イヌタデを大きくしたような「オオケタデ(大毛蓼)」は背丈もあるし、濃いピンクの花が遠くからでも目立って、存在感いっぱい。
読んで字のごとく、大きくて全体に毛が多い。
元々は薬草として日本に入ってきたものが野生化してしまい、今では畑の隅や河原などでよく見ることができる。
薬草としては腫れ物や毒虫に刺されたときの民間薬として利用されていたらしい。
本当かどうか分からないが、マムシに噛まれた時の毒消しになるという話もある。
それで“ハデコブラ”という別名もあり、いつの間にかマムシがパワーアップしてコブラになってしまっている。
コブラって日本にいたっけ?
7~8ミリくらいの小さなピンクの花がぎっしりと集まり、穂状花序になって垂れ下がっている。
その穂が1株に所狭しとついているのだから、目に付くのは当たり前。
学名:Polygonum orientale
英名:Prince'sfeather、Kiss me over the garden gate
別名:オオベニタデ(大紅蓼)、ハデコブラ
科名・属名:タデ科 タデ属
原産地:東南アジア、中国、インド
タデ科の植物は多く、特によく目につく種類。
『イヌタデ』
道ばたや畑、荒れ地などでよく見られる。
草丈は低く、地面を這うように広がっている。
赤い茎、葉は長さ7~8mmで先が尖っている。
花序は5cmくらい、ピンク色でまれに白い花もある。
『オオイヌタデ』
空き地などで良く目につく、草丈は1mくらいになり、花色はピンク~白まで変化がある。
全体にイヌタデを大きくしたような感じ。
葉は15cmくらいあり、細長く尖ったような形はイヌタデと同じ。