日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

スイセン(水仙)

2021-12-30 07:00:00 | 植物

子どもの頃は千葉県の南の方に住んでいた。

そこは冬でも霜がほとんど降りないため、庭にはいつもスイセンやキンセンカなどの花が咲いていた。

その後、数十年前に千葉県でも北の方に移ってきた。

そうしたら同じ千葉県なのにこんなにも気温が違うのかと思うほど冬は寒かった。

寒いと言うよりも冷たかったと表現した方がいいのかも。

まぁ、雪国の人に話したら笑われると思うけれど・・・

冬になると庭はいつも霜柱が立っていて、それが解けるとぐちゃぐちゃになってしまう。

だから冬の庭は花など望めそうにもなかった。

そんな中でも、スイセンの葉っぱだけは数センチほど地面から顔を出してくれていた。

その花が咲くのはずっと後、春になってからだった。

ところが最近の冬はこの地でも霜柱が少なくなって、スイセンが葉っぱだけでなく花まで咲いているのをあちこちで見るようになった。

やはり、地球の温暖化が影響しているのかな?

 

 

[ニホンズイセン]

 

ニホンズイセン(日本水仙)と名前がついているけれども、元々は地中海沿岸が原産地の花。

古い時代にそれが中国を経由して日本に入ってきて、野生化してしまった。

それからこの名前になったらしい。

 

[キブサスイセン(黄房水仙)]

 

ニホンズイセンの色違いのような花。

「グランドソレドール」とも呼ばれている。

日本には大正時代に渡来し、花びらが黄色で、副花冠はオレンジ色。

ニホンズイセンよりもやや遅れて咲く。

 

[ペーパーホワイト]

 

「ペーパーホワイト」は、真っ白な房咲きの花で、「シロバナスイセン」とも呼ばれている。

二ホンズイセンと同じ時期に咲くが、副花冠が真っ白なところが違っている。

大きさもやや小さめな印象がある。

元々日本には薬草として伝わったらしい。

 

[八重咲きスイセン]

 

花の中央部分の副花冠の部分が多弁化している八重咲きのニホンスイセン。

 

 


 

学名:Narcissus

英名:Daffodil

和名:雪中花

科名・属名:ヒガンバナ科 スイセン属

原産地:地中海沿岸・北アフリカスペイン・ポルトガル

 

 

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ヤツデ(八手)

2021-12-27 07:00:00 | 植物

寒い中でも元気な花がある。

「ヤツデ(八手)」もその中の一つ。

昔からの言い伝えで、ヤツデはとても縁起が良い木とされている。

だから家にヤツデを植えれば、もしかするとお金持ちになれるかもしれないとか・・・

なぜそう言われているのか、それは葉の形が人の手に似ているから、「お客さんを招く」とか「お金を招く」などとされているらしい。

お店の入り口に植えられていたら「千客万来」ということなのかも。

そのほかにも、ヤツデのような大きな葉っぱの植物は、魔除けになるということも言われている。

その大きな葉が邪気を防ぐらしい。

 

 

ヤツデの花は固まって球状になる。

 

[雄性期]

花が開いてくると、その特徴が見えてくる。

1つの花には、雄性期と雌性期があって、最初は花弁と雄しべがある雄性期。

 

[雌性期]

花弁と雄しべが落ちると柱頭が伸びてくる雌性期になる。

これは自家受粉を避けるためらしい。

自家受粉をしないのにこの雌しべにはどこから花粉が?

