色・白などさまざまな色があります。

この花はルドベキアとよく似ていて区別が難しかったのですが、今はもう分かるようになりました。

ただ花を見ただけでは区別が難しい時もあるのですが、茎や葉を触ってみたり、花をひっくり返してガクを見たりすれば確実に分かります。

 

※ 茎や葉の様子

ルドベキアの茎と葉の表面には細かな毛のようなものが多くあって、そのためにザラザラとした手触りになっています。

ちょうどヒマワリの茎や葉を触った時と同じような感じです。

それに比べてエキナセアの茎の毛はまばらで、葉もザラザラ感は全く感じられません。

 

※ ガクの様子

これは全く違っているので、一目瞭然です。

エキナセアのガクはトゲトゲとしていて硬い感じです。

ルドベキアは普通の柔らかいガクです。

 

エキナセアという名前はギリシャ語でハリネズミを意味する『エキノース』から来ています。

蕾を包んでいる苞が尖っていて、それがたくさん集まった形がハリネズミに似ているからというのが名前の由来だそうです。

 


 

学名:Echinacea

英名:Echinacea、Purple coneflower

別名:ムラサキバレンギク(紫馬簾菊)、ムラサキセイヨウギク(紫西洋菊)

科名・属名:キク科 エキナセア属(ムラサキバレンギク属)

原産地:北アメリカ

 

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ワスレグサ(萱草)

2023-07-23 07:00:00 | 植物

春に咲く水色の可愛いワスレナグサ(勿忘草、忘れな草)ではなくて、「ワスレグサ(萱草)」です。

ワスレグサを漢字で書くと萱草。(萱という一文字だけでもワスレグサと読みます)

ワスレグサとは「カンゾウ」のことを言います。

ヤブカンゾウやノカンゾウ、ハマカンゾウなどを総称して「カンゾウ」と呼んでいます。

同じ発音の漢方薬のカンゾウ(甘草)はマメ科の植物なので別物です。

 

夏になると草むらや道ばたのあちこちで鮮やかなオレンジ、赤、黄色のユリに似た花を見かけます。

それらのすべてがワスレグサです。

一番目に付くのが鮮やかなオレンジ色で八重咲のヤブカンゾウ(藪萱草)です。

 

赤とオレンジのノカンゾウ、どちらも一重咲きです。

 

 見分け方は八重咲がヤブカンゾウ、一重なのがノカンゾウです。

ワスレグサは花が1日限りで終わると考えられていたので、英語ではDaylily、でも実際には1日~3日ほど開いているものも多いようです。

 


 

Wikipediaでは「ワスレグサは広義にはワスレグサ属(別名キスゲ属、ヘメロカリス属)のことを指し、その場合はニッコウキスゲなどゼンテイカもユウスゲも含まれる。」となっています。

[キスゲ]

 

[ヘメロカリス]

それならばこれらも全部ワスレグサなんですね。

 

 

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