と思ったら、ヤツデは花の時期が長くてどこかしらに雄性期の花が咲いているから、その花粉を昆虫(ニホンミツバチやハエ)が運んでくるということだった。

虫媒花だったんですね。

でも、冬だから昆虫を集めるのに困るんじゃないかと思ったらとんでもない、ヤツデの蜜は糖度が桁外れに多いから、すぐに集まって来るとか。

 

[若い実]

5月ごろになると黒く熟してくる。

 


 

学名:Fatsia japonica

英名: Japanese Aralia

別名 :テングノウチワ

科名・属名: ウコギ科 ヤツデ属 

原産地:日本、朝鮮半島

 

 

 

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駒ヶ岳温泉(再訪)

2021-12-22 07:00:00 | 温泉・宿

駒ヶ岳温泉には3回目の宿泊だった。

乳頭温泉が好きで良く行くが、泊るのはいつも麓の方にある宿。

その中でもこの宿は山の中にある静かな一軒家、そして自家源泉を持っているので気に入っている。

 

 

最初に泊った時から数年経っているため、その間にお風呂も改修され、大浴場も立派になっているし、2つある貸切風呂の建物も整備されていた。

この貸切風呂は木の浴槽と石の浴槽になっていて、空いていればいつでも入れるのがうれしい。

 

木のお風呂。

硫黄の匂いがほんのりとしていた。

雪の日だったので、周りの雪景色と、川の流れの音を聞きながら露天風呂を楽しんだ。

 

[大浴場・内湯]

 

[大浴場・露天風呂]

大浴場は日帰りでも利用できるため、数人の地元の人たちが入っていた。

その人たちとこの辺りの温泉談義をしながらのんびりとしたひと時を過ごすことができた。

 

そして食事の時間。

この宿には「そば五郎」という蕎麦屋もあり、そこが食事処にもなっている。

豪華なものではないが、郷土料理を中心に、すべて丁寧に作られていた。

もちろん名物の「「山の芋鍋」も出してくれ、最後は十割蕎麦、やっぱり美味しかった。

 

この宿は「鶴の湯」の系列宿なので、今回も夜8時になったらいつもと同じように「鶴の湯ツアー」があった。

夜の「鶴の湯」は最高だった。

いつも人気温泉ランキングのトップになっているのが納得できる温泉だと思った。

 

[鶴の湯の女性専用風呂の一つ]

 

 

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ツルウメモドキ(蔓梅擬)

2021-12-17 07:00:00 | 植物

ウォーキングのコースはいくつかあり、その日の気分によって選んでいる。

ほとんど同じ場所を歩いているのに、時には違った光景が目に入ってくる。

道路脇にあったサカキの木に何やらオレンジの実が絡まっていた。

「ツルウメモドキ」だった。

今までもそこにあったのに、葉っぱの緑色が重なっていたのでので目に入らなかったようだ。

その実が色づいたのでやっと気づいたのだった。

 

 

 

 

つる性の落葉樹、「ツルウメモドキ」は淡緑色の小さな花が咲いたあとに黄色い実ができる。

その実が熟すと皮がはじけ、オレンジ色の種子が現れる。

この枝は実用的で、ドライフラワーやリースの土台として利用されたりしている。

ずっと昔、生け花の花材としてこの枝を使ったことがある。

思うように枝が曲がらず、無理矢理曲げようとしたら実がポロポロと落ちてしまったりで、困ったことを思い出した。

でも、この枝を使った生け花は秋らしくて好きだった。

その頃、近所の雑木林の中に大きな「ツルウメモドキ」の木を見つけ、毎年色づくのを楽しみにしていた。

でも、いつの間にか切られてしまって、今その雑木林は住宅地となってしまった。

 


 

学名:Celastrus orbiculatus

英名:Oriental staff vine

科名・属名:ニシキギ科 ツルウメモドキ属 

 

 

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川霧

2021-12-14 07:00:00 | 雑談

散歩中には珍しいものに出会える時がある。

「川霧」

川面やその周辺の霧、気温と水温との温度差一定以上になる時に発生する。

特に早朝、無風状態の時には発生する確率が高いらしい。

 

 

 

温かい水面の上に、冷たい空気が流れ込んでいるのか、まるで湯気が立ちのぼっているようにも見えた。

 

 

周囲のすべてが幻想的に見えた。

 

 

そして、まだ上ったばかりの朝日がまぶしかった。

 

もっと上手に写真を撮れたらこの雰囲気が伝わったと思うと残念・・・

 

 

